底地に特化して11年―権利調整のプロが明かす解決への道筋
新生都市開発株式会社 代表取締役の永尾です。創業以来、当社は底地買取を中心に事業を展開してまいりました。最近では、底地を取得された不動産会社様から、「権利を一本化するコンサルティングをお願いできないか」というご相談が増えています。そこで今回は、不動産会社の皆様に向けて、私たちの取り組みについてご紹介させていただきます。
複雑な権利関係を解きほぐす、交渉プロセス
そもそも「底地」とは、土地自体の権利（底地権）と、借りた土地に建てた建物の権利（借地権）が分かれている不動産のことを指します。ときには、建物に第三者の賃借人が居住している場合もあり、1つの土地に複数人の関係者が存在しているのが大きな特徴です。当社にコンサルティングをご依頼いただく際は、主に以下3つの工程を踏むことになります。
① 土地所有者の変更のご挨拶
建物所有者へ土地所有者変更のご挨拶と、今後の方針について申し出を行います。
② 借地権の買取交渉・契約
建物所有者に対し、借地権を買い取るための交渉を行います。予算や条件面にご納得いただけたら契約となります。
③ 賃借人への退去交渉
賃借人のお宅を戸別訪問し、退去交渉を行います。
ただし、この工程に沿って機械的に交渉を進めれば良い、というわけではありません。不動産問題には必ず人間の感情が絡んでおり、対応を誤れば解決から遠ざかってしまう可能性があるからです。
11年の実績が生み出した、3つの強み
不動産業界において、権利関係が複雑で流動性の低い底地は、リスクの高い物件として認識されてきました。しかし、当社は創業から11年にわたり、この分野に特化して取り組んでおります。その理由は、「不動産トラブルでお悩みのクライアント様の力になりたい」という想いと、「長年の経験とノウハウを持つ私たちならば、円満解決できる」という自信があるからです。
当社の強みは、以下の3点に集約されます。
① クライアント・交渉相手の双方にご納得いただける交渉
交渉相手にご納得いただけるよう、丁寧な説明や親身な対応を心がけています。例えば、一方的な交渉はせず、お引越し先の物件をご紹介するなど、お相手の負担をできるだけ軽減できるよう努めています。
② 解決の可能性を見極める目
人間の感情が絡む退去交渉は、どのように進むか、蓋を開けてみないとわからない部分もあります。クライアント様のご提示条件では、交渉相手にどうしてもご納得いただけないこともあります。そもそも、お相手にお話すら聞いていただけない場合もあるほどです。
そこで、当社はクライアント様の希望条件で解決できる可能性があるのかどうか、ご相談いただく段階で見極めることを重視しています。正直に申し上げて、底地問題の円満解決は、私たちだけの力では難しい部分もあります。そのため、二人三脚で走るパートナーとして、問題解決に向き合っていただけるクライアント様と、お取引させていただいております。
③ 豊富な交渉実績
これまでに5戸未満の小規模物件から、20戸超の大型物件まで、数多くの案件を手がけてまいりました。その結果、リピートでのご依頼や、ご紹介をいただくケースも増えています。
価値ある資産を創造する、私たちの使命
この度、当社は「複雑な権利関係を解きほぐし、価値ある資産を創造する」という新たなミッションを掲げました。さまざまな人を巻き込み、絡み合った権利関係は、まるで解けない糸のように見えることもあります。その糸を丁寧に一本一本ほぐす作業には、多くの時間と労力がかかるものです。
しかし、私たちがクライアント様に代わって底地問題を解決し、不動産の価値を高め、次世代に良質な資産を残していく。これは新生都市開発だからこそできる、社会貢献だと考えています。人間の感情が絡み合う底地問題の解決は、決して簡単には真似のできない仕事。しかし、丁寧な説明を重ねて少しずつ信頼関係を築いていく瞬間に、私たちはこの上ないやりがいを感じています。
当社のスタッフは、こうした細やかな対応の積み重ねが、最終的な円満解決につながると確信しています。これからも一つひとつの案件に真摯に向き合い、クライアント様の大切な資産の価値向上に貢献してまいります。
底地にお困りの不動産会社様がいらっしゃいましたら、ぜひ新生都市開発にご相談ください。これまでに培ったノウハウと経験を活かし、円満解決に向けて全力でサポートさせていただきます。