She is Legend 春眠旅団ツアーレポ ~旗を立てた彼女たちは大きな世界へ旅に出る~
この記事にはShe is Legend 2nd ツアー 「春眠旅団」のセットリストが含まれています。ご注意ください。
1stで立てた始まりの旗
2023年10月21日、神戸VARIT
約350名という小さなキャパシティのライブハウスで私は伝説の始まりを目の当たりにした。
「She is Legend Live Tour 2023 "Extreme Flag"」と銘打たれたそのライブは、紛れもなく「始まりの旗」を立てるにふさわしいライブだったと、この文章を書いている2024年6月も思っている。
Extreme Flagは非常に小さなキャパのライブハウスのみで原則行われたライブハウスツアーだ。
すでにZeppツアーなどを開催していた鈴木このみがいるユニットとは思えないほど、小さいライブハウスツアーだったように思う。
しかし、そこにこそShe is Legendというコンテンツの「粋」な部分を感じた。
小さな箱から成長していく私たちを見てください、と言わんばかりの明確な意図を持ったツアーだったように思える。
そんな「始まりの旗」を立てる意味でもExtreme Flagは大きな意味を持ったツアーだったのではないだろうか。
正気とは思えない4倍キャパ
時は立ち、2024年
春眠旅団ツアーの発表があった。
なんとすべてがZeppで公演するという。
思わず「いや、振り幅www」と思ったことを今でも覚えている。
先述した1stの神戸VARITは350 umedaTRADは700人ほど
※余談だがTRADは閉館した。AKASO時代によくお世話になっただけに残念https://natalie.mu/music/news/557399
大阪公演の舞台でもあるzepp osaka baysideのキャパは約2800人ほど。
1stの約4倍である。
もう一度言う。
1stの約4倍である。
いやもっとこう、段階を..
※正直大阪だったら絶対なんばハッチ(キャパ2000ほど)だと思ってた
それでもSOLD OUTするんだから本当にシーレジェの力はものすごい
関西が本拠地の私は大阪公演に参戦したかったのだが、あいにく予定が重なってしまい、名古屋公演に遠征することとなる。
そして僕らは旅に出る
当日、私には様々な事件があった。
VASTOREで事前に購入していた超かわいい春眠旅団のツアータオルを忘れ
![](https://assets.st-note.com/img/1718710666543-wiV87siw65.png?width=1200)
https://x.com/R_Shintaku/status/1799050568285241579
Twitterは冨岡義勇のせいで一時ロックされ
名古屋駅のコインロッカーに荷物をあずけ、いざ会場へ!と思えば、身分証を忘れ (完全に自分のミス、大きめの病院の診察券にフルネーム記載があったけどもちろんダメだった。そらそうよ)
あげくの果てには、とんでもない量のゲリラ豪雨。
なきっ面に鉢とはこのことである。
ずぶ濡れになったけどタオルを忘れてるから拭くこともできない。おそらくライブで周囲にいた人には雨の乾いた匂いが引くほど染み付いた男がいたこと、この場にて謝罪したい。
ちなみに、タクシーを待っていると「もしかしてシーレジェライブですか?」と声をかけられた。何かと思いきや、彼女たちも大雨でタクシーに乗るしかない民だったという。同乗して会場に向かったのはいい思い出だった。(それと同時に若い女の子のファンもちゃんといるということに安堵した)
![](https://assets.st-note.com/img/1718719366015-32uH5dqKPn.png?width=1200)
セトリ
1.春眠旅団
2.ありふれた Battle Song~いつも戦闘は面倒だ~
3.闇夜のKomachi Vampire
4.Heartbreak Syndrome
5.Thank you for playing~あなたに出会えてよかった~
6.白の呪文(White Spellシーレジェ版)
7.How’s everything
8.さよならの速度
9.陽のさす向こうへ
10.Dance! Dance! Dance!
11.War Alive~時にはやぶれかぶれに~
12.World We Changed
13.Burn My Soul
14.放課後のメロディ
15.死にゆく季節でぼくは
16.Goodbye Innocence
〜アンコール〜
17.Arch of Light(オルタナティブver)
18.起死廻生
19.Long Long Spell
セトリは「https://heaven-fun.com/legendlive2024-nagoya/」さんから引用
※名古屋グルメとかも書いてあって非常に見やすい。次からライブ行く時とかはぜひとも参考にしたい。
感想
大方の予想通り、春眠旅団からライブがスタート。
温かみのあるサウンドが場内を包み込むと同時に、ラスサビの音数の多すぎるギターに心をうたれる。
そこから立て続けに
ありふれた Battle Song~いつも戦闘は面倒だ~
闇夜のKomachi Vampire
Heartbreak Syndrome
Thank you for playing~あなたに出会えてよかった~
とアップテンポなキラーチューンが続き、会場のボルテージは序盤から一気にマックスに。
特に、6月のアイリーンイベストのテーマ曲でもある「闇夜のKomachi Vampire」は今後のシーレジェライブにおいても定番曲になりそうなくらいの盛り上がりよう。紛れもなくキラーチューンであると同時に、男性ファンには冒頭の「wow~ wow oh~」を原キーで歌うのやっぱきつそうだなと周囲のファンの喉の酷使度合いから察した。高いよね、わかる。でも楽しいからヨシ。
ところで、いくら譜割りがあるとはいえ これだけハードな楽曲をほぼノータイムで5曲続けたのはさすがに驚いた。改めてシーレジェ二人の体力には驚嘆する。
そこから本ツアーからお披露目の白の呪文(White Spellシーレジェ版)
How’s everything
さよならの速度と続いていく。
特にさよならの速度は、アルバムのラストトラックだったことからこの曲がアンコールラストソングだと思っていただけにかなり意外だった。
そこから鈴木このみさんがステージを去り、去ったということは..という空気が会場を支配する。
陽のさす向こうへ
すすり泣く声も聞こえるくらいに圧倒的なステージ。
XAIさんの儚くも力強い歌いまわし、母音というか言葉を本当に大切にしている歌い方があまりにも良い。
贅沢な感情同様、Cメロの感情の入れ方 言葉の言い方が本当に素敵で。
茅森月歌のボーカルアーティストがXAIさんで本当に良かったと思える。
圧倒的で繊細で丁寧なそんな素晴らしい1曲だった。
そこから鈴木このみさんを呼び込み、(つけてみそ~とこの時このみさんが言っていたが本当にわからなかったのと、関西出身の私にはつけてみそ自体も知らなかったので本当に何もわからなかった話は内緒)
Dance! Dance! Dance!
