月収100万円を達成して見えた世界線
私はYouTube動画制作とITエンジニアを兼業している30代一般男性だ。
兼業を初めて3ヶ月、月収が100万円を超える見込みだ。
この記事にアクセスしたあなたは「月収100万円」というワードに少なからず惹かれたのだと思う。金欲を刺激するのは、注目を集めるためのフックになる。
それでは早速、あなたに情報商材のセールスを始めよう。「私は4年前まで、月収20万円のサラリーマンでした。」というくだりから始まるのが王道だ。
というジョークはさておいて。
本記事は、月収100万円に憧れる方に向けて、月収100万円というのはこんな感じだよという現実を突きつける記事だ。決して稼ぎ方を教えるものではない。最後まで無料で読めるから安心してほしい。ちなみに、4年前に月収20万円だったというくだりは、地味にノンフィクションだ。
月収100万円とは
月収100万円という内容に、認識の齟齬が生じないように事前に内容を確認しておこう。
月収100万円とは、「月の売上が100万円を超えた」と捉えてもらって差し支えない。経費や税金を差し引く前の金額だ。
とある月に売上が集中したことで、月の売上100万円超を実現できたというわけだ。瞬間風速的なものだ。
「それって『月収』じゃなくて『月商』じゃね?」
という指摘はご尤もだ。しかし、私が取り組んでいるYouTubeやエンジニアの仕事では、月商というよりも月収と表現するケースが多い。というのも、YouTubeやITエンジニアの事業は、「仕入れ値」のような、売上に対する固定の原価がかかるわけではない。PC等の初期投資はあるが、売上のために毎月かかる経費と言われるととても曖昧だ。私は自分の作業を一切外注していないという点もあり、月収と表記した。サラリーマンで言う額面給与の感覚だ。
鼻の下が伸びた
月収100万円超えを認識したとき、嬉しくてついニヤけてしまった。事業で一定の水準の成果を出したという一つのステータスを得られた喜びだ。
この記事を書いているのも、達成感による舞い上がった気持ちによるものだ。自分では認めたくないが、承認欲求に起因するものと思われる。
一定のステータスを得られたことには、精神的なメリットがある。個人事業で活動していると「収入が不安定かつ不透明」という状態だ。収入が不透明という状態は、自分だけではなく周りにとってもそうだ。特に家族からは気にかけられることがしばしばある。「月収100万円を実現した」という事実の提示は、自分や周りを安心させる一つの材料になるだろう。
月収100万円の旨を妻に報告した。妻とハイタッチした。私が本当に嬉しいと感じるのは、月収100万円を達成したことそのものではなく、妻と喜びを分かち合えることなのかもしれない。
100万円稼ぐのってすごくなくね
「月収100万円」というと聞こえはいいが、「1ヶ月」という縛りがなければ、100万円を稼ぐことは、多くの人が経験している。
月収20万円のサラリーマンでも、5ヶ月働けば100万円稼げてしまう。
私の場合は、100万円という金額をこの1ヶ月の間に集中して得られたにすぎない。
…と、考えると焦りを感じる。この月収が未来永劫ずっと続くわけではない。月収100万円によって得られる恩恵は、月収100万円を稼ぎ続けないと得られないものなのだ。
過去の私であれば、「瞬間的にでも月収100万円いくだけでもうらやましい」と感じたであろう。
しかし、現状は、「サラリーマン5ヶ月分の給料が一気に口座に入ってくることになったが、翌月以降はどうなるか分からない」という状態だ。
この不安な状態に駆られながら、今後も仕事をするのだと思う。
少しだけ生活が変わった。
月収100万円の報告を妻にした翌日、私たちの生活は少し変わった。
妻が買ってくるウインナーが、いつもの「豊潤」から「シャウエッセン」になっていた。
YouTubeは妻や娘たちも演者として出演しているため、YouTubeの稼ぎは妻の力があってこそだ。私はマネージャーに過ぎない。
その他の生活は特に変わりはない。
毎日仕事があるので、変わらせようがない。
100万稼いだときもそうでないときも、同じように仕事と育児をする毎日だ。「娘たちをいろいろな場所に連れて行ってやりたいが、週末は疲れているので勘弁してくれ」という気持ちも顕在だ。
買ったのは〇〇だった
月収100万円が見えたときに、序盤の方で頭をよぎったのは「そのお金を使って何をするか」だ。
しかし、普段物欲を満たさない生活をしていると、とっさに物欲を湧き立てるのは難しい。
パッと思いついたのは、マウスだ。静音ワイヤレストラックボール横スクロールができるタイプのマウスがほしいが、全部の条件が揃ったものがなかなか見つからない。
さらに、ChatGPTに課金した。仕事でよく使うのでずっと課金したかったのだが、アップグレードが一時休止中で1ヶ月ほどできずにいた。
今回、ためらいなく課金できたのは、仕事がより効率的になることへのワクワク感があるのだと思う。
私は気付いた。私が欲しいのは、効率的な仕事道具だ。
お金を稼いで、そのお金でさらに仕事をしようとしている。
仕事のためにお金を使うとなると、何のために働いているかよく分からなくなるが、仕事のためにお金を使いたいというのが素直な気持ちだ。
おそらく私は、仕事によって人生の幸福感を感じていて、その幸福度を上げるために仕事道具に課金したいという欲があるのだと思う。
気持ちの余裕は少し出来た
もったいないお金の使い方をしてしまったり、妻がしたりしているのを見るとカリカリすることはままある。
しかし、今回の件もあって、妻が買ってきたお清めグッズ「クリスタル盛り塩」に対しても、何ら不満を抱かなかった。
そういう意味では、気持ちに余裕が出来たのは間違いない。
完全に余談だが、妻は最近風水や除霊?みたいなものにハマっている。風水や除霊に今まで無頓着だった私の見解をまた別の記事で記そうと思う。
あ、YouTubeのいいネタ思いついた。
「駆け出し除霊ママのお清めルーティン」
これは伸びるぞぉ。