信州つなぐラボ第2期プログラムがひと区切りを迎えました。<最終発表会@東京>
こんにちは、信州つなぐラボ事務局です。
天龍村と王滝村という2地域を対象に、20名の参加者とともに、約4か月の期間を通じて取り組んできた第2期の信州つなぐラボ。
1/22(水)に、いよいよ活動の成果を発表する最終発表会を、東京・秋葉原にて開催しました。
最終発表会には、参加者や事務局メンバーに加えて、昨年度の参加者やつなぐラボの活動に興味を持っていただいた方々にもご参加いただき、約50名が集う場に。
少し長くなりますが、当日の様子をレポートしたいと思います。
天龍村からは「チームドラゴンボール」「チームヒストリア」「チームおどっちゃおう!」、王滝村からは「チームずく」「チームROAD」「チームMu・en」のそれぞれ3チームずつ、合計6チームが活動報告や今後の展望を発表しました。
「祭りと暮らし(天龍村)」チームのプロジェクト
天龍村では、今回村内の一地区である「向方(むかがた)」地区を主な活動エリアとし、地区に残る霜月祭り(お潔め祭り)の継承や地区の魅力発信がテーマに。
発表の中では、今年も1月3日に開催されたお潔め祭りに実際に舞い手として参加し、地元の方々との深い信頼関係を築いたメンバーからの報告や、カルタによる歴史伝承プロジェクト、地区にとって無理ない範囲での情報発信や御朱印帳を生かした誘客など、つなぐラボを通じて取り組んだこと、これから取り組んでいきたいアイデアなどが共有されました。
印象的だったのは、お潔め祭りの舞体験やそこで生まれた新しい祭りのカタチです。
長らく男性の舞い手のみで開催されてきたお潔め祭りが、今年、つなぐラボのメンバーなどが参加することで、歴史上はじめて地域外在住の女性のみによる舞のプログラムが実現したということ。
伝統を大切にしながらも、変化や挑戦をすることで、新しい祭りの形が芽生えるかもしれない。
メンバーの皆さんの発表から、そんな可能性を感じました。
祭りが終わってからもLINEなどを通じて日々地元の方々と情報交換し、盆踊りの復活や小さなビジネスのアイデアなどが話題に上がっているそう。
まだまだこれから可能性が広がりそうなアイデアもたくさん生まれており、今後の展開がとても楽しみです。
「アウトドアと食文化(王滝村)」チームのプロジェクト
王滝村では、アウトドアと食をテーマに、特に地区を絞ることなく、参加者の皆さんの興味関心のあるテーマを選び、活動を展開してきました。
発表の中では、地元の方のお手伝いをする代わりにご家庭に滞在させて頂くことで、都会と地元の人々がRelative(親戚)のような関係になれる仕組みや、村のおばあちゃんが作る手料理などの魅力を活かした商品開発を目指す取り組み、ハーフマラソンなど王滝村の既存の事業をより面白くするためのアイデアなどが共有されました。
印象的だったのは、どのチームも、実際に地元の皆さんと一緒に実践してみることで見えてきたことがたくさんあった、ということ。
実践活動を通じて、都会では見せないような表情を見せてくれた子供たちの様子に感動したメンバーの体験や、村のお母さんたちにがっちりお腹を掴まれた(笑)メンバーたちの、お母さんが持つスキルやその価値をもっと多くの人たちに届けたいという気持ちが、今度どういう展開につながっていくのか、とても楽しみです。
さいごに。
両地域ともに共通していたのは、なんでも手に入るわけではない田舎だからこそ暮らしに根付く「ないならば、自分で作ればいい」という考え方や価値観に、参加者の多くが心を動かされていたということ。
それがとても印象的でした。
店がないから、塩がないから、、、。
そういう「ないものばかり」だからこそ、その土地ならではの何かが生まれるのかもしれない。
そして、そんなライフスタイルが、実はなんでもお金で交換してしまいがちな都会に住む人々にとって、とてもかっこよく見えたり、勇気をもらえるものだったり、新しい価値として受け入れられるものだったりする。
そこに、田舎の可能性があるのではないか。そんなことを感じました。
最後は、4ヶ月間一生懸命地域に向き合い、取り組んでくださったメンバー全員で、これからどう地域と関わっていきたいかを宣言。
プロジェクトを成功させたい、夏に遊びに行きたい、長く無理なく関わり続けたいなど、新しいスタートに向かって、それぞれの想いを共有しました。
第2期のプログラムはこれでひと段落ですが、天龍村、王滝村、そして参加者の皆さんとの交流や事業のこれからが、とても楽しみです!