田舎のおっちゃん、おばちゃんが一番幸せなのでは?
突然だけど、僕は人の優しさに触れることが、時々めんどくさかったり怖かったりする。
それは多分「もらった分返さないと」とか「迷惑って思われないかな」などが、常に頭によぎってしまうから。
先日、北海道に行った時にもたくさんの人に優しくしてもらった。
例えば初日は、ただ銭湯に入りに行っただけなのに奥に入れてもらって蒸したじゃがいもを食べさせてくれた。3日目は、お寺に行ったらいきなり2時間近くのツアーみたいなのもしてくれて今の僕にぴったりだと思う本もくれた。最終日は、たくさんの初めましての人たちに「この子にビールだしてあげて」ってたくさんお酒を飲ませてもらった。
こんな感じで常に人の温かさ、優しさに触れて過ごした。だから数日間本当に気持ちよく過ごさせてもらった。でもそれと同時に、心のどこかで少しの申し訳なさをいつも感じていた。
優しくしてくれる人は、どこかめんどくさいなと思いながら対応してくれてるのではないか、本当は予定があったのに急にできた対応に予定がパーになってしまったのではないか。そんなことをついつい考えてしまう。だから優しくされたり、歓迎されたりすると少し肩に力が入っちゃう。
でも、多分これって自分が優しくする時は無条件でできていないからだろうなって最近気づいた。
自分の頭の中には、どこかギブアンドテイクが抜けてなくて、優しくする分、実は見返りみたいなものを待っているのかなーなんて思ったり思わなかったり。
北海道で出会ったおっちゃんに、今みたいな話をしたら
「ここの人たちは迷惑なんて思ってないよ。ただ、やりたくてやってるだけ。遠いところからこんな小さな田舎の町に来てくれたことが嬉しいのと、Sの友達だから歓迎したいだけなんだよ」
って言われた。
そっかー。なるほどなぁ。
ただやりたいからやってるんだ。
確かにそうだわ。お偉いさんでもないのに見ず知らずの青年を丁重にもてなす必要なんてどこにもない。
でも、だからこそ凄いなと思った。誰かに伝えたいほど自分の住む町が好きだって思えるのって凄い。そして、みんなから信頼されていて好かれているSも凄い。
何者かになりたいとか、有名な人になりたいとかはあんまり無いけど、こんな感じの田舎にいるおせっかいな大人になりたいなって思った。
普段からおせっかいできるには、自分が満たされてないと難しいし、心の余裕がないと出来ないと思う。そんな満ち足りていて、優しさをお裾分けできる大人になれたらいいな。
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