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海外移住はワクワクと不安で気分は浮き沈み

ついにマレーシア移住のための航空券を予約して、現実味がさらに帯びてきた。

移住を検討し始めたのは2023年の7月。ここまで1年3ヶ月。
ワクワクする気持ちがある一方で、不安は完全には拭えていない。

準備に時間がかかった分、「本当に移住して良いのか」と悩むことも多かった。

「悩むくらいなら移住しなければいい」

と思うかもしれない。しかし、ずっとこの暮らしを続けることの方にも不安があるのだ。

「この暮らしに不安があるなら、この暮らしを続けなければいい」

同じ論法が成り立ってしまう。

マレーシア移住について事を進めているのに、実際に乗り越えなくてはならない物理的、精神的な課題の量を目の当たりにして、「やっぱり移住はやめとこうか。。」と不安を抱くタイミングが、移住実現までの間にあるよね〜という話。

移住の話を聞いた時に、その未来を意識するとワクワクした。だから本能的にはマレーシア移住を求めているのだと思う。ただ、現実的な視点で、不安を拭えないところでいうと、私たちと同じような境遇の人はいないところだ。

いや、いるにはいるんだけど、家族構成が違ったりするんだ。
「小さい子ども2人を連れて」かつ「デジタルノマドビザで」という人は今のところ見当たらない。
「子どもが一人しかいないからうまくやれてるのでは?」「旦那さんや奥さんが優秀だからできたのでは?」やり遂げている人を見ると、そんな風に考えてしまう。

子どもが2人いると、なかなか思うように物事を進められない。

こんなこと言うと

「子どもが3人以上いる家もあるから、あなたはまだマシよ」

とかいう謎のマウントを取ってくる50〜60代のおばさんが現れる。しまいには、「知り合いの家なんかは〜」とか言い出して、自分のことは棚にあげる。

さらに

「イヤなら子ども作るなよ」

とかいう40〜50代の独身おじさんも現れる。

こういう指摘に対して、つい反論したくなる人もいると思うけど、スルーするかブロックするかこんな感じでネタに昇華するかのどれかがおすすめ。論じても通じない人の方が多いし、議論が白熱すると、論理そのものよりも感情が優先されて引くに引けなくなって痛い目見る。そもそもこの事例自体、指摘が的外れであることを理解する力はあった方がいいけど。

話を戻す。

飛行機での移動や海外旅行を子連れでしてきたけど、正直、めちゃくちゃ大変なんだ。旅行はイヤだから一旦住むという選択をとったというのも移住の動機の一つではある。

横浜に親戚の顔合わせで飛行機を使って移動した時は、家を出る直前に1歳児が嘔吐して、布団も服も床もぐちゃぐちゃ。最低限の掃除をして、飛行機の出発時刻20分前にギリギリ滑り込んだ。飛行機の中でも嘔吐して、妻と娘の服が悲惨なことになった。

早朝から子どもと荷物を抱えて走った。

到着してからも、娘たちが満足に一人で歩いてくれるわけではない。おむつに飲み物にご飯に抱っこに。。。外での慣れない環境下での育児による負荷は、通常時とは比較にならないほどだ。

帰りの飛行機になる前には下痢をしておむつ漏れ。私のシャツもろともゴールデンイエローに染まった。近くのホテルのトイレを借りて、絶望の大掃除。いつ吐くか出すかにそわそわしながら帰宅。家を出発する前に生成されてたおふとんたちの洗濯。

子どもの機嫌一つで、訪れた場所の印象が変わるのがこれまでの子連れ旅行。そもそも落ち着いて過ごせなかったところは、楽しむ余裕がないので、印象に残りづらい。

決して自由に多くは周れないことを前提に、余裕を持った予定を組む。うまくいくか分からない不確実な予定は、緊張感を走らせる。

子どもの機嫌が悪いと、大人も機嫌よくはなかなかいられない。

旅行の日程を組むのも荷物や移動手段を含めた段取りを組むのも私の仕事。幹事をするのは苦手だが、その役割を家庭では担うことが多い。場合分けしながら変数のシミュレーションを行い、少しずつ変数を確かな値に確定させていく作業。旅行中のプレッシャーはいつも大きく感じている。

以前の仕事では、しょっちゅう出張を経験してたので、1人称で旅行するために気にすべきことがある程度頭に入っているが、この当事者意識を一人で抱えているような感覚に陥ることが特に旅行中は多い。

そう、航空券を予約して、移動のシミュレーションを頭の中で行うだけでも、「うわっ…」とくるものがあるわけだ。

これから、自宅の荷物をどうするのか、新しい家を決めるのはどうするか、退去の手続きは?仕事はいつから?
向こうについてからの通信は?電気ガス水道は?家具は?
という課題に追われる予定だ。

証券口座のお金も移動しないといけない。

出発前にあっておかないといけない人もたくさんいるし、親戚の結婚式や娘の七五三の祝いもあったり、渡航前の予防接種があったり。

行く前にやること、行ってからやることが頭の中を錯綜し、「うわっ…」ってなる。

そういうものなのかも

家族と過ごすようになってから、仕事という意味では家族に気を取られる分、スピード感は落ちるし、家族がいることならではの悩みがあって、常にその課題に直面している状態。

その中で、家族を含めて実現したいことにアクセル踏んでいくから、独り身の時の自分と同じ水準で自分に期待してたら、期待外れすぎて心折れちゃう。

自分にどれほど期待していいのか、期待しまくって自分の可能性を引き上げたい気持ちと、「この程度だろ」と置きに行きたくなる気持ち。

折れない程度に引き伸ばした状態を持続させること。

この塩梅の調整にモヤモヤする生活は、これからも続きそう。

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