Live life like you are giving up
Live life like you are giving up
昨年海外の友人が亡くなった。自殺だった。彼とは、5年前、アルゼンチンとブラジルの国境を旅していた時に出会った。当時の僕は独立したばかりで、肩書きも実績も、仕事も収入もない、本当に「何者でもない」状態だった。彼はそんな僕に声をかけてくれ、友達になってくれた。かわいい2人の子供も、その時一緒に友達になってくれた。
日本から来ましたということ以外に、何も自己紹介できることがない状態でも、僕に興味を持ってくれて、友達になりたいと思ってもらえたことが、すごく嬉しかった。
その後も時々電話をくれたり、メッセージのやり取りが続いていたから、知らせを聞いた時は本当に驚いた。
なぜそんなことをしたのか。理由は彼にしか分からないけど、何か決定的な理由があったというよりは、何かのきっかけで、その瞬間に、ふっとそんな気持ちになって、それを実行してしまったのかもしれない。何となくそんな風に思う。
そうだとしたら、その時その瞬間に、ふっと、もうちょっとだけ生きてみようかな、と思えるようなきっかけに出会っていたら、もしかしたらという気持ちがある。
3年ほど前、僕がジョンレノンのイマジンをギターで弾いて歌った動画をSNSでポストしたことがあった。その時、彼がそれを見て、すごくいいね!と個別にメッセージを送ってくれた。客観的に見れば痛いポストだったかもしれない。でも、あの時彼がそれを見て喜んでくれたことで、今少しだけ救われている。
僕のSNSのポストは自分が感じることや考えていることを自分のために書き残しているものだけど、それでも、僕のポストを見て、誰かが少しでも元気になったり、もうちょっとだけ続けてみようかなと思えるものになっていたら嬉しい。
写真は彼と一緒に見た景色です。
出会ってくれたことに感謝して、これからも精一杯生きていきます。
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It’s alright to cry
Even my dad does sometimes
So don’t wipe your eyes
Tears remind you you’re alive
It’s alright to die
Cause death is the only thing you haven’t tried
But just for tonight hold on
So live life like you are giving up
‘Cause you act like you are
Go ahead and just live it up
(Ed Sheeran)
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