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演じることについて(再考) (2023年5月14日)

「うちげにいきたい」という、在宅看取りをテーマにした短編映画を見た。ちょうど僕の祖母が先月家で亡くなったこともあり、祖母のことを思い出しながら見させてもらった。

こちらの文章で監督の孫大輔さん自身が書いているけど、この映画では「演じる」ことが一つの大きなキーワードになっている。お母さんを喜ばせるために、演じる。お母さん自身も、子供たちの演技を理解しながらも、それに乗っかってあげて、演じる。そうすることで、普段は意地張っちゃったり照れだったりで、うまく伝えられなかった本当の思いを伝えられたりすることがある。そういうことを僕も映画を見て感じた。

「演じる」ということが、僕はとても苦手だ。それは恐らく、演じる、ということと、嘘をつく、自分を偽る、ということの区別がうまくついていないからのかもしれない。

昔、ある方から「君は演じることができないから、どの組織でもうまくいかない」と言われたことがある。「だから、うまく演じることを覚えなさい」というアドバイスをしてくれたのだけど、その時の僕は、演じない生き方を選んだ。

でも、何年もたって、このテーマに戻ってきたということは、もしかしたら、このテーマと向き合わないといけない時期に来ているのかもしれないなと思った。

あと、この映画を見たおかげで、以前より「演じる」という言葉に対してポジティブに捉えることができるようになった気もする。

嘘をつく必要はないし、自分を偽る必要もないけど、自分が演じたいと思うなら、演じてもいい。

これができると、今より人間の幅が広がる気がしたので、少し意識してみようと思います!

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