見出し画像

求む! こんな人物 株式会社シンサイト募集要項 出すぎた杭?

人材採用は、どの企業にとっても重要な課題です。

企業や事業を育てるのは、結局のところ人になると思われます。

応募者にとっても仕事とは、生活していく収入を得る場であり、自分の能力を活かす場であり、自分自身を成長させる場でもあります。

そして、日本では大企業に応募が集中するため、中小企業は採用に工夫を凝らす必要があります。

もちろん大企業といっても様々で、日本企業の99%以上を占める中小企業についても、比較をどこに置くかにもよりますが、見劣りしない企業もあるとは思います。

数年前に創業した小さな会社である弊社も、募集に工夫が求められますが、その訴求点はここではさておき、こんな質問で応募者のことを知りたいと思うものを上げてみます。

当然ですが、職種によって適性は違い、また完璧な人もいませんが、まず発想力という点で、次のような論題に答えてほしいです。

「あなたは、とある会社の中堅社員です。ある日社長から、業績不振の会社の売上を伸ばすため、特命任務を与えられました。渡されたのは1千万円と部下1名で、1カ月で売上を伸ばす方策をまとめた報告書を提出するよう指示されました。あなたなら何をどのように行うのか自由に述べてください。」

この架空の会社の業績と業界の概要を参考資料としながら、自分ならどうするのかを記してもらう。

次に、想像力という点で、何らかの一枚の写真を見てもらい、自分の感じたことを記してもらう。

想像力とは、例えば、自社製品を使う人の状況や想いなどを考える場合で求められます。

昨今は、デザイン経営といった人間の感性に訴え掛けることの重要性が言われたりしますが、瞬間を切り取った一枚の写真から、何をどのように感じたのかを、自分の経験を織り込んだりしながらでも構いませんので自由に記してもらうことで、想像力を教えてほしいです。

次に、素の姿を知るために、何かイレギュラーな状況を作り出すこと。私が新卒の頃は、それほどあったわけではありませんが、変わった質問や圧迫面接などで、素の人間性を見られていました。

面接というのはフォーマルな場であり、当然ですが、ある程度の作られた自分、用意された自分、演出された自分を提示します。それは当たり前なのですが、応募者の回答が画一的になってしまう傾向があります。そのため、飾られていない素の部分を知るために、何かイレギュラーな状況を作り出してはどうかと今記してはいるものの、バリエーションもそうないと思われますので、現実的には変わった質問ということになるでしょうか。

経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏は、政治家を養成する松下政経塾の選考基準の一つとして、「運の強いこと」を上げていたそうです。

これをどのように測っていたのか具体的に知りたいところですが、他にも、各企業や特定の業界で定番の質問があったりすると思われます。

一昔前のコンサルティング業界では、「東京に電柱は何本あるか?」といったフェルミ推定に関する質問が定番だったことは良く知られていますが、質問する私自身や会社側も応募者から選考されていることを踏まえた上で、他社との競争となる採用活動に参加したいと考えております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?