【Ender 5 S1 改造記】その4 SD無線化 FlashAir
SDの抜き差しはもうイヤ
印刷するたびに、SDカードをカードリーダーに挿して、印刷データをコピーして、SDカードを Ender 5 に持っていって、挿してデータを選んで印刷する。
この繰り返しにはもううんざり。これまで2度ファイルシステムが壊れてフォーマットしました。そもそもSDにそんな耐久性ないし。
生産終了のFlashAirで無線化
とりあえずSDの抜き差しだけでも回避したかったので、すでに生産終了となっている無線LAN内蔵のSDカード、FlashAir をメルカリで購入しました。
後は設定するだけで、ライトな無線化だったのですが、結構手間取ってしまいました。
無線化計画と設定ファイル
結局手順は、以下の通りでCONFIGファイルが重要でした。
FlashAir 用のCONFIGファイルを作成して保存
FlashAir のIPAddress をルーターで固定にする
FlashAir を Ender 5 S1に挿して、PCからフォルダを確認
やりたい環境はこんな感じ。
でCONFIGファイルがこんな中身。まず FlashAir の SD_WLANフォルダ(隠しフォルダ)内のCONFIGファイルをCONFIG.BAKとかでバックアップしておきます。
[Vendor]
元のファイルにあった以下の設定はそのまま使います。
CIPATH=/DCIM/100__TSB/FA000001.JPG
CID=ここにはCIDが書かれています
VERSION=FA9CAW3AW3.00.00
PRODUCT=FlashAir
この設定で無線LANモードを自動起動し、FlashAirを無線LAN子機として設定します
APPMODE=5
FLASHAIR 側の端末名ですが適当でOK
APPNAME=Ender5S1
FLASHAIR が接続する無線LANルーターのSSIDとパスワード
APPSSID=WIFIRUTER
APPNETWORKKEY=WIFIRUTERのパスワード
FLASHAIR のベンダーコードなのでTOSHIBA
VENDOR=TOSHIBA
初期化済みですよという意味(それなりに大事)
LOCK=1
ルーターへの接続リトライ回数で0は無制限にリトライする
STA_RETRY_CT=0
FlashAirドライブモードをリードライトモードで有効にする(重要)
WEBDAV=2
ファイルのアップロード機能を有効にする(重要)
UPLOAD=1
注意したいのは、他の方がWebで公開されいてるCONFIG設定をそのまま持ってきて使う場合。
CIDやVersionは自前のものを使う
コピペすると、行の最後に空白などが追加されることがあり、その行の設定が無効になる可能性がある
アクセスポイント名と端末名などが全部同じでかかれていることがあり、自分の環境に合わせて正しく書き直す
なので、ちゃんと意味を理解して書いたほうが結果的にはうまくいきます。
エクスプローラーからアクセス
あとは、ルーターをチェックしてIPアドレスが固定になるように設定します。その際にMACアドレスが必要になると思いますが、FlashAIR のMACアドレスはカードの裏に書かれていますのでそこをチェックすると早いです。
あとは、うちの場合 エクスプローラーで IPアドレスを入れたら普通に共有ドライブ的に開けました。
なのでここにファイルを置くと、SDに置かれるので、コピーが済んだらプリンターで印刷をスタートするだけです。
自動印刷起動まではいかないですが、まぁでもSDの抜き差しがなくなっただけでも本当に精神衛生上助かります。
皆様からのサポートで、私も何かをサポートできるような更新を目指します。