軸骨格の構造とプライマリーコントロール
鎌倉時代に日本に伝わった仏教禅宗では達磨大師という僧侶を重要視し、「祖師」の言葉は達磨を表すこともあるほどである。禅宗寺院では達磨大師を描いた掛け軸や札をいわゆる仏像のような役割で用いることが行われるが、達磨大師には壁に向かって九年の座禅を行ったことによって手足が腐ってしまったという伝説がある。ここから、手足のない形状で置物が作られるようになった。 Wikipediaより
「インド人、ウソつかない!」というフレーズを聞いた事があるだろうか?
元々、アメリカのテレビ映画で日本では1958年から放送の「ローンレンジャー」の中でのセリフで、「インディアン、ウソつかない!」というのがあった。
その、「インディアン、ウソつかない!」も聞いたことがあるが、「インド人、ウソつかない!」は、東銀座のインド料理「ナイルレストラン」店主、G.M.ナイル氏が言い出したようだ。
しかし、インド人に道を訪ねると、十人が十人とも違う道を答えるらしい。だがこれは優しい嘘だ。
「辛くない辛くない」と進められ、食べてみると激痛に襲われるカレーと同じだ。
優しい嘘ならいらない 欲しいのはあなた
と言ったかどうかわからないが、こちらは恐らく嘘をつかないインド人僧侶、達磨大師である。
物静かなワイルド系だ。矛盾した表現だが。
インドから中国へ仏教を伝えに行き、9年も座禅した結果、手足が無くなってしまった。
なんということだろうか。
そんな彼は今、群馬県高崎市にいる。
赤い法衣とワイルドな体毛はそのままに、眼を塗りつぶされたり、弁当の入れ物になったりしている。
一昔前にはストーブにもなった事があるらしい。
最近はこんな事もできるようだ。
物静かなのと髭は変わらないが、修行の成果が甚だしい。
さて、
人間の骨格のうち、腕構造と骨盤と脚を除いた骨格を
軸骨格
という。
Thanks to @visiblebody
ナイル川よりも青く塗りつぶされている部分がそうだ。
大まかにいうと、頭蓋骨、脊柱、肋骨、胸骨からなる。
細かくいうと
下顎骨、上顎骨、頬骨、涙骨、鼻骨、鋤骨、口蓋骨、鼻甲介、後頭骨、頭頂骨、側頭骨、前頭骨、蝶形骨、篩骨、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨、舌骨、咽頭骨格、頚椎(c1環椎、c2軸椎、c3〜c7)、胸椎 (T1〜T12)、腰椎(L1〜L5)、仙骨、尾骨、第1〜第12肋骨、胸骨、などがある。
これは
優しい嘘
なんかではない。
インド人もビックリな見たこともない、読めない漢字が並ぶ。
ちなみに「インド人もビックリ」は1964年に放送されたヱスビー食品の「特製ヱスビーカレー」CM内で使用されたフレーズだ。
ということは、1番最初に
インディアンが嘘をつかず(1958年)、
次にインド人がビックリし(1964年)、
ナイルレストランの店長がウソをつかないと言い出した(1970年代)
という順番になる。ちなみに店長、生まれも育ちも茨城だ。これにはインディアンもビックリだ。
さて、順番といえばアレクサンダー・テクニークの原理に
プライマリーコントロール
という言葉がある。
「プライマリー」というのは、順番的に1番最初、初歩的な、基本的な、という意味だ。
「コントロール」は調整する、とかバランスを取る、という意味合いで使い、日本のアレクサンダー・テクニーク界では
初源的協調作用
と訳されている。
これは、前回のアレクサンダー・テクニークの基本とはに書いた、
「頭の動きが全身の動きや考えに超絶影響する」
の中身となる言葉だ。
人間に限らず、脊椎動物にはこのプライマリーコントロール(初源的協調作用)が存在する。
頭の動きが軸骨格の動きや考えに影響し、それが腕構造や脚へと連動し影響する。
このプライマリーコントロール(初源的協調作用)を邪魔しないために、頭が動ける必要があるのだ。
頭が動けて
↓
軸骨格が動けて
↓
腕構造、脚、など
全身が動けるという、これもまた、順番だ。
インディアンが嘘をつかず(1958年)
↓
次にインド人がビックリし(1964年)
↓
ナイルレストランの店長がウソをつかないと言い出した(1970年代)
と同じだ。
達磨大師も
インド
↓
中国
↓
高崎
という順番で大陸と海をも渡った。
高崎までたどり着いた、ごく最近は
こうなっている。
レントゲン写真による骨格構造は
このように考えがちだが、これもまたアレクサンダー・テクニークの基本とはに書いた、思い込みや勘違いだ。
実際は修行の末、手足が無くなってしまったため、
こうなっている。
優しい嘘ならいらない
欲しいのは プライマリーコントロール
だ。
プライマリーコントロールについてはまた詳しく書く。
こちらは嘘ではない。
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