寿司チェーンの迷惑動画ニュースをみじん切り。ロンブーの淳さんがナイス意見
今ニュースで賑わっている迷惑動画。まとめるとこんな感じでしょうか。
・他人の寿司にわさびをのせる
・他人の寿司を一つ勝手に取る
・共用の醤油の口をなめる、同様に湯呑みも
・うどんチェーンの天かすを共用のスプーンでそのまま食べる
どれもひどい話です。特にわさびはアレルギーの関係もあり、場合によっては命に関わることもあります。また、店舗側からしたら売り上げに大打撃になりますし、それに対するアクリル板の設置などのコストを考えるとその損害は計り知れません。
これは私もそう思いますし異論はないです。
ただ少し違和感もあるのです。それを2月5日放送の「ワイドなショー」でロンブーの淳さんが言ってくれた意見を聞いて、やはり自分だけじゃなかったなと思いました。
淳さんとしてはかなり勇気のいる発言だったと思いますが、よく言ってくれたと思いました。
これも踏まえ、少しこのニュースを細かく分けていきましょう(みじん切り)
1 迷惑な行為をした点
2 SNSに載せた点
3 今後どうすべきか
1 迷惑な行為
よくあるコメンテーターの発言はこうです。
「これはひどい行為だ、信じられない」
間違ってはないと思うのですが、もしこういった行為が今まで一回もなく、ごく限られた一部の人間しかすることはなく、最近始まったことだとお思いであれば幾ばくかお気楽過ぎないでしょうか。
やっていいい行為ではとてもないですが、残念ながら日本全国、共用の施設での行為としては目を覆いたくなる行為はたくさんあります。現在SNSで挙げられた行為は氷山の一角で、今この瞬間も信じられない行為はたくさん起きている事実に目を向けなければなりません。
淳さんもこうおっしゃってました。
「今こうやって表に出ただけで、昔からこういった行為はあった」
私もそう思います。信じられませんが、居酒屋の名前が書いた皿や設備を家に持ち帰って、誇らしげきに語る先輩もいましたし、その他信じられない行為もたくさん目にしてきました。
「だからいいでしょ」
とはなりません。絶対にしてはいけないものですが、あるものとして認識しなければ解決につながらないのです。
「親の育て方が悪いのでは?」
という意見もありました。確かにそういう部分もあるかもしれません。しかし、育て方をどれだけしっかりしても、思った通りにいかないのが子育て。どれだけ厳しくしつけても、親の思い通りにいかないこともあります。下手すると、「全て」親の責任という論理に向かってしまう恐れもあるので注意が必要です。
2 SNSに載せた
ただ実際に実害が生じているのも事実。見えなければわからなかったものが、見えてしまったが故に気持ちとしてそのお店に行きたくない、という感情が生まれてしまったのも事実。この問題はここにあるのです。
SNSというツールによって、今まで見えなくて良かったものが見えてしまうようになった
今までは見えなければ良かったものが見えてしまうが故に起こる問題。今後はこの問題と向かうことになるでしょう。
そしてこれを敢えてアップしたという行為はまた別の問題になります。
バズりを求めるが故の過剰な行動
これは以前から指摘があります。バズるために過激な動画を載せる、それがこのような迷惑行為にまで至ってしまうということです。
本人がまさかSNSにアップされるとは思わなかった、という状況では問題は1になりますが、これでバズろうと思ってあえて載せたとなると、問題は2となります。迷惑をかける行為、犯罪となる可能性のある行為でもバズるためには載せたい、という拍車をかけるのであれば、SNSのほう自体を工夫する必要が出てきます。
対策1
犯罪や迷惑行為は通報もしくは運営側が指摘する
現在「通報する」というコマンドを用意してあるSNSが多数だと思われます。運営のみでは対応は難しいですから、視聴者自身が通報できるようになり、運営側が違法とみなした時点で、なんらかのペナルティを課すシステムが重要となります。
対策2
迷惑行為をしづらくなる
よくあるネット上の攻撃的な書き込みの抑止力として期待されるのが、「個人情報のアクセス」です。アップしたからには犯罪行為であればすぐ警察があなたの元にいけますよ、といういざというときにユーザーの個人情報が開示できるようにすることにより、違法な行為への抑止力を期待するというものです。
ただもし投稿した若者が面白半分で意図的にやっていたら効果は薄いですが。
3 ではどうすべきか? 共用はいいことだ
ここで起きてほしくない流れを述べます。
「共用はよくない、醤油は個包装、湯呑みは使い捨てにしよう」
共用の設備というものは多くのメリットがあります。コストを下げられるのみならず、ゴミを減らすこともあるでしょう。今後醤油が個包装になれば、コストのみならず、今問題になっているプラゴミが激増します。湯呑みが紙コップになれば、またゴミが激増するでしょう。
一方で、共用の設備はこの点でメリットもある一方、こういった一部の存在による被害も生じるのです。こういった当たり前に存在する原理の中で、どれだけデメリットを減らしていけるか、これが鍵になります。
まとめ
・迷惑行為は今に起こったことではない。これからも社会全体で防いでいく仕組みを考えよう。
・SNSにアップするという行為をもう一度考えよう
・ある程度のデメリットを考えつつも、共用のメリットにも目を向けよう。