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美術の中の佐山聡 〜タイガーマスクが今なおアートのモチーフになる理由〜

今日もだ。

新聞の折り込み広告の裏にはジャーマンスープレックスをキメたタイガーマスクが描かれている。今日もだ。
裏が白いチラシが新聞に折り込まれている日には必ず息子はタイガーマスクを描く。必ずだ。
そうして会社勤めから疲れ帰宅した私はタイガーマスクだけ描いた三男坊の個展を観覧させられることになる。タイガーマスクだけだ。

コタツの上に奔放に展示されたロングランの個展を観覧しながら私は思いあぐねていた。新日マットにこの覆面レスラーが現れてからずっとなのだ。ロングランだ。

だがその日の一皮剥けたジャーマンスープレックスの画を見た私は静かに決めた。
男親として一肌脱ごうじゃないかと。

たぶん当時の父の視線で書くとこんな感じだったのかなと思います。かなり脚色しましたが。

父が油絵教室の先生にタイガーマスクの絵を見せてくれたおかげで、子供の私は大人の絵画教室で特別に絵を学ばせていただく機会を得ることができました。

まだサッカーを始める前の幼稚園くらいのことです。
私にとって最初のヒーローが佐山聡さんのタイガーマスクでした。
でタイガーマスクの絵ばかり描いていたのだそうです。


時を経ていま大人になって再び画塾に通っています。青山塾という画塾です。
作品に厳しい講評を受けることも多いですが、美術、イラストレーションについて多くのことを学び、成長の多い日々です。


波瀾万丈、いろいろとあったこれまでの半生。ただ多くの困難は乗り越え今幸せな生活を送れていることに感謝を多く感じる日々です。
そしてこれから先の人生は長い。実に長い。
侍がおおよそ50年で亡くなっていた時代と違うわけです。
絵を描くことはこれからの人生を豊かにしてくれるだろうと感じています。

何を描くべきかとモチーフについて考える時にやはりタイガーマスクをもう一度描きたいと最近強く思いました。
タイガーマスクをモチーフにしたアート作品を目にすることは今なお実に多いです。

報道によると佐山聡さんは現在闘病の生活を送られているということです。佐山聡さんに届くような作品を描きたいと今もう一度思えます。


プロレス引退後の佐山聡さんが総合格闘技や格闘技にもたらした多大な影響は説明するまでもなく、大人になった私が今でも格闘技を愛せている原点です。



と、日曜のお昼にハンバーガーを食べワインとコーヒーを飲みながら取りとめのない日記を書きました。


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