ドイツの日本国大使館で武官の任に就く自衛官が主人公の映画
日本の自衛官が主人公の映画
いつか私は、駐在武官(防衛駐在官)の任に就く、平和と正義を愛する自衛官を主人公とした映画を作りたいと考えています。
戦後アメリカによって翻弄されてきた、日本の国防を担う自衛隊。
そんな自衛隊の今を担う、海外の日本国大使館で武官の任に就く、中堅どころの自衛官を主人公とした映画を作成したいと考えています。
日本の駐在武官は基本的に1佐(大佐)なので、40代になるかと思いますが、出身は高知県で、桂浜の海や室戸岬のだるま太陽を見て育ち、横須賀の防衛大学を卒業した設定です。
地元高知の高校には、小さい頃から海援隊に憧れる同級生がいて、彼は大学を卒業後に総合商社へ就職し、海外に赴任する設定です。
海外の駐在国はドイツ
海外の駐在場所は、第二次世界大戦で日本と共に汚名を背負ったドイツにしたいと思います。
ナチスや南京といった戦争の贖罪意識に苦しんだ両国民。
無差別空襲や原爆により、破壊し尽くされた両国の都市と人心。
敗戦の荒廃から立ち直り、戦後大きく経済発展を遂げた両国。
しかし未だ、国連の常任理事国に入ることはできず、国連憲章の敵国条項も残ったままです。
両国は今でも、戦争を仕掛けた敗戦国ということで、終戦間際の連合国による、多くの子どもたちを含めた市民への無差別爆撃や捕虜の処遇など、その被害をあまり表立って語ることのできないままです。
主人公である自衛官の所属は、今のところ陸上自衛隊を考えております。
私は、第二次世界大戦時の帝国海軍を痛烈に批判しているため、本当は主人公を海上自衛官にしたいのですが、ドイツの駐在武官は陸上自衛官と航空自衛官のようであり、またドイツは伝統的に陸軍国であり、日本の陸軍は、プロイセン・ドイツのモルトケやメッケルなどの教えを元に作られているため、主人公は陸上自衛官を考えております。
クラシック音楽が街に根付いた国・ドイツ
赴任先のドイツでは、バッハ・ベートーヴェン・シューマンといった音楽家、ベルリン・フィルハーモニー楽団、デュッセルドルフの日本人街、ブンデスリーガで活躍する日本人サッカー選手などの場面を登場させたいと考えています。
日本人指揮者の小澤征爾氏は、若い頃に世界的な指揮者・カラヤンの弟子となり、月に一度パリからベルリンに通っていました。(ボクの音楽武者修行・新潮文庫)
カラヤンは孤高で気難しいイメージがありますが、実はそうではなく、睨みはするが、教え方が実に上手かったという話や、またドイツは、日本以上に無差別空襲によって都市が爆撃され、ベルリンの街も徹底的に壊滅させられましたが、それでもかき消すことのできなかった音楽の匂いが漂っていた、という話が印象的だったように、主人公の赴任先ドイツとクラシック、日本の教科書にも出てくるルール工業地帯、日本企業の駐在員が多いデュッセルドルフ、そして、多くの日本人選手が活動の場としてきたサッカーのブンデスリーガなどを場面に盛り込みたいと思います。
核兵器についての軍事的な議論
また、軍事的な議論で登場する、日本人にとっては複雑な思いを抱かざるをえない核兵器の問題も、何らかの場面で登場させられたらと考えております。
核武装について個人的に思うことは、広島や長崎のような惨禍を防げるのであれば、今後一切、日本の国土に核の雨を降らせないことができるのであれば、日本の核保有は選択肢の一つであり、大事なことは、核を持つか持たないかではなく、広島や長崎のような被害で二度と多くの人が苦しまないことです。
核保有国が核を手放さないのは、相手国が核の報復を恐れることで、保有国には核攻撃できないからであり、核の保有が国民の生命や財産を守ることに繋がっています。
核を持つか持たないかは手段であって目的ではなく、そもそも、アメリカの核の傘に守られながら、それを無視して核廃絶を叫ぶことは、卑怯とさえ言えるのではないでしょうか。
確かに、核爆弾は恐ろしい兵器であり、存在すれば使用される可能性があるのもまた事実です。
核兵器や水爆実験での被害や威力について知れば、核全廃を求めるのは自然の成り行きだと思いますし、そういった声を上げることも大切のはずです。
しかし、戦後70年以上が過ぎていますが、声を上げるだけでは、世界での核廃絶実現に至らなかったのも事実です。
そうであるならば、核廃絶のための方法を変えるべきだと思います。
その方法とは、日本も核を所持して対等の立場になったと同時に、「核保有国の皆さん、我が国と一緒に全ての核を捨てませんか」と呼びかけたらどうでしょうか。
すべての国が核を捨てなければ、最終的には意味がありません。
それがもし可能であるならば、それを実現できるのは、唯一の被爆国・日本だけだと思います。
そのようなことだけでなく、戦争のない社会を実現するためや、先の大戦についての総括も含め、主人公が他国の軍人と議論するといったシーンも登場させたいです。
日本国内とドイツとの関わり
他にも、ドイツの世界的な建築家ブルーノ・タウトが日本で住んでいた群馬県の少林山達磨寺など、日本国内とドイツとの関わりや、世界における日本のプレゼンスの低下や、移民問題に揺れるドイツなども折り込みながら、国際社会と一人の日本人自衛官の今を映画にしたいと考えております。
ちなみに、ベートーヴェンのピアノ・ソナタに対する想いを記した私のブログ記事は以下になりますので、興味を持たれた方はどうぞご覧ください。