新型コロナウイルスの厄介な特徴! まだ、武漢市で新型コロナウィルスが猛威を振るっていた頃から専門家の間では専らこの話題が有った! 本当に厄介で有る! 回復後に再陽性の懸念 専門家「新たに感染か検証必要」 新型コロナウイルスの感染者が回復後に再び陽性と診断される例が国内外で明らかになっている。
体内に残ったウイルスが再び活動を始めたのか、それとも新たに感染したのかなど詳しい理由はわかっていない。一般に、感染後は体内にできる抗体によって免疫がつき、再感染はしにくいとされる。専門家も経緯に注目している。
韓国の保健当局は12日、いったん回復してから再び陽性と診断された人が111人に上ると発表した。韓国以外でも再陽性の例があるとし、世界保健機関(WHO)とも調査で連携していくという。これまで日本でも、大阪府や北海道などで退院した人が再び陽性になったとの報告がある。
新型コロナウイルスの感染について、回復後にたどる経緯は十分なデータがあるとは言えず、多くの専門家が研究課題に挙げる。
新たに感染する恐れについて、東京農工大学の水谷哲也教授は「いったん感染して抗体ができれば、すぐに2度目の感染が起きるとは考えにくい」と話す。そのうえで「現時点のデータだけでははっきりしたことはわからない。回復した人の抗体の量を調べ、再び陽性になるリスクがどのように異なるのかなど検証が必要だ」と指摘する。
中国では、回復した人の血漿(けっしょう)を数~10人程度の患者に投与する試みで、症状の改善がみられたとする報告もある。こうした血漿療法では、回復した人の抗体が効いたと考えるのが一般的だ。
一方、中国の復旦大学のチームは回復した軽症患者175人の血液を調べ、約3割の人で抗体の量が基準値より少なく、10人で抗体が検出できないくらい少なかったと明らかにしている。この結果だけをみると、一部の人で感染しても十分な量の抗体を作れなかった可能性がある。
自然に感染しても免疫がつかない人が想定外に多ければ、ワクチンの開発戦略にも影響しそうだ。ワクチンはあらかじめ毒性を弱めた病原体や、病原体の一部のたんぱく質などを体内に投与して抗体を作らせるためだ。その場合、国立感染症研究所の長谷川秀樹センター長は「ワクチンに補助剤を加えるなど、うまく設計して問題を回避していくことになるだろう」と話している。
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