質の良い作品考察記事を取りこぼすことなく効率的に読めるシステムを作りたい
この記事は3か月でクラウドファンディングを目指している金融業界・Windowsインフラ系SEの試行錯誤の経過です。現在3ヵ月のうち2~3週目といったあたりです。
今回はネタ出し回です。
YoutubeもGoogleも検索トップの考察記事が優れているわけではない
最近の映画で考察しがいがあったといえばクリストファー・ノーラン監督の「TENET」です。タイムスリップではなく、”ある装置に入ると、入った人間だけの時間が逆に進む”という世界観で、複数人が装置を使うものだから時間軸が入り乱れて実に複雑でした。時間が逆に進んでいる人間には世界がどう見えるのか?という点については科学的知見に基づいているそうで、その点でも興味深い作品です。
さて、Yotubeで「TENET 考察」で検索するとこんな感じです。
Googleでも「TENET 考察」で検索してみました。
YoutubeもGoogleも「ユーザーが、自社のサービスに長い時間滞在して広告を多数見てくれること」が達成すべき目的であり、そのためには「他の人がよく見ている記事」をユーザーにレコメンドすることが自社の利益を最大化する行為になります。そしてレコメンドに従ってクリックするユーザーが増えるとその分その記事のビューが増え、よりレコメンドされる、というループに入ります。
しかし、これはYoutubeやGoogleのトップに表示される記事が優秀な考察記事であることを意味しない、ということでもあります。実際に上位表示でページビュー数こそ多いものの、あらすじをなぞるだけで考察が薄い記事ということもよくあります。そして、本当ならもっと評価されてよいだろう記事が下のほうに表示されています。「TENET」に関していえば「たてはま / CGBeginner」さんの動画には何度も感心しました。検索結果上位にも「たてはま / CGBeginner」さんの動画が1つ出ていますが、多数の考察動画を投稿されておりすべての動画が上位でもおかしくないと思います。
良い考察記事が出るように検索APIを叩こう
先ほどの検索結果について、いっそアクセス数だけを評価軸に表示してくれているならまだ納得できるのですが、純粋にアクセス数の降順に表示されているわけでもありません。
また、情報の鮮度もわかりません。人気の監督で作品の注目度は高かったですから上映初日にはアクセスを稼ぐためにスピード優先の考察の甘い動画が投稿されたことでしょう。「何回も観てやっとわかった」という考察記事のほうが深い考察になっていることは推測されますのでそういう記事を読みたいものです。
加えて、商業的な映画サイトは「考察」と記事タイトルには入れていてもその考察が浅い場合が多いように思います。商業的なYoutuberも同様で、次々と新しい作品についての記事を投稿してページビューを稼ぐ必要があるためタイトルがキャッチーなわりに内容が薄いことが多い印象です。
上記の条件をYoutubeやGoogleの検索APIにプリセットし、任意の映画の良い考察記事が出るようにしようと思います。
考察記事のリンクを投稿して評価するサイトをつくろう
上記APIのアイディアはどうしても”ある程度検索にヒットする記事”を見つけることしかできません。例えば昨日記事を初めて書いた人は読者が少ないためおそらく検索結果の最後のページにいて見逃してしまう確率が高いでしょう。しかし、それが良い考察記事である可能性があります。
また、古い映画を観て考察記事を読みたい!と思っても、古い記事なので検索にちっともヒットしない、ということもあります。当時はもっと深い考察記事が読めていたのかもしれないのに!
そのため、考察記事のリンクを投稿し、参加者がそれを評価するサイトを作ります。記事作成者本人が投稿してくれるのがトラブルがないのでしょうが、法律的に問題がないのなら第三者が投稿することもアリにしたいと思います。そして、サイトの読者が実際にそのリンクから考察記事を読み、その考察が良かったのか、イマイチだったのかを評価します。
サイトには作品単位で考察の記事が集まり、読んだ人の評価順にソートされています。これで真に質の良い考察記事を取りこぼすことなく効率的に読めることになります。
映画の他に創作物なら範囲は広い
映画が発想のきっかけでしたが考察が楽しいのは何も映画だけではありません。小説、ゲーム、漫画、他にもあるでしょう。「映画サイト」として打ち出すより「考察サイト」としてなんでもありにしたほうが”考察しがいのある創作物”を複数ジャンルから知ることができるので、映画以外も趣味にしている私自身が楽しい気がします。
(おまけ)読者が考察を依頼する
そもそも考察できる方々は数少ないスペシャリストだと思っているので、ジャンルにこだわらず考察しがいのある作品を読者から提案して考察してもらう、という仕組みも面白そうです。(映画のタイムスリップモノの考察を得意としている人に、ゲームのタイムスリップモノの考察を依頼する、みたいなイメージです。)
また「小ネタ」も好きなので、「考察」とはカテゴリを分けたうえで同様のリンク集とするのも面白そうです。
なお、考察記事を直接投稿する場でなく、リンク集としたのは考察者自身のサイトの広告収入・アフィリエイト等に配慮したからですがそういう場所を持っていない人用に記事をサイト自体に記事を書けてもいいかもしれません。実際にコメント欄ですごい考察をされている方がいてこの内容が陽の目を見ないのはもったいないと思ったこともあります。ただ、その場合でも表示形式はあくまでリンク集で、そこから辿れる1記事としたほうがサイトのバランスは良さそうです。
この発想のきっかけ
テーマ選定については以下の記事でお話しました。
ここで、どうやら自分は「その作品を味わい尽くしたい」と思っていることに気づきました。なので映画を観終わった後に自分が気づかなかった伏線や小ネタに気づいた人の記事を探し、読んで、感心するのを楽しんでいました。
私が大学生だった20年前はインターネットはすべてテキストサイトでしたし、ニュースサイトという良い記事を引っ張り上げる機能もあったので美味しい考察記事は余さず楽しめていたように思います。しかしインターネットが進化していき、blog、Youtube、そのコメント欄、と人々が書き込む場所は分散し、その量も膨大になりました。そして私は社会人になって手広く調べる時間がありません……。
しかし美味しい考察記事は残らず読みたいのです。そのためこのようなサイトを作りたいと思いました。
いかがでしたでしょうか。同じように思っている方がいらっしゃいましたらスキやコメントで教えていただけますと実際の制作に進むかの励みになります。よろしくお願いします。
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2021年4月からプロトアウト(プロトタイプ+アウトプット)スタジオに参加して、技術を学んだり自身を深掘りして卒業制作=クラウドファンディングのテーマを決めたりしています。
金融系SEという安定稼働を最優先にガチガチに設計書を作ってバグは許さぬ、という世界で十数年やってきました。自分の性格としても独創的なアイディア出しは苦手で、決まったことを正確に効率的にこなすことが得意です。
そんな私が無事クラウドファンディングに辿り着いて成功できるのか、見守っていただけましたら幸いです。
〇スケジュール
・4月14日 入学式
【←本日はこのあたり】
・6月11日 卒業制作開始
・7月7日 クラウドファンディングスタート
・7月21日 ゴール
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