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Vlog用YouTubeの撮影機材といえばこれ。ファミリーVlog制作歴4年の機材変遷。

私はYouTuber歴4年を迎えんとする34歳のおじさんだ。

本記事では、家族の日常を300本以上動画に収めてきた私たちが使ってきた撮影機材について紹介していく。

それぞれの機材について、導入した理由と使ってみての使用感について、導入した順にまとめていく。

Vlog撮影したい、YouTube運営したい人の少しでも参考になれば幸いだ。

ちなみに映画のように美しい映像にこだわった「シマネティックVlog」についての情報を期待している人は、ブラウザバックしてOKだ。
本記事はあくまで家族の日常Vlogを撮影、投稿してきたおじさんの経験談にすぎない。


YouTube運営におけるカメラ性能の重要性

「YouTubeにいいカメラを知りたい」
と思っている方向けに、まずはYouTubeにおけるカメラの位置付けについて説いておく。

意外に思われるかもしれないが、YouTube運営において、カメラの性能の重要度はそれほど高くない。

YouTubeでは映像の画質よりも「何を映すか」の方が圧倒的に重要だからだ。

Vlogというジャンルにおいても、映画のようなきれいな映像作品を届けたいという場合を除いては、カメラ性能の重要度は高くはない。(実際、私たちが600万再生を出したVlogはiPhone8で撮影したものだ)

「じゃあ、カメラは何でもいいってこと?」

…というとそうではない。
性能の高いカメラでは「映したいもの」をより魅力的に表現できる。
カメラの性能がよいと、表現の自由度が上がるわけだ。広角レンズがあればより空間を広く撮影できるようになるし、暗所に強いカメラがあれば、夜景の撮影で苦しむこともなくなるだろう。
視聴者が見たくなる動機が映像の素材の質なのであれば、カメラの性能にこだわるべきである。

また、カメラ選びの重要なポイントに「使いやすさ」がある。YouTubeで再生数を伸ばすには、継続的に動画を投稿し続けないといけない。継続的に動画を投稿するには、継続的に撮影できる環境を整えなくてはならない。「いかにストレスなく撮影できるか」はカメラ選びの重要なポイントになる。
例えば私たちのケースでいうと、小さい子どもを連れて外で撮影することがある。子どもの荷物を携帯して、ときには(というか、しょっちゅう)子どもを抱える必要があるため、手が塞がる場面が多い。そのため、カメラの持ち運びやすさ、取り出しやすさ、嵩張らない大きさについては重要度が高い。

結局は「視聴者が求めているもの」を提供し「続ける」ことがYouTubeを伸ばすための本質
「何を」「どんな状況で」撮るのかによって、カメラ選びの正解不正解は変わってくる。

時々、「カメラのおすすめはありますか」という質問をもらうのだが、「どんな状況で」「何を撮りたいか」を事前に提示してくれた方が答えやすい。

Vlog歴4年クリエイターの撮影機材の変遷

前置きが長くなったけど、ここからが本題。私たちがこれまで使ってきた撮影機材について、その機材を導入した理由と使用感をそれぞれまとめていく。
カメラで迷っている人は、まずは持っているスマホで撮影してみて、課題感を感じたら、その課題を解決するためのカメラを用意するという流れがおすすめだ。

iPhone 8 (1年目~約半年)

YouTubeを始めるにあたって、まずは普段使いしていたiPhone 8で撮影をスタートさせた。当時はカメラ性能を全く意識していない。やってみてから考えろ精神だ。
今振り返ると、iPhone 8のメリットは、コンパクトで持ち運びしやすいことだと思う。初期費用を抑えられたのもよかった。ちなみに当時は妻がiPhone 8で編集もやっていた。
一方で、今振り返ってみて感じるiPhone 8のデメリットは以下だ。
・デメリット
 ・広角撮影ができないので、設置位置に工夫が必要
 ・マイク性能が極端に悪い
 ・インカメの性能が低く、特に暗所はまともに映らない。

iPhone 12


プライベート用に買ったiPhone 12だったが、YouTubeのカメラを意識し始めた妻が「あなたのスマホで撮影したい」と言い出したのが導入きっかけ。
実際に使ってみて、広角レンズで撮影できるのが便利。Vlogでは狭い部屋の中で撮影するため、カメラの設置位置が限定的だ。広角レンズはVlog撮影では必須級だと今は思っている。
また、iPhone 8と比べるとマイク性能ははるかに良くなったと思う。明らかに声の拾い方が違うので、外での撮影でもある程度耐えられるようになった。
一方、プライベート用のつもりだったので、ストレージが 128GBしかない。当時は4Kでの撮影もしていたので(今は容量食いすぎて辞めた)、すぐにストレージが圧迫され、頻繁に保存した動画を転送したり削除する作業が発生していたし、動作が重くなることもしばしばあった。表現の課題感として感じていたのは、ボケ感だ。自然なボケ感を演出するのは難しい。
そのため、以降の機材を導入してからは、あくまでサブ機として使うようになった。

iPhone 12で撮影。音声もクリアになった。

OPPO Reno 5A

ストレージに余裕があって、そこそこ動画が撮影できて、そこそこリーゾナブルなスマホを探していて出会ったのがOPPO Reno 5AというAndroidスマホ。
microSDカードにデータを1TBまで保存できるので、ストレージの悩みが一気に解決した。映像としてはボケ感の演出ができる点に感動した。
しかし、iPhone 12に比べて手ブレしやすい。手ブレ補正モードというものもあるが、iPhoneよりもブレが残る印象がある。気づかないうちに撮影解像度の設定が変わっていたり、広角撮影中やインカメ撮影中には色味のモードが切り替わったり、ぼかしが使えなかったりするなど、かゆいところに手が届かない場面が多かった。
それでもスマホとして携帯できて、広角レンズで撮影できて、ストレージもきにせず撮影できたので、導入時点では問題ないが、これがVlog撮影の答えだというには申し分がある感じだ。

