「福祉・子育て」のこれから/第1回
みなさん、こんにちは!
「福祉・子育てのこれから」を担当するファシリテーターの見小田と石井、森山(サポート)です。 長野市の民間企業から出向で県庁に参りました。好きな食べ物は納豆カレー、好きな動物はクォッカワラビーです!(見小田)
11月10日開催の会議では、テーマ④「福祉・子育てのこれから」のグループで議論が行われました。
子育てや困難を抱える子どもの支援、高齢者支援等の多彩な分野でご活躍されている方々にご参加いただきました。
今回のテーマ議論の問いはズバリ!
「コロナ下での福祉・子育ての変化は何か」です。
この問いかけをもとに、参加者の皆さんと意見を交わした内容を、大きく4つにまとめてみました。
①もともとあった「社会的孤立」が顕在化
● 感染リスクを避けるため、家族がお年寄りを通いの場へ行かせなくなった。また地域での高齢者への見守り活動が制限され、他人と接する機会が激減したため、認知機能や体力が低下している人が増えている。
● 「孤独」が健康を害する要因になっている。
● 見守りが必要な人に対して元の日常生活を送れるようにするために、地域ぐるみで支援が必要だと思う。
● 「お茶のみ話」の機会が減ったり、親子が参加するイベントが中止になり、親同士の繋がりが減るなど、繋がりが希薄化している。
● 子育てにおいては、マスクで表情が読み取れず、コミュニケーションが取りにくい。
● 学校が苦手な生徒にとっては、休校によりますます学校へ行くことが難しくなった。
②コミュニティの分断が加速した
● 学校が一斉休校になり、学校での先生や友達との繋がりが分断されてしまった。
● 助けたいときに助け合えない。オンラインとリアルの併用が必要。リアルで会うことが重視される場も残す。
③IT格差の問題がより顕著になった
● ITに対して苦手意識を持っている人が多く、自分には無理だと思う高齢者もいる。
● 教育現場ではwifiなど通信環境を含む家庭環境の格差や、タブレットの持ち帰り禁止などの学校ルール等による学習環境の格差がある。
④男性の育児参加が増える等のポジティブな変化もある
● テレワークの推進により、男性が育児に関わる機会が増えた。
● オンラインでの繋がりが増え、県外や海外の友人とのコミュニケーションが取れる等子どもたちの繋がりの幅が拡がった。
● 動画コンテンツの配信など、新しいサービスが増え、自己研鑽にも繋がっている。
★会議のポイント
社会的孤立やコミュニティの分断が顕在化した。
学びの多様化からそれぞれの状況を認め合えるようになってきている。
またサービスのオンライン化が進み、多様化を支えている。
(コメント:総合ファシリテーター 瀧内貫)
総合ファシリテーターによる 第1回の全体まとめはこちらから
〈信州これから会議 ご意見募集〉
ワークショップには参加できないけれど、ぜひ自身の声も届けたい、発言したいという方は、ぜひコメントにてご意見をお寄せください。
ワークショップの参考とさせていただきます。
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【第1回のワークショップを終えて】
見小田 早織(長野県 企画振興部 地域振興課)
コロナ下で発生した様々な課題を共有いただきましたが、前向きな変化やオンラインを活かした新たな取組も共有していただき、私自身も前向きな気持ちになりました!
次回は「課題をふまえ、理想の社会はどんな姿か」について色々なご意見をお伺いしたいと思います!
石井 貴広(長野県教育委員会事務局 高校教育課)
参加者の皆さんの立場から様々なお話を聞いて、改めてコロナの影が社会に及ぼしている影響について再認識しました。次回以降も参加者の皆さんの実体験やビジョンについて深堀していきたいと思います!