腕の筋肉と骨格、関節の動き

エーゲ海（エーゲかい、英: Aegean Sea）は、地中海の一部を構成する海域。地中海の東北部にあたり、西と北をバルカン半島（ギリシャ共和国）、東をアナトリア半島（トルコ共和国）に囲まれた入り江状の海である。古くは固有名詞で「多島海」（英: the Archipelago）と呼ばれたこともある、代表的な多島海であり、多くの島々（エーゲ海諸島）が所在する。

休符から始まる音楽がある。

ベートーヴェンの運命だ。

優秀な指揮者ほど、この休符の明確さを背負って壇上に現れる。

自らの棒で運命を切り拓いてきているからだ。

巨匠と呼ばれる様な指揮者ともなると、その休符と棒は、有るが如くに無く、無きが如くに有る。

多様性のある其々のプレイヤーの運命を、徳の高い両腕で、いとも容易く包みこむ。

同じく、ベートーヴェンの第九。

冒頭は空虚5度といわれるAとEの和音で始まる。

長調と短調を包摂し、2面性を含んだ神秘的な響きだ。これから始まる壮絶な世界を予期させる。

そしてこちらはマーラーの交響曲1番「巨人」最終楽章の冒頭。

3楽章の消えゆくpppから、アタッカで劇的な展開を担うのはfffのシンバルだ。

さらにこちらはストラヴィンスキー「春の祭典」第一部の最終部。

最高潮に盛り上がった心臓の鼓動を表すかの様な大太鼓が狂い打つ。

全てを背負った運命の休符とモチーフ、

第九の小宇宙を提示する空虚5度、

巨人の強烈なシンバル、

春祭の興奮を抑えきれぬ大太鼓。

これら全てが同時に奏でられる、衝撃的な冒頭の曲がある。

南に向いてる窓を明け

一人で見ている海の色

美しすぎると怖くなる

若さによく似た真昼の蜃気楼

泣く子も黙る、1979年リリース、123.5万枚売り上げた、こちらの大傑作だ。

「魅せられて」

伝説のプロデューサー、坂井政利が率い、
阿木燿子（作詞）、筒美京平（作曲・編曲）、という、大ヒットが約束された布陣。

当然ながら、ゴールドディスク、第21回日本レコード大賞・大賞、作曲賞（中山晋平賞）、第12回日本作詩大賞・大賞、第8回FNS歌謡祭・最優秀歌唱賞を受賞している。

Wind is blowing from the Aegean  女は海

サビに差し掛かる直前からジュディは両手を広げ、エーゲ海からの風を真っ向から浴び、とんでもないことを言い放つ。

好きな男の腕の中でも違う男の夢を見る

これが恋か、海なのか。

Uh-- Ah-- Uh--Ah--

ここのコードはEsus4onBとBm7b5。

ベースのBを軸に2人の男を行き来する。

私の中でお眠りなさい

もう後戻りは出来ない。2番はさらにエモい。

昨夜の余韻が隅々に

気怠い甘さを残してる

レースのカーテンひきちぎり

体に巻きつけ踊ってみたくなる

そう、エーゲ海からの風を浴び、両腕の下にたなびかせていたのは、昨夜の余韻が隅々に、気怠い甘さを残している、ひきちぎったレースのカーテンだったのだ！！

この時のジュディの両腕は床とほぼ平行に広げられ、腕を90度外転した状態にある。

この時

肩甲上腕関節が60度外転、

肩甲胸郭関節が30度上方回旋、

肩鎖関節が15度上方回旋、

胸鎖関節が15度挙上し、

これら複数の関節の動きが連動した結果、

気怠いながらも腕を90度外転し、ひきちぎったレースのカーテンでエーゲ海からの風を浴びる事ができるのだ。

Thanks to @visiblebody

この時のそれぞれの関節の動き、

肩甲上腕関節の外転60度、

肩甲胸郭関節の上方回旋30度、

肩鎖関節の上方回旋15度、

胸鎖関節の挙上15度、

動く関係性の事を

鎖骨肩甲上腕リズム

という。

動きの割合はおよそ

4:2:1:1

だ。

因みに万歳をした時はこの様な関係性になる。

（参照　筋骨格系のキネシオロジー，原著者：Donald A.Neumann，監訳者：嶋田智明 ，有馬慶美，医歯薬出版株式会社　以下同）

Wind is blowing from the Aegean 女は海

Aegeanはエーゲ海だったのだ。ずっとエイジアだとばかり思っていた。エイジアといえば、そこの貴方も昔はよく入り浸っていた、渋谷のクラブエイジア。

やさしい人に抱かれながらも強い男にひかれてく

感情の海に抱かれるのはAegeanもClub Agiaも同じだ。

Uh-- Ah--Uh--Ah--

Bのベースの上でsus4とフラット5が吐息混じりに移ろい、BGMのリズムはドラムンベース、強かにハグする腕は、鎖骨肩甲上腕リズム。

抱く時も、抱かれる時も、2人の鎖骨と肩甲骨は動いている。

私の中でお眠りなさい

本当にもう、後戻りは出来ない。