ベトナムのMV制作を語りながら、123 dzôのMVの裏側を書き記します。
3月21日にリリースされたMV見ていただけましたでしょうか?
この動画ができるまでの備忘録を書き尽くしたいと思います。
始まりは2023年8月です。コロナも完全に開け、曲を作りたいと思い、吉本に曲を依頼しました。ベトナム語の曲は今回で第4弾です。
Không Hiểu,Nay Thành Thổ Địa,Dưới Hoa Anh Đàoに続くもの。。。
正直に言いまして、第3弾の曲は、かなりベトナムの王道、失恋バラードの曲調に詩とメロディで日本らしさを入れてみたら、見事にこけました。
Youtubeの再生数だけで言うと、6000再生・・・
Không Hiểuと Nay Thànhは Tiktokでもシリーズとして何百万再生とされており、舞台でも使えるという汎用性の高さから成功していただけに、こけました。
どうにか、第4弾はヒットしたいと思い、曲の依頼に入ったのです。
いくつか案はありましたが、「ベトナムに来た時にたくさんのベトナム人に助けてもらった」という歌か、「北部の標準語、南部弁覚えたけど、中部弁も難しいよね〜」なんて、歌もいいなと思ってました。
ベトナムに来て、普段から自分が思っていることが、歌に載るのが大使スタイルです。
EDMでアップテンポな感じという依頼だけして、曲が上がって来ました。
そして、聞くと、「なんかブイビエンなどの酒場でかかってそう」と思ったのです。
サビのリフレインは一発で決まりました。
Dzô 12323 dzôと
そこからは「僕らが語れるのは、日本とベトナムの文化の違いだ」と思ってましたので、ベトナム飲み会のあるあるを入れました。
実はその中にも、最初に描いていた思いも入れれたのです。
飲み会で仲良くなる→ベトナム生活を助けてくれる的な。。。
遠いですが。意味合いとしては遠いですが。
言葉が難しいという面も、北弁も南弁も入れれるだけ入れれました。。。これはベトナム人に聞きながら入れましたが。。。
そんなこんなで、曲に詞をあてこんでいくのです。これが難しすぎるわけですよね。
ベトナム語を勉強した人は気付いていると思いますが、曲の上がり下がりに合わせた声調のあった言葉をあてこんでいきます。
正直、僕があてこんだあと、ベトナム人、何人かに聞いて、電通のベトナム人チームに最後整えてもらいました。
Xin lỗi, tôi đã xỉn quắc cần câu
この歌詞なんか、むちゃくちゃ音と合っているでしょ?!意味は僕が作りましたが、後半はベトナム人の子があてこんでくれました。
いい歌詞だなと本当に思います。
それから、歌詞ができたら音を撮りに収録に行くわけです。
これは、Nay Thànhを作ったときのDioくんに最初聞いたら、1曲400万ドンと言われ、予算オーバーとなりました。
彼のギャラが4年で倍に跳ね上がってました。
そこで、色んなつてでHuyくんを紹介してもらいました。
彼は、1曲200万ドンと予算内で行ってくれるということで、さっそく収録開始です。
収録スタジオは日本のようにミキサーがいくつもあってとかではないです。
もう、自宅兼スタジオみたいな。家を改造して、防音にして、集音スペースを確保している感じですね。
ただ、彼のプロ意識は非常に高かったです。
歌い方のレクチャーをすごいしてくれました。
「もっと酔った感じで!!!」
「10%、20%は強弱つけて!」
とか、
「Chưa chưaと言ってみて」などもHuyくんが付け足してくれた部分です。
どんどん肉付いていいものになっていきました。
それらも全てベトナム語でやりとりしてる僕らもすごいですよね。
たまには、褒めて欲しい大使です。
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