War Alive~時にはやぶれかぶれに~
で会場の流れを再びつかんでいく。※個人的にWar AliveのときのWOWWOWのところをマンウィズのFLY AGAIN っぽい手の動きをしながらやるのが楽しかった
World We Changed
ライブで聞くのは初めてだったが、この曲のドラムがめちゃくちゃ好きで生でそのビートを味わえたのが本当に良い体験だった。くっそむずいと思うコレ。
二人が原点、と語ったBurn My Soul
放課後のメロディ
死にゆく季節でぼくは
Goodbye Innocence
と続いていき、アンコール前の曲目が終了。
死にゆくはシーレジェ楽曲の中でも1,2を争うくらい好きな楽曲で、1stではたしかアンコールでもってきたのでどこにくるかドキドキしていたが、このタイミングできて驚いたのを覚えている。ラスサビの広がり方が本当に好き
そこからアンコールの呼びかけに応え、
Arch of Light(オルタナティブver) が披露。
アレ?なんかアレンジ違うくない?と思ったのはそれもそのはず、新バージョンでの披露となっていた。また、撮り直しもライブ直前に行っているとのことで、一度完成したものでもより良いものを追求していく姿に今後の未来や既存曲のさらなる進化を思わず期待してしまう。
起死廻生
死にゆくとトップ2を争うくらい好きな楽曲。この時点で私はこれがラストソングだと思っていたが、そんなことはなかった。
一番びっくりしたのは、ただでさえとんでもなく難しい曲かつ18曲目という超終盤にも関わらず、あの鬼畜な音数のサビをジャンプしながら歌う二人がいたことだ。
褒め言葉として使わせてほしいのだが、控えめに言ってバケモノである。
試しにこれを読んだ人も飛びながらあのサビを歌ってみてほしい。
たぶんちょっと痩せる。
Long Long Spell
意外すぎたラストソングだった。
それもそのはずで、この曲はアルバムの4曲目に位置している曲。
春眠旅団というアルバム全体でみたときに、3曲目の死にゆくで一度盛り上げた後、再び流れをはじめていく そんな「起点」のような曲だと思ったからだ。
蓋を開けてみたら答えはラスサビにあった。
Long Long Long Long Long Long Long Long Long Long Spell
無限に続くLaLaLaの言葉
旅の終わりと希望に満ちた始まりを予感させるような、ラストソングにふさわしい1曲だった。
進化がえぐい
ことさらにシーレジェの二人の進化がえぐい。
ユニットとしての成熟度がかなり高まってきていて、阿吽の呼吸というか。
とにかく歌っているときの表情を見ても、1stのそれとは比べ物にならなかった。
とくに目を見張る変化があったのが、XAIさん。
何をお前は上から目線で、と言われるかもしれないが とにかく目線の動きや手の振り方・お客さんへの意識のさせ方が1stと明らかに違う。
進化している。
あと印象的だったのが、鈴木このみさんが「縦」の印象付け・XAIさんが「横」の印象付けをしているなぁというイメージを受けた。
手のふりやステージングから本当になんとなくだが、そんなイメージ。
これだけは言わせてほしい
本当にお願いだからこれだけは言わせてほしい
スタッフTシャツ売ってくれない??????
いやホントに。かわいすぎるんよ。
【Live】
— She is Legend (@SiL_official_jp) October 21, 2023
『She is Legend Live Tour 2023 #ExtremeFlag 』
兵庫公演、ありがとうございました🎤
皆さんと気持ちを一つにできた特別な夜✨
ハッピーバースデーソングもありがとうございました🎂
残り3公演、最後まで進化し続ける #シーレジェ をよろしくお願いします‼️
次は埼玉🚩 pic.twitter.com/rxrUkc8TQR
去年のピンクのやつや
今年の
【Live】
— She is Legend (@SiL_official_jp) June 16, 2024
『Zepp Tour 2024 "We are 春眠旅団"』
Zepp Nagoya公演ありがとうございました🎤
ゲリラ豪雨すら乾かすほどの熱い熱いライブ🔥
最高のセミファイナルを皆さんと作り上げられました✨
もらった声援を自信に変え、
旅団は最後の目的地福岡に向かいます🌸
共に行こうWe are 春眠旅団‼️… pic.twitter.com/qXJgKPuDnp
白地にピンクのやつ
どっちもくっっっっっっっっっっっっっそかわいい ほしい
なので本当にどうか運営様、このTシャツを出してくれ。
それは贅沢だ、わかってる。
最後になるが、本当に素晴らしいライブだった。
She is Legendというユニットの可能性とさらなる進化がこれからも楽しみで仕方ないし、1ヘブバンユーザーとしてこの進化を見守り・並走できるのがとてつもなく光栄だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1718719319488-0fSkIrDNuk.png?width=1200)