We are all the same
先週、初めて中国に出張した。これまでいろいろな国を訪れたけど、中国はそのどことも似ていない強い個性があって、すごく新鮮な体験だった。
良く知られていることだが、中国の一般のインターネットではgoogle(googlemap, gmail, google driveも含む)やfacebook, instagram, linkedin, X, youtubeなどへのアクセスができない。
僕はそのような規制がある国に行ったことが今までなかったので、それがどういうことかあんまり意識していなかったけど、実際に体験してみると、自分の普段の仕事や生活で当たり前に使っているものの大部分が使えないことに気づいた。
これは結構大変なことだった。
一方で、中国にもgoogleのようなものがあって、現地の人はそれを使って何不自由なく生活をしている。
自分もそれをインストールして普段自分が調べているキーワードなどでググってみた。
そうすると、同じ単語で検索しても、出てくる情報が全然違う。
もちろん、中国語なので日本語や英語の検索で出てくるもの自体が限定的、という前提があるにせよ、同じ単語で検索した時に出てくる情報がこんなに全然違うんだ、ということに大きな衝撃を受けた。
それと同時に、実は日本の僕たちの生活も、情報のコントロールを受けているという点では同じではないか、とふと思った。
結局、検索して、出てきた記事や内容を読んで、物事を判断しているのは同じ。
そのプラットフォームに乗ってこなければ、そもそもその情報にアクセスすること自体が難しいのも同じ。
今の時代、情報はあふれかえっていて、選別を避けては通れないので、それ自体は別に悪いことではないと思う。
でも、そういう何らかの意思が働いて選別された情報にしか、僕たちはアクセスできていない、ということにはもっと自覚的になろうと思った。
何でもネットで調べれば情報が入手出来てしまう時代だけど、だからこそ、自分で現地に行って、現地の人と話して、自分で感じて、自分で考えて得た情報を改めて大切にしようと思った。
自分なりの正義と軸で情報を選別して、信念を持ってこれからの人生を生きていこうと思う。