第2期生の声! スクリプトドクター三宅隆太さんの大人気オンライン講座『マンガ家のためのプロット講座』
2022年9月に開講され、マンガ家を中心に、脚本家、小説家、映像ディレクター、プロデューサーなどプロで活躍するクリエイターから、クリエイターを目指すひと、さまざまな業種で働く社会人や学生までが参加して、大好評を博したオンライン講座『マンガ家のためのプロット講座』。
2023年度の本講座で学んだ「第2期生」の皆様から寄せられた、「修了生の声」をまとめました!
以下、「修了生の声」より全文を掲載します(順不同)。
第2期生の皆様、ご協力いただきありがとうございました。
市川朗 さん(漫画家志望者)
プロットの講座と聞いて何かガチガチで固くて個性とか自分らしさとは程遠いと思った人ほど受講して欲しいと思える講座だった。むしろいかにそれらを表に表していけるかというものだった。また“マンガ家のための”とあるが本講座のプロットの考え方はそこにとどまらず連鎖的に広がっていき個人的には生き方の意識にまで影響しドライブしていくものだった。後期も是非受講したいと考えています。ありがとうございました。
けい さん(自営業)
デビューを目指して小説を書いている者です。
プロット講座を受講したことで、最近私は原稿に対して「頻繁に詰まる」ようになりました。
そんなの意味ないじゃん! と思うかもしれませんが、これがまったく違うんです。
本当は詰まってしかるべきなのにそのことに気付かない。イケると誤解してそのまま突き進んでしまう。結果、あるときぱったりストーリーやキャラクターが動かなくなって焦ってしまう……。
そんな状況に陥ることが少なくなり、数段落ごと、ときには1行ごとの単位で「分岐に戻って考え直す」癖が身に付いたということです。
どのような表現媒体でも、最初に書いた原稿がそのまま世に出ることは稀だと思います。そういう意味で、プロット講座はクリエイターに不可欠な「リライトの技術」を磨く場であるとも感じています。
三幕構成や神話の説話構造、ジャンル特有の軌道、あるいは読み手の情動や認知をいかにして引き出すか。サクゲキに関する原則を自分の作品に引き付けて考えることで、漠然としていた推敲・書き直しの作業が「よりわかりやすく」「もっと面白く」するための時間に変わりました。手前味噌ですが、プロット講座が始まる3か月前の自分よりも、今の自分の方が絶対に上達している――そんな実感があります。
プロット講座は単なる技術論だけでなく、「創作とは何か」を学べる場所です。今あるものに執着しないこと。決めつけや思い込みと「気づき」との関係性。あるいはどうすれば「自分らしく」書けるのか。趣味として、あるいは仕事として創作を続ける上でのヒントがたくさん詰まっています。
自分は凡人だから、とあきらめる前に。その凡人らしい才覚を最大限活かすための視点がプロット講座では学べます。私自身も引き続き、勉強を続けたい一心です。
少しでも創作で悩んでいるのなら、受講を是非ともおすすめします!
匿名希望(漫画家)
第一期をすべて受講しまして、おかわり受講させていただきました。2周目になると、より深く内容を理解出来た(身体にしみてきた)ように思えています。
一番それを感じるのは、ドラマや映画の見方が変わったことです。
新年になり新しいドラマが始まったのですが、その第一話を見たあと、この物語のプロタゴニスト、アンタゴニスト、ヘルパーは誰になるのか、この物語はどこへ向かって進む構造なのか、など構造を考えながら反芻することが増えました。
また、これはちょっと面白く思えないなと感じた作品も、ではどこがどのように問題で、自分がこの話を引き受ける場合はどういう部分を強化するか、掘り下げるか、など分析することを自然にやるようになりました。
分析することを楽しんでやれるよになってきたので、今後この蓄積を自分の話にも上手く活用出来たらと思っています。
自分のようなベテランの域に足をかけている者でも、自分が今まで漠然とやってきた作業を言語化して抽象化されることで、自分自身が何をしているのか客観的に理解することができましたし、何が足りてないのかもよく分かりました。
今は、とにかく新しい物語を作ることをはじめたくてわくわくしています。
匿名希望(漫画家 イラストレーター)
私は絵は描いていたものの、商業的な連載漫画を何年間も描けておらず、また連載したいと思いこの講座を受けました。講座の中であったインサイティングインシデント、キーインシデントが自分にもあったなぁとか、男性神話の道筋を自分の今起きてる人生に当てはめて俯瞰して見ていました。三宅先生はまさに私にとってメンターであり、私を変化させてくれました。中間ポイントで自分のおかれてる状況が「あ、これは仲間との焚き火の時間だ」と気づいたり、最も緊張感たかまるとき、ネームを企画会議に提出するという時がやってきました。「ああ、これから戦いのときがやってくる」とまるで一種の占いのように男性神話をチェックしながら見てました。