OPPO Reno 5Aで撮影。ボケ感が出たが全体は赤っぽい。

Sony ZV-E10 Vlog Cam

ここで本格的にカメラを導入する。他のYouTubeチャンネルでやっているボケ感の演出をさらに求めたためだ。

Sony α7S IIIというフルサイズカメラ、50万円はさすがに厳しいと判断し、カメラ本体とレンズの組み合わせで用件の実現を検討した。

比較的小型で使いやすそうなZV-E10を導入。

レンズはTamronと単焦点のSonyのレンズを時と場合に応じて使い変えた。

スマホと比べて明らかに変わったのは、ボケ感と明るさだ。光の当たり方によって、物と物の間の区切り目を自然に表現してくれる。
特に単焦点レンズを使った時の、明るさとボケ感を両立できた時は感動した。やっぱりいいカメラは違うな〜と素人ながらに感じた次第だ。また、映っている画面をこちらに向けながら撮影できるので、一人での撮影もし易いのがよかった。

使っていて感じたデメリットは、意外とかさばる点と手ブレしやすい点、ボタンの押し間違いが度々発生することだ。
本体自体は小型でも、レンズが本体と同等サイズくらいあるので、レンズと一緒に持ち歩こうと思ったらかなりゴツくなる。
外部マイクと連携したり、レンズを使い分けようとするだけで荷物が膨れ上がる。子どもを見ながら撮影機材を管理するのは非常に気が散るので、大きさも数も最小限に抑えたいというのが本音だ。

何度か外での撮影にも挑戦したが、結構ブレる。外での撮影では三脚を使って固定できる場面は限定的で、多くの場合手に持ってカメラを構えることになる。
ぶれないようにしっかりホールドするのは大事だが、にしてもちょっとブレやすいなと言う印象が残っている。
ボタンの押し間違いだが、撮影モードの切り替えボタンが、撮影開始ボタンのちょうど真隣についている。これを押してしまうと、音声がないまま収録されてしまう。
この設定の違いに気づかずに撮影を進行して絶望したことが複数回ある。当時はもう使いたくないと思ったが、注意しながら使うほかないと考えた。

Sony ZV-E10で撮影。


iPhone 15 Pro

ここまでカメラを使ってきて、持ち運び性能、すぐに撮影できる状況、そこそこボケて手ブレしない。当時最新のiPhone 15 Proならそれが叶うじゃないかという話になりまして。本体に1TBも保存できるのがすごい。しかもLog撮影までできる。というわけで導入した。今のメイン機だ。Type-C端子が導入されたこともあり、使っている人も多いのではと思う。

デメリットと言えば、画角を確認しながら一人で撮影する際にインカメを使わないといけないことだ。従来あったデメリットだが、最近の撮影スタイルではほとんど不利益を感じない。

iPhone 15 Pro 三脚忘れた状態で撮影した1週間Vlog

DJI Osmo Pocket 3

これからマレーシア移住するにあたり外での撮影が多くなることが見込まれる。旅行先でiPhone 15 Proの充電が切れてしまうと、撮影も情報収集も決済もできなくなるという悲劇を避けるために、サブ機を求めていた。
1インチセンサーなのでiPhone 15 Proより画質よく撮影できるし、カメラの立ち上げもできて自立もできる。撮影シーンですぐに構えられるところに魅力を感じて導入した。
実際使ってみると、本体のマイクの質もかなりよく、「あ、自分たちが求めていたものはこれなんだ」と肌で感じれるカメラだ。

ワイヤレスマイクとのペアリングも早いし、ややこしい操作が一切ない。カメラとパソコンからのデータ転送もケーブル一本つなぐだけでできる。片手で構えて片手で起動できて片手で消せる。かゆいところに手が届きすぎている。

デメリットとしては、子どもが面白がってレンズ周りを触りたがることくらいだ。あと、ジンバル付きカメラは初めてだったので、慣れないうちは被写体の切り替えを上手にできずに若干苦労した。

導入したてなので、これからDJI Osmo Pocket 3を使った動画が増えると思う。妻は、新しい機械を触りたがらないので、私がカメラを構えるケースでの導入になりそうだ。
一応テストも兼ねて、近々Osmo Pocket 3のみで撮影した動画も公開予定だ。

課題に合わせた適切なカメラ選びを

以上、私たちのカメラの変遷についてまとめてみた。
本当は、カメラ以外にも三脚やマイク、照明なども検討したことがあるのだが、現状、今の形に落ち着いている。

序盤でも述べたが、「YouTubeにとってよいカメラはどれか」というのは「何を」「どんな状況で」撮影したいかによって適切な回答が変わってくる。
YouTube運営を続けていく中で、もっと撮影したいものが出てくるし、もっと表現したい内容が出てくる。オールマイティなカメラはもちろんあるが、結局は、今の自分の目の前の課題感にそって選ぶのが間違いない。

今回紹介したカメラの中で後悔したものは一つもないし(iPhone 12だけはストレージ一番大きいやつにしておけばよかったと妻から怒られるけど)その時の課題感に応じて揃えた機材たちだ。

新しく撮影したいものが出てきたら、新しいカメラを導入するかもしれないし、今のカメラを長く使い続けるかもしれない。

以上、参考になれば幸いだ。
今回紹介したものには、参考までにAmazonのアフィリエイトリンクを貼っているが、必ずしもAmazon経由で買ったわけではないので悪しからず。

ではでは。

いただいたサポートは、夫婦でのクリエイター活動に利用させていただきます。