見出し画像

何のために生きるのか

僕は4年前、36歳で独立した時に、ようやく、自我というか、自分のアイデンティティを確立できたように思う。

無我夢中でがむしゃらに突き進んできたこの4年間は、間違いなく僕の人生で一番充実して幸せな時間だ。これからも、気力と体力の続く限り突き進んでいこうと思っている。

一方で、人生は有限だ。いつか終わりが来るし、いつ何が起きるか分からない。

予測もコントロールもできないことだから、考えても仕方ないことかもしれない。

でも、「何のために生きるのか」あるいは、「自分の人生は、何のために生きてきたのか」ということについては、自分なりの答えを持っていたいと思う。

「世の中の役に立つ」「経済的に豊かになる」「挑戦して、自分の全力を発揮する」「自己実現する」「知らない世界を探求する」

これまでの僕は、目の前の物事にがむしゃらに取り組んでいく中で、そういうことを追い求めて生きてきた気がする。それはそれで悪くはないと思う。

でも、本当は、そういうことの根本に、もっともっと大切なことがあることに気づいた。

それは、「人と出会う」ということだ。僕は、人と出会うために、生きてきたし、生きている。

人と出会い、語り、時にはぶつかり、ケンカする。その人を好きになったり、嫌いになったり、尊敬したり、こいつ駄目だなと思ったりする。

一緒にご飯を食べて、うまいとかまずいとか言ったり、酔っ払って管をまいたり、一緒に仕事をしたり、遊びに行ったりする。

仕事やプロジェクトを通じて、うまくいった時の喜びや達成感、駄目だった時の悔しさを共有する。

そういう一つ一つを積み重ねていくことが、僕にとっての人生の意味なんだと、最近になってようやく気付いた。

だから、目の前の物事だけではなく、その過程で出会って、関わってくれた人たち一人ひとりにも、これからは今よりもっと誠実に一生懸命に向き合っていきたい。

相手がそれに応えてくれるかどうかは、(もちろん応えてもらえたら嬉しいけど)僕にとっては実はあまり重要ではない。
それよりも、少なくとも自分がそこに尽くすだけの力を尽くせたと思えたかどうか、その納得感を持てるかどうかが、僕の人生にとってはより大切なんだと思う。

僕はLife as Caravanという名前で個人事業をやっているが、先輩から「キャラバンは一人だとキャラバンにならないぞ」と言われたことがある。

出会った人一人一人に対してもベストを尽くしていくことが、先輩の言葉に対する今の僕の答えだ。

今まで僕と出会って下さった皆様、出会ってくれて本当にありがとうございます。

これからも、宜しくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!