#失われた30年を経て日本は給料が低い国になってしまった‼ #厚生労働省によると日本の17年の世帯年収の平均は約550万円1千万円を超える世帯は10パーセント強に過ぎない‼ #年収1400万円は低所得人材流出高まるリスク
#日本って給料安いんじゃない?
#昨春からジャスダック上場のソフトウエア開発会社で働く香港出身の楊燕茹さん
#日本行きを相談した時の両親の心配そうな顔が忘れられない
#米国でシステムエンジニアとして働く弟の給料は楊さんの4倍だ
#物価が安いし何よりウェブデザイナーとして学ぶことは多い
#楊さんは気に留めないが米系人事コンサル大手マーサー日本法人の白井正人執行役員は言い切る
■憧れの出稼ぎ先今は昔
かつて新興国の人々が出稼ぎ先として憧れた日本
その地盤沈下はデータが物語る
マーサーが世界129カ国と中国19都市を対象に実施する「総報酬サーベイ」を基に、2007~17年の報酬を分析してみよう
システム開発マネジャーの場合07年を100とすると17年の年収は日本は99と微減。
一方ベトナムは145中国上海は176タイは210に達した
新興国は経済発展で報酬が伸びた面もあるが先進国でも米国は119ドイツは107に増えた
実額ベースではどうか17年の報酬中央値は日本が約10万ドル(1090万円)。
シンガポールや中国北京より安くタイも7割近い水準に迫る。
■安い日本人世界で人気
安い日本人は世界で人気だ日本にいるエンジニアに払う費用は感覚的にはシリコンバレーの半分だ
米カリフォルニア州にあるIT関連スタートアップ企業の経営者はスキルや納期への意識も高い日本のエンジニアの採用を増やしている
半面自動運転や人工知能AIなど高度人材が必要な分野で日本が空洞化するリスクは日増しに強まる
■高度人材、香港は給与2倍
英系人材サービスのヘイズ・スペシャリスト・リクルートメントジャパン東京都港区によるとサイバーセキュリティーのコンサルタントの最高給与額18年は日本が1300万円なのに対し香港は2480万円シンガポールも1970万円だ
同社幹部は日本から高いスキルを持った人材が流出する可能性があると指摘する。
年収1千万円は低所得層
米住宅都市開発省の調査ではサンフランシスコで年収1400万円の4人家族を低所得者に分類した
■賃金見直しも速度遅く
日本の賃金体系には変化の兆しもみられる
富士通やNTTデータは先端分野で高い能力を持つ人に数千万円の年収を用意するなど危機感を強める
ただ変化のスピードは鈍い
多くの企業で年功賃金は色濃く残り労働組合が一律の賃上げにこだわる姿は変わらないマーサーの白井氏は雇用のあり方自体を変えないといけないと構造改革の必要性を訴える。
製造業がけん引する20世紀型資本主義の時代日本型雇用は誰しもが豊かになる枠組みとして確かに機能した
だがデジタル革命が世界を揺らす21世紀型資本主義の時代世界の潮流から取り残される懸念が強い
発想の転換と新たな戦略が必要な局面
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