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100km走り終えて2023
久しぶりにウルトラマラソンを走ってみて、仕事だとか人生に通じると感じる気付きがあったので書き留めておきます。
1. 先が見えない時は心を無にしてやり続ける
特に、50km-80kmまでの間が辛かった。一番の理由は先が見えないということだと思う。もう50km以上走ってきて既にくたくたなのに、距離もまだ50km近く残っていると考えると、絶望的な気持ちになってくる。
どうやってそこを乗り越えたかというと、何も考えずに自分の目の前にあるガードレールをずーっと見てのろのろ足を動かし続けた。数時間、何も考えずに進み続ければ俺の勝ちだと思って、他のことは一切考えないようにしていた。
先が見えない時は、頭で考えてもあんまりいいことがない。とにかく、目の前のことをやる。それを続けていくことが大事なんだと学んだ。
2. 絶望しない
先が見えないのに、頭で先のことを考えようとすると、すぐ絶望したくなってしまう。
不思議なことに、足が痛くて痛くて、もうこれ以上は無理だと思っても、耐え続けていると、ある時から突然すーっと足が動くようになる。エネルギーや活力って波みたいな感じで、突然湧き上がってくるものなんだと実感した。だから、もう限界だ、全ての力を使い果たしたと思っても、絶望しないことが大事だと思った。諦めなければ、突然力が戻ってくることが、本当にある。
3. 苦しい時こそ他の人を応援する
折り返しの地点などで他のランナーとすれ違う時、走ってるランナー同士で、「ワイド-!(ガンバレ!)」と声を掛け合いながら走った。レベルは全然違うけど、トップの方を走ってる選手達も、すれ違う時に「ワイドー」「しんどいけど頑張ろう!」と声を掛けてくれた。そのたびに、ああ、僕だけじゃなくてみんなも同じように苦しいんだ、苦しいけど、頑張って前に進んでいるんだ、と気づかされた。そして、自分も頑張って前に進もう、と思えるようになった。自分が苦しい時に、それでも他人のことを応援する気持ちを絞りだすと、それはものすごく相手の力になるんだということを、声をかけてもらって実感した。
普段の生活でも、自分が苦しい時って周りを思いやったりする余裕がなくなりがちだけど、そういう時にこそ他人を応援できる人間になりたいと思った。
ウルトラマラソンは本当に過酷で、気持ちも身体も追いつめられるけど、だからこそ、気づけること、学べることも沢山ある素晴らしい競技だと思いました。大げさでなく、走る前と走る後で、自分の中の何かが変わったような、そんな感覚があります。
当分はお腹いっぱいですが、また気が向いたら、挑戦してみようと思います!