神話やビジネス成功者や自伝の本なども読むようになり、本当に仲間や敵が現れて面白かったです。そして私自身に実際に第二幕のミドルポイント、「最大の苦難」「死に直面する」がついこの前ありました。この痛みは本当にキツく、ショックな出来事でした。もう諦めようかと思ったのです。(普通にネームが没になるよりキツいことでした)
しかし英雄伝説の道筋を辿ると、「1番きついの通り過ぎたから、これからは復活するだけじゃん」と、なんとか前を向き、今私は帰路に向かって歩いています。自分にとっての剣(報酬)はなんだろう?とよく考えると、プロット講座で得た知識であり、考え方やものの見方であり、さらに私自身の傷ついた心はカサブタでふさがり、強くなったように思います。
第2幕で一回死んだ私ですが、今確実に自分自身の「復活」を感じています。実際に復活してきているのです。これは本当に嬉しかったです。
この講座を受けず、メンター三宅先生と出会わなければここまで来れなかったと思います。まだまだこれからも私の試練や苦難、痛みは続くはずです。この繰り返しなんだな、ということも感じています。
男性神話もお気に入りですが、企画の立案方法、抽象化と具体化の方法もとても参考になりました。抽象化と具体化は日々の練習として取り入れています。
まだまだ私の冒険は終わっていないのですが、第3幕まで来れたのも三宅先生のおかげです。復活の手ごたえを感じることができたのも三宅先生のおかげです。本当に感謝申し上げます。授業案をつくり、実際に授業をするのは本当に大変な仕事だと思います。細部まで具体的な授業を有難うございました。これからもずっと見直し続けたいと思います。本当に感謝申し上げます。有難うございました。"
匿名希望(漫画家)
描きたい作品があるけれど、描けない。
私の実力不足、経験不足が要因です。
一歩も歩けない程、私は立ち止まっていました。
だけど、描きたい!
そんな時に、出会ったのが「マンガ家のためのプロット講座」でした。講座では、三宅先生は、物語ができあがるまでの三宅先生の着想や考え方を、惜しみなく共有していただきました。
知らなかった!
こんな考え方があるんだ!
私は、夢中になりました。
アーカイブの動画を、繰り返し聞きました。
面白い!
面白い!
心が動きました。身体も動きました。
今、私は描きたい作品を描いています。
三宅先生のおかげです。
そして、三宅先生を漫画業界に連れてきてくれた吉野さん、新書館さんのおかげです。
心から感謝しています。
ありがとうございます。
きりん さん(会社員・ファシリテーター)
第二期の「前期」と「後期」を受講しました。
私はファシリテーターとしてワークショップに携わる仕事をしています。
講座の中で学んだ、「人はそれぞれ異なるバックストーリーをもって、今という瞬間を生きている」という考え方がとても心に響きました。それがゆっくりと自分のなかに定着していくにつれて、人と対面するとき、気持ちにゆとりが生まれ、自分が主催するワークショップにおいても、「参加者一人ひとりが、それぞれの物語を生きていて、今ここに集っている」ということが、ストンと腑に落ちるようになりました。
同時に、映画や漫画を楽しむときには、登場人物のバックストーリーを意識するようになり、物語の楽しみ方の幅が広がりました。
三宅先生は、折に触れて「知識」を「知恵」にすることの大切さを話されていました。私の場合は、上述のような経験をとおして、「バックストーリー」という知識が自分にとっての知恵になったように思います。
この講座は、受講を重ねるごとに思考やものの見方が揺さぶられて、だんだんとアップデートされていく感じで、あとからジワジワ来ます。
「プロット講座」と銘打ってはいますが、作劇についてはもちろんのこと、人物や人生に対する理解が深まる内容でした。
三宅先生、吉野さん、新書館の皆様、このような素晴らしい講座をひらいてくださり、ありがとうございました。
ゆうどき さん(映像編集)
今までに触れてきた物語の登場人物たちに、もう一度会いに行きたくなる。そして、自分の書いた物語のキャラクターたちと、もう一度腹を割って話したくなる。改めて一緒に旅を続けたくなる。そんな気持ちにさせてくれる、素敵な授業だったと思います。
プロットを考えることを通して、人間を見つめ直し、自分を見つめ直せる。そして、変化につながる選択を楽しむ心を、自分の中に発見できる。
止まっていた自分の物語を、もう一度動かし始めるきっかけをもらえた講座でした。受講して本当によかったと思います。ありがとうございました。
たまねぎ さん(イラストレーター)
第2期の前期、後期の両方受講しました。プロット初心者の私には専門用語などについていくのが必死でした。少し脚本の知識があった方が、より深く理解できたかもしれません。
自分の作品がもっと面白くなるには時間がかかりそうですが、会得した物語作りの型をどんどん試してみたいと思います。
吉野さんの講座は、もっともっと本音で、深く語って欲しかったです!
三宅さん、吉野さん、半年間濃厚な講座を有難うございました。これからも精進いたします!