私たちが捨てているごみ・生ごみの量はどれくらい?
ごあいさつ
こんにちは。私たちは、食品廃棄物をコンポストし、完成した堆肥を農家さんに利用してもらうことで「大地の循環」を目指す信州大学の学生団体「信州大地プロジェクト」です。大学キャンパスのある長野県松本市を拠点に、信州大学グリーン社会協創機構と連携して学内のゼロカーボンやエコキャンパスづくりを進めています。
今回は、松本市のホームページを参照し、私たちが捨ててしまっているごみ・生ごみの量を調べてみます。
松本市のごみの総量はどれくらい?
実は長野県は、47都道府県の中で1人1日当たりのごみ量が2番目に少ないそうです。(令和元年度までは6年連続1位)しかし、松本市は県内19市において最もごみの排出量が多い状況が続いてしまっています。松本市の1人1日あたりのごみの排出量は1,008g/ 1人1日(令和2年度)。長野県平均と比較すると、「201グラム/1人1日」も多いようです。
令和3年度の総ごみの量は、85,549tであり、そのうち約44%(37,546t)が家庭系ごみの排出量、約56%(39,769t)が事業系ごみの排出量です。リサイクル率は9.7%という現状です。
※リサイクル率は、「(直接資源化量+中間処理後再生利用量+集団回収量)/(ごみ処理量+集団回収量)×100」で算出
私たちが1日に捨てている生ごみの量は?
家庭から排出されるごみの内訳をみると、その49.0%は生ごみのようです。(令和3年度一般廃棄物組成・食品ロス調査結果)
令和元年(2019年度)の家庭からでる生ごみの内訳をみると、その30.1%が食品ロス(食べられるのに捨てられてしまっている食材)で、家庭系食品ロスの推定量は、4,427tです。(松本市食品ロス削減推進計画より)
このことから、年間で14,708tの生ごみが家庭から捨てられていることが推定できます。この数字を松本市の人口で割ると、1人が1日に排出する家庭からの生ごみの量は167gという計算結果になります。この量は、お茶碗1杯分のご飯やバナナ1本分とほとんど等しいことになります。
引用文献
松本市環境業務課,2022,「令和3年度のごみ量について」,松本市ホームページ,(2022年10月24日閲覧,https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/53/4466.html).
松本市環境・地域エネルギー課,2021,「松本市食品ロス削減推進計画」,松本市ホームページ,(2022年10月24日閲覧,https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/51/4496.html).
松本市DX推進本部,2021,「人口世帯数の推移」,松本市ホームページ,(2022年10月24日閲覧,https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/5/5936.html).
2022,「150gはどのくらいの重さなのか 家にあるもので例えてみた」,知りたい!,(2022年10月24日閲覧,https://7dogs.net/2734.html).
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