高校生の進路選択に向けてのアドバイス
高校時代の線路選択について、皆どう決めているのだろう。今の大人たちはそれを良い選択だったと思っているだろうか。
今日は進路選択の仕方のアドバイスができればと思う。
進路選択において一番良くないのは【何となく】。これは誰でも頭では何となく理解していることだと思う。
しかし、皆本当に【何となく】ではなく【ハッキリと意志を持って】決断しているか。
これは恐らく半分以上がNOと言わざるを得ないと感じる。
こんな偉そうに書いている私も同じだった。本当に良い決断だったのかは今でもわからない。
しかし、一つだけ「良い決断だった」と言えるのは、【自分で決めた】ということ。自分で決めたことだから自分で責任を取れるということ。
『進路』というカテゴリーに関わらず、どんな決断においても重要なのは【自分で決める】ということではないだろうか。自分以外の他人に判断をゆだねるのは楽だ。しかしながら、それは失敗したときの責任もその人に押し付ける<逃げ>が伴う。あの人がこう言ったんだから自分には責任はないと自分の人生においても言うのだろうか。何をどうやったとしても、自分の人生において自分以外責任は取れない。
『進路』とは紛れもなく自分自身の人生だ。思い出は過去の自分、将来は未来の思い出。その未来の思い出を良いものにするか、はたまた悔やむものにするか。それは今現在の自分自身の決断次第になるのだ。
高校生にとっては、そんな大変な人生選択を今できないと思うかもしれない。
そこで周囲にいる大人の出番だ。本人とともに多くの情報収集をする手助けをし、本人に決断できるようヒントを与えてあげてほしい。
ではどうしたら良いのか。
方法としてはいくつかある。順に挙げると、
①自分の人生体験を話してあげる
②周囲の大人の体験談を聞かせる環境を与えてあげる
③本人が興味のあることを一緒に調べてあげる
ここで注意すべきポイントも3点ある
①早くしなさいと急かさない
②勝手に決めつけない
③一緒にやってあげる
ありがちなのが、「あなたには無理」と決めつけること。その無理と決めつける根拠は何でしょうか。
常識的にとか、一般的にとかですか?
無理と決めつける最大の理由は『あなたがやったことがないから』。人間は自分がやったことがないことは子供にも無理と言って諦めさせる傾向がある。そのくせ周りの大人は色々チャレンジしなさいと言う。これでは高校生は戸惑ってしまうだけだ。
<失敗は成功の母>だとか同様の言葉が昔から言われ続けている。失敗なくして成功というのはあり得ない。トライ&エラーを繰り返し、そこから成功は生まれる。
そうやって成功体験を積み重ねることで自分自身に自信がつき、さらなる高みを目指してチャレンジしていくのだ。「子供には失敗させてたくないから」なんて大きなお世話である。そうすること自体が失敗だということに気づいてあげてほしい。
進路選択のきっかけは何でもいい。
『10年後どんな職業に就きたいか』でもいい、『どんなことに興味があるから深堀して勉強してみたい』でもいい、『早く働いて自由に使えるお金が欲しい』でもいい、『人より少し裕福な暮らしがしたい』でもいい。
そのあとが大切だ。『そうなるためにはどうしなくてはいけないか』を考えること。人生を逆算して考え、10年後、5年後、3年後、1年後、半年後・・・。その時々どうなっているべきなのか、そのためには今何をしなくてはいけないのかを考えること。
そんな道標を示してあげるのが周囲の大人の役割だと私は考える。