#米国でワクチン接種を完了していても #新型コロナウイルスに感染する #ワクチンブレークスルー突破型の感染が増えている #米ワクチン突破に懸念LA感染の2割が接種済み カリフォルニア州ロサンゼルス郡では新規感染者の2割がワクチン接種を完了していた。
感染力が強い変異ウイルスのインド型(デルタ型)が急拡大するなか、警戒感が広がっている。米政府は重症化予防の効果は高いとしてワクチンの接種を呼びかけている。
ワクチン接種してから2週間を経過したにもかかわらず新型コロナに感染することは「ブレークスルー感染」とも呼ばれる。16日までに大リーグのニューヨーク・ヤンキースで6人の選手が感染し、米メディアによるとほとんどがワクチン接種を完了していた。20日には接種済みの複数のホワイトハウス職員の感染が確認されたほか、東京五輪に出場予定だった米国人選手2人も接種後の感染が発覚した。 #デルタ型まん延ワクチン突破招く
ロサンゼルス郡は、6月の新規感染の2割がワクチン接種を完了していたと明らかにした。
複数ある変異ウイルスのなかでもデルタ型がブレークスルー感染を招きやすいとの研究もある。22日に公表されたテキサス州ヒューストンの病院などの研究では、3月中旬から7月上旬に確認された新規感染3900人強を調べたところ、デルタ型の新規感染のうちワクチン接種を完了した人は2割を占めた。他の変異ウイルスでは、わずか6%だったという。
デルタ型に関しては、従来型に比べてワクチンの有効性が低下するとの研究もある。 #イスラエル保健省は7月上旬 、 #デルタ型の感染拡大を受けて #ファイザー製ワクチンの予防効果が94パーセントから #64パーセントになったとの研究結果を発表していたが 、 #22日にはさらに39パーセントまで下がったと公表した 。
ワクチン接種者はPCR検査などを頻繁に受けることがなくなるため、実態がつかみづらい面もある。米疾病対策センター(CDC)は1~4月にブレークスルー感染の件数を調査していたが、「実際の件数を大きく下回っている可能性があり、完全なデータではない」と指摘。5月以降については調査を中断した。
ワクチンの重症化予防効果9割
引き続き公表しているブレークスルー感染の入院・死亡者数は、19日時点で5914人となった。これは米国のワクチン接種完了者1億6千万人超の0.004%未満にあたる。ほかの疾患のために病院を訪れ感染が発覚したケースも多いとみられており、入院者の27%は無症状または別の疾患に伴う入院だったという。
ワクチン接種は重症化予防につながるため、米国では引き続き接種を呼びかけている。CDCのワレンスキー所長は、直近の新型コロナによる入院者数の97%超がワクチン未接種者であると指摘したうえで、「未接種者のパンデミック(世界的大流行)が始まっている」と警鐘を鳴らす。イスラエル保健省の研究でも、予防効果が低下した一方で重症化を防ぐ効果は9割を超えた。
もっとも、ワクチン接種を完了した人が無症状のまま、感染を拡大させる恐れはある。バイデン政権のファウチ首席医療顧問は25日、接種者に対するマスク着用指針の見直しについて「積極的に検討している」と明らかにした。米食品医薬品局(FDA)元長官のスコット・ゴットリーブ氏は同日、CBSの番組で「高齢者など重症化リスクの高い人が周りにいる場合、ワクチンを接種していても検査を受けた方がいいだろう」と述べた。
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