大学進学で生涯年収を上げるためには適性が大事だという話

「大卒」というだけで年収が上がるわけではない。企業は大卒の中でも使える人しかいらないから

という趣旨のことを当ブログではお話ししている。というかそういう理念でやっている。
なぜそういったブログを開いたのかというと、「大卒=高収入」と信じ切っちゃってる人が多いからだ。
それは必要条件であって十分条件ではない。

必要条件 大企業(の総合職)に入るには大卒が必要(ほぼ正しい
十分条件 大卒があれば大企業に入れる(違う

これを混同してしまって、
どんな大学でも、どんな人間でも大学にさえ行って卒業すれば、高年収が得られる
と勘違いしている高校生や親御さんがあまりにも多いと感じている
(そうでなければ大学進学率がここまで上がることはない)

大学進学失敗者のブログを見つけた

このようなブログを見つけた。

親に「大学へ行け」「公務員になれ」と言われ続けて38歳で手取りが10万9800円になった話

このブログは受験生や中高生にこそ読んでもらいたいと思う。
この方の父親は学歴で苦労していた(大卒ではあるようだが)。だから子供がいい大学へ進学することを望んだ。
国立大学に現役で合格するが、ついていけずに「劣等生」となり留年する。
そして無内定で大学を卒業。
派遣社員を経て非正規の講師になるも採用試験に合格できなかった。

これは特別な話ではない

文章にしなかったり、言語化能力が無いだけであって、
同じような経験をしている大卒者はたくさんいるだろう。
(国立大学よりも下位大学のほうがそういう人の比率は高いだろうし)

大卒になれば高収入になれると思っていたが、実際は甘くなかった。上記のケースと同じように低賃金の職種に就くしかない。

こういう人がたくさんいるのが現実です。

適性を見る必要性

だから、一般論で稼げるからとかじゃなくて、その人自体が必要とされてるかを見なきゃいけないんですよ。

たとえば、医者が稼げるとする。
ただ、医者に向いていない人もいるでしょう。
そういう人を無理やり医学部に入れても、幸せになれない。

医者を大学に置き換えても同じことが言えます。
どうしても向いてない人もいるんですよ、残念だけど。

医者は大学と国試さえ突破すれば資格は取れる可能性はありますが、
文系大学は無内定でほっぽり出されて場合によっては借金を負うだけで何も残りません。そういう意味でかなり残酷。
入口と出口で求められる適性が違う(出口はコミュニケーション能力が無いとお話にならない)のも悲劇を生む要因なんですがね。

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