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演じる(2020年4月21日)
数年前、ある人生の大先輩からこういうアドバイスを頂いたことがあります。
「君には、責任感も能力もそれなりにある。組織の中で担当者でいる時は、一生懸命やって、周囲からも頼りにされるし成果も出るから、立場も責任も与えられるようになる。でも、組織の中枢に進むと、メンバーは、それぞれの価値観から期待する理想・・・それらの中には君の価値観と相容れないものも沢山ある・・・を君に求めてくる。君は不器用だからそれらとうまく付き合うことができない。うまく役割を演じてみせることができない。そうして、だんだん居心地が悪くなって組織を去る。違うところに行ってもまた同じことが起きる。最初は信頼される。真ん中の方に押し出されて、うまくいかなくなって、去る。そうやって色んなところをスナフキンみたいに転々として生きていく。そういう人はろくな死に方をしない。演じることのできない人は、老人ホームでも嫌われる。そうなりたくなかったら、役割を演じることを覚えなさい」
こんなアドバイスを頂いておいて、今、スナフキンまっしぐらの生き方をしてます。
ただ、僕にとってこのアドバイスはとても大きなきっかけになりました。一番は、「ろくな死に方をしない」という言葉でした。その方は僕よりかなり年上で、様々なご経験をされていて、今もとても尊敬している方です。本当にそうかもなー・・と思ったんですよね。
でも、僕は「ろくな死に方をしない」ために生きているのではない。「幸せに生きる」ために生きている。その結果が、どうなるかなんてことは、最後まで分からないし、考えもしない。ただ「幸せに生きる」ために夢中でベストを尽くす、そんな風に生きていきたい。そんな気持ちが、このアドバイスを頂いてから、強く心に湧いてきました。
その結果が、今の自分につながっているのかなと思います。
今、夢中で生きられていて、そのことが幸せです。これから先何が起きるか分かりませんが、不器用なりに力いっぱい格闘しながら走っていきたいと思います。
追記:
この話、一度文章にしたいと思っていたのですが、いざ書き出すとうまくまとまらずに時間が経ってしまいました。さっき久しぶりに思い立ってみたら、15分くらいで、自分なりに満足いく文章を書くことができました。今がいい時期だったのかもしれませんね。