【2020.2】おすすめ万年筆 10選
万年筆が好きで、ペンケースに入っているのはすべて万年筆です。雑誌の付録についていたものから始まり、すっかりハマっています。機会があると人にプレゼントしてみたこともあったり。
ということで、いま人にすすめるならこの万年筆!ということで10種類選んでみました。
気軽に始める低価格帯 1,000円以下
この価格で万年筆がある事を知らない人も多いかと思います。でも安いから悪いのではなくハイエンドの技術はちゃんと反映されていて満足できるものが多いです。
多色と太さの違いも楽しみたい Platinum Preppy 250円前後 ★
200円台で買える万年筆ですが、ペン先も滑らかで非常に書きやすいです。そしてキャップもスクリュー式ではないので簡単。色も多く更にペン先もEF,F,M(=0.2,0.3,0.5)と選べます。1年たってもインクが乾かないという技術でいつでも安心して書けます。
いろいろな色を楽しむ万年筆として使ってみるのはありだと思いますが、可能ならステップアップがおすすめです。
デコブームも人気 Pilot Kakuno 950円前後 ★★★
当初は子供向けでペンの持ち方を正しく学べるコンセプトですが、透明軸の新シリーズがたくさん出て、今や一つのブームになっています。ペン先は細めですがなめらかで、軸の太さも丁度いい。もちろん手に馴染むグリップは最高です。もう子供用ではないですね。インク瓶のインクを楽しめるように、コンバーター内蔵も出ました。インク瓶デビューにもおすすめ。
頼れる1本が探せる中価格帯 5,000円以下
常用したい1本がある価格帯がこれ。毎日使う為に使いやすい物や、練習用、更によりスタイリッシュなものなどさまざまなバリエーションがあります。
万能!これに尽きる Lamy Safari 2,300円前後~ ★★★
サファリのどこにいてもいつでもちゃんと書ける、というコンセプトのSafari。ペンの太さもちょうどよくペン先も滑らかで書きやすいです。一押しです。毎年限定の新色が出るのも魅力の一つです。
スタイリッシュ万年筆入門 Pilot Procyon 4,000円前後 ★★★★
昨年、文具関係の賞をとったProcyon。中価格帯ながら品質の高いボディ。5色展開もいいですね。スチールですがなめらかな書き味で、細めの文字をスルスル書くことができます。常用の1本。
自分専用を探したい高価格帯 12,000円以下
普通の万年筆のイメージはこの辺かもしれません。様々な技術を取り込んだ書くための最高峰の道具になっています。金ペンやインク注入式など上位クラスのスタイルもこの辺りからスタンダードになっています。
日本におけるThe 万年筆なら Pilot Custom 74 11,000円前後から ★★★
日本における The 万年筆を選びなさい、と聞かれたら間違いなくこれでしょう。カスタム74は長く親しまれてきた万年筆です。このクラスからはペン先も金を使っており滑らかで柔らかい書き味が体感できます。一生モノの1本が欲しいならまずこれをお勧めします。
ただなんか前より値段が高くなってる気がする...
書くことにこだわりたいなら Platinum #3776 センチュリー 8,000円前後から ★★★
パイロットが Custom 74ならプラチナはこの#3776 センチュリーでしょう。富士山の標高から取った3776。大きなペン先はたくさん書く人にとってはこの上なく使いやすいペン先です。色やペン先のバリエーションも豊富な点も魅力です。ちなみにわたしゃ3776は苦手。
万年筆の技術革新 Pilot Capless Degimo 12,000円前後から
万年筆はキャップを外すのが面倒。メンテも面倒。そういう人に知ってほしいキャップレスデジモ。ノック式で1ノックでペン先が奥から出てきます。勿論書き味にも妥協はありません。手帳と併用するのがいいでしょうね。
ついにプラチナからもキャップレス Platinum CURIDAS 7,000円
キャップレスの万年筆といえば、ながらく Pilot の Capless シリーズでしたが、ついに Platinum からも登場したのが CRIDAS。太めのボディは扱いやすく、ボディは流行りの透明軸。しっとした色合いで透明軸にありがちな安っぽさを感じません。書きやすく使いやすい、新しいキャップレスの登場です。
見た目は似てるけどやっぱり違う Lamy Lx 8,000円
Lamy で最も有名な万年筆はSafariですが、デザインが似ていてその上位モデルがあります。それがAl Star と Lx(ルクス)どちらもスティールの軽量かつ質感の良いボディです。なかでも Lx 軽量アルミ素材と重金属を組み合わせたメタルボディを誇ります。二部には高級モデルと同じPVD仕上げをしたステンレスニブ。かき心地は最高です。
ついでに、メタルボディのもう一つ下のランクでAL Star があります。今年発売の新色トルマリンは最高に美しいペンです。これはおすすめ。
一生モノの1本を探したい超高価格帯 10,000以上
もう趣味というかコレクターの域ですが、万年筆は飾るものではなく書くもの。多くの方が持ち歩いて使っています。長い歴史を持ち子から孫へ引き継がれるなんて話もよく聞きます。メンテナンスをすれば何十年も使えるのが万年筆です。
一生持ちたい1本なら Pelican スーベレーン 25,000円前後から
世界で一番有名でユーザーも多い万年筆の一つでしょう。ペン軸の太さ別に細い方から M200、M400, M600, M800, M1000 とあり太いものほど高いです。が性能は同じ。書きやすいですし、金のペン先は安定して書ける安心感があります。これは間違いなく一生もの。細めなら M400, たくさん書く人は M800 や M1000を。
番外編 行き着く先
世の中には、より高価な万年筆がたくさんあります。それは漆塗りだったり、装飾がなされていたりと美術品としての価値によって価格が付けらているものが多いです。ただその中で、常用万年筆の行き着いた先にある1本といえば、モンブランのマイスターシュテュックでしょう。
万年筆の帝王 モンブラン マイスターシュテュック 149 80,000円前後から
かのヘミングウェイも愛したといわれる長い歴史を持ち、万年筆の帝王のように扱われている1本。ただ万年筆は日用品です。書くための道具です。ですからユーザーもみな普通に使っていますし、普通にたくさん書く人のためのペンです。一定の量のインクが確実に、しばらく使ってなくても何事もなかったかのように書けるペンの安心感は群を抜いています。速記をしてもゆっくり書いてもしっかりと書けるこのペン。書き味は少し硬めではありますが、むしろ日本語を書くには良いかもしれません。
どれを選んだらいいのか?
万年筆に果たしていくら出せるのか、次第で変わります。もちろん自分に合った1本が見つかることが大事ですが。
エントリーなら間違いなく Kakuno です。気軽に人にも進められますが、まぁペン1本に1000円って普通だと高いの?本人の好きそうな色のインクや、カートリッジを添えてプレゼントもおすすめです。
中堅どころは Lamy のSafari ですが、女性やビジネスシーンでも使うならProcyon が今のイチオシです。
高級価格帯は、自分にあうものを探して貰う必要がありますが、万能なのは Custom 74 ですが、ちょっとつまらないなら、デザインも求めるなら Lamy Lxですね。
最高価格帯は普通であれば、スーベレーン一択だと思いますが、このクラスになるとこだわりがあるので、人に進められるよりも自分で決めたい人が多いでしょう。前職の社長もこれ使ってました。
趣味、実用、どの面からも楽しめるのがこの万年筆という道具です。自分に合った使い方で付き合ってほしいところですね。