Too safe
Too safe
中南米の治安の悪い地域を訪れた時に、道を歩いている人々の笑顔の明るさに驚いたことがある。何でこんないつ襲われるかも分からない、恐いところに住んでいて、この人達はこんな生き生きした表情ができるんだろう、ととても印象に残った。
その時、この人たちの笑顔がこんなに輝いているのは、この先何があるか分からないから、今生きている一瞬一瞬の人生を最大限生きようとしているからなのかもしれないと思った。
その話を知り合いにしたら、こんな話をシェアしてくれた。
その人の知り合いのイラク人がイラクから日本に旅行に来た。日本の色々なところを旅行して、日本てすごくいい国だね!!と言ってくれた。そこで、逆に、あんまりよくないと思ったところってある?と聞いてみたら、「too safe(安全すぎる)」という返事が返ってきた、とのこと。
もちろん安全なのはものすごくいいことだけど、安全すぎることで、現在生きているこの瞬間を本気を出して思い切り生きようというエネルギー感が、日本では生まれにくくなってしまっているのかもしれない。
先日、知り合いの海外からの留学生と話していた時に、その子が、大学卒業しても東京で何とか生活していきたいから、安く住めるところを見つけるために事故物件を探していると言っていた。事故物件に住むのなんて、普通はみんな避けるところだけど、本気で、この場所で何が何でも生きていくんだ!と思ったら、そんなこと気にしてられないんだな、と強く印象に残った。
実際、仮に幽霊がいたとしても、そんな決意で住んでる人のところには、幽霊が気後れするような気がした。
もちろん、治安は絶対にいい方がいいし、その子も事故物件なんかに住まなくてもよくなるように自分もできることしてあげたいと思う。
でも、人間本気出せばすごい力が湧いてくるんだということは忘れずに、本気で生きていこうと思います!
#lifeascaravan