ご注文は永続マイケルですか?(映画ハロウィン2018感想)
はじめまして、楽しい魚と書いて楽魚シンシャイです。
街中はすっかりハロウィンで、かわいいジャックオランタンが店頭に並んで、昨今の情勢もあれど、オレンジとパープルをみると心がほっこりしてしまうそんな時期にぴったりな映画をみました。
HALLOWEEN
前置き
実はずっと前から観たくて、ずっと観たい観たいって配信で言っていて、とうとう、いやほんと一年ごしにやっと観ることができました。
なんだかこの時期以外に見るのがとても勿体なくて、昨年のがしてからずっとずっと楽しみにしてました。
そんな個人的なことはさておき。
ネタバレの少ない感想
マイケル、老いてなおかっこいい。
すっぴんを絶対に映さないという強い意志。そのためすっぴん状態は必然的に背中のカットがおおくなるんだけど、自然体なのに姿勢が良くてどきどきする。40年前、殺し損ねたひとを「今度こそ殺すため」に脱獄する。
対するローリー、強いおばあちゃん、すき。
40年前の事件から、マイケルを「自らの手で殺すため」に自宅を改造したり、娘カレンに英才教育を施したりして万事の備えをしている。そのせいで娘とは(ある意味虐待だし)疎遠だけど、孫アリソンからは懐かれている感じ。歪ではあるんだけど、それがこの家族の、この家族なりの絆のカタチなんだと思いました。
そして、何があっても声をあげない相手っていうのは逆に加虐心をあおられると言うことがわかりました、本当にありがとうございます。
以下ネタバレがあります。
静と動
逮捕されて以来全く声をあげず、精神病棟付きの更生施設に入れられたマイケル。記者二人が例のマスクをマイケル(すっぴん)に見せると周りの囚人が発狂し始める。マイケル自体は黙したまま何も語らない。むしろ軽く一瞥をしただけ。マイケル・マイヤーズという「静」の「狂気性」を表現するために周囲の風景を動かす。
そのコントラストがぐっとくる。
ただの作業感のある暴虐
序盤にマイケル(すっぴん)を煽る記者二人、実はもっと長生きすると思ってた。あっさりお亡くなりになった……。更生施設でマスクを見せたとき「煽りサバイバーだ、絶対に殺す」って思われたのかもしれない。
護送中に脱走したマイケルはまずこの二人を追うためにガソリンスタンドに行くのだけど、入院服のままのマイケル(すっぴん)がさりげなく後ろでとことこ歩いてたり、たぶん作業員さんを殺していたりする。
作業員さんを殺したあとつなぎ(実家のような安心感)に身を包んでようやっと二人を殺しに行くのだけど、下着姿の作業員さんの死体が放置されていたり、とりあえず頭と首やっとけばいいよね!ってなるそのある意味「自分の装備を取り戻すためだけの作業ですが?」みたいな雑さが潔すぎてとてもテンションが上がる。
その後もマイケルは包丁を入手するためや「マイケルマイヤーズが脱獄したという情報」を手に入れてしまったご婦人、アリソンの友達などのモブをとてつもなく雑に殺していく。
グロテスクコミカルハロウィン
ハロウィンというのは現代においてそもそも「コミカル」な行事になった。
この日はちょっとぐらい怖いものも、ちょっとぐらいグロいものも許される。血液の付着した包丁を持ったマイケル(フルビルド)すら「まぁ、ハロウィンだしなぁ」で済む。そんなコミカルに当てられたところもあるかもしれない。マイケル、案外21世紀のハロウィンを楽しんでるなって後方ルーミス面してしまう。
空気を読んでずっと衣装タンスに隠れているところとか、アリソンに振られたオスカーのコイバナをちょっと聞いててあげたり。
マイケルが誰を殺し、誰を生かしているのか、誰もわからない。
赤子は殺さない、子供は殺したり殺さなかったりする。
ただ今回の目的はローリーを殺すことが第一目標なのかもしれない。
籠城特化型平屋邸宅
家の防御力が高すぎるんよ!!!!!!!!!!!
難攻不落なんよ!!!!!!!!
熊本城もびっくりなんよ!!!!!!!!!!
あと一時間半くらいまでは全然マイケルが優勢、負けるビジョン全く見えないレベル。なのにローリーの家に入った途端「これはマイケルつらいわ」ってなる装置の数々。殺意がたか~い他界。
最期は地下の爆発装置でマイケルも爆殺されてしまう。
無表情なはずなのに捨てられた仔犬みたいな顔してるね。
第二のルーミス医師
そういわれるサルティン医師。間違いなく恋してる、ぼくにはわかる。
謎にマイケルの仮面被る行為、本当になんなの、同担拒否です。
事務所通してもらっていいですか?
以上、ハロウィン(2018)の感想でした!
モブに至るまでひとりひとりのキャラがコミカルでかわいげがあって、命を亡くすには惜しかった。そんな愛しい映画でした!
マイケル、霧の森で沢山人を狩ろうな。
🐠宣伝リンク🐠