【コラム】女児向けアニメから見出す百合
私が百合文化サークルに加入し本格的に百合を嗜むようになってからはや一年、活動でも個人的にも幅広いジャンルの百合作品に触れてきました。その中には百合として作られた作品ももちろん多いのですが、私たちの解釈によりこれは百合だろうとされる作品も多くあります（間違いなく百合ではあるのだが）。その筆頭がいわゆる「女児向けアニメ」です。具体的には、だれもが知るプリキュアシリーズなどがあります。中でも私の一押しをいくつか例に挙げて見ていきます！
スイートプリキュア♪
2011年から翌年まで放送されていた「音楽と友情」がメインテーマのプリキュアです。幼馴染の響（キュアメロディ）と奏（キュアリズム）は中学生になってかケンカばかりしていたのですがプリキュアとして心を合わせて戦う中で友情を取り戻していく……という内容なのですが、この二人すれ違いも多いのですが結局いつもお互いのことばかり考えていたり響の大好物が奏の作るケーキだったり、いつも最後には仲直りしていてケンカップルなのです！ また、メロディとリズムは二人の心がそろわないとプリキュアに変身できないのです。このシリーズは個人的にかなり百合濃度が高いのではと思っています。もし興味があり視聴される方がいらっしゃればぜひ『映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花』も一緒に視聴いただければと思います。かなり幸せな気持ちになれます！
魔法つかいプリキュア！
2016年から翌年まで放送されており2025年2月現在ではその後を描いた続編『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』も放送されている作品です。春休み、みらい（キュアミラクル）は大切なぬいぐるみのモフルンを落としてしまうが、それをほうきで飛ぶ魔法使いのリコ（キュアマジカル）が拾うことで二人は出会い、プリキュアの力で敵と戦ったり魔法で問題を解決したりする、というお話です。この作品でなんといっても印象深いのは9話『さよなら魔法界！ みらいとリコの最終テスト！』です。ふたりはリコの住んでいる魔法界で春休みの間、魔法の補習授業を受けていてこの話がその最終テストの日！ 苦難もありつつ合格するのですが、みらいは元居た世界に帰ることになってお別れすることになります。しかし、リコは見送りに来ずにそのまま帰路に……強がるみらいでしたが涙が止まらず、そんな時にほうきで飛ぶリコが表れこれからも一緒だと告げるのですがこのシーンが良すぎる！！！ リコに抱きついてうれし泣きのみらいに照れながらもうれしそうなリコ……良すぎる……現在放送中の続編も少し大人になった二人の尊い関係性が楽しめるのでお勧めです！
アイカツ！
2012年から約3年半にかけて放送されていた作品で弁当屋の娘・星宮いちごが親友の霧矢あおいに誘われてトップアイドル・神崎美月のコンサートを観に行きそこで衝撃を受けたことがきっかけでいちごとあおいはアイドル養成校のスターライト学園の門をくぐります。そこで出会った仲間たちとアイドル活動「アイカツ」に励みそれぞれの道を進んでいきます。彼女らは時には仲間として、また時にはライバルとして困難を乗り越えアイドルとして成長していくのですが、あおいはいちごのファン一号だと明言していたり、また抱きあったり寮で同室なのもあり一緒のベッドにいたり百合としてみることができる場面が多いのが魅力なのです。ほかの登場人物たちも深い関係性があるなどとかなり侮れない作品です！
あとがき
作品紹介の色が強くなってしまいましたが私の視聴した作品の中でのおすすめをまとめてみました！ このような記事を書いておきながらまだ履修できていない作品も多く「この作品がない！」と思われる方も多いかと存じますがその点はご容赦ください。百合として描かれている作品ももちろん素晴らしいものが多いのですが、このような「女児向けアニメ」にも優れた百合作品が多数ありますので興味がある方や昔に見たことがある方などいらっしゃいましたらぜひ観てみてください！
（まえずみ）
参考文献
東映アニメーション,「スイートプリキュア♪公式サイト」, スイートプリキュア♪ 公式サイト 東映アニメーション, 2025.2.19閲覧
Wikipedia,「スイートプリキュア♪」, スイートプリキュア♪ - Wikipedia ,2025.2.19閲覧
東映アニメーション,「魔法つかいプリキュア！公式サイト」,魔法つかいプリキュア！-東映アニメーション, 2025.2.19閲覧
Wikipedia,「魔法つかいプリキュア！」,魔法つかいプリキュア! - Wikipedia, 2025.2.19閲覧
アイカツ！,「アニメ『アイカツ！』」アニメ『アイカツ！』, 2025.2.19閲覧
Wikipedia,「アイカツ！」,アイカツ! (アニメ) - Wikipedia, 2025.2.19閲覧