皆が私を ”カメラ紳士”にしてくれた。
こんにちは、カメラ紳士ことR.Morikawaです。
カメラ紳士ってなんぞや?という方は、是非こちらのnoteを。
このnoteを公開してから、本当にたくさんの人から「撮ってもらえませんか…?」という連絡をいただきました。
仕事の合間を縫うように撮影予定を埋め、一杯の珈琲を挟んで話に花を咲かせ、道を歩きながらその人”らしさ”が見える一瞬を探しました。
依頼してくれたみなさんは、本当に素敵な人たちばかりで、一緒にいるだけで楽しくて仕方がない、とても濃い時間を過ごさせてもらいました。
本当は一人一人に向けて、個別に撮影振り返りnoteを書こうかとも思っていたのですが、あまりにも人数が多く、物理的に不可能だったので、ここで改めてお礼を言わせてください。本当にありがとう。
自分という人間の価値
今年の6月ごろから本格的にカメラマンの勉強を始め、早半年。
色々な撮影の機会を頂きながら、ここまでやってきました。
イベントの撮影をしたり、
インタビューの撮影をしたり、
はてには、スタジオでのグラビア撮影まで。
駆け出しのカメラマンとしては、多すぎるくらいの機会と、縁に恵まれ、たくさんの被写体の方々と、ファインダー越しに向き合わせてもらいました。
でもそこで、ふと思うことがあったのです。
「この写真を、私が撮る意味ってなんなんだろう…?」と。
技術はまだまだ未熟で、経験豊富なわけでもなく。
20代前半という、世間的にはまだ”若造”とも言われる年齢。
なにか、人様に誇れる実績があるわけでもない上、本業ですらない。
「私よりもっと上手いカメラマンなんて幾らでもいる…」
キリのない上を見上げ、カメラとの向き合い方を何度も考えました。
noteで被写体を募集したのも、そんなことがきっかけだったのです。
「誰か、私に、理由をください…」
心のどこかには、すがるような気持ちすらあったのを覚えています。
ファインダー越しに見えたのは、自分だった。
前述したnoteを公開した後、20人ほどの方から連絡をもらいました。
「いても数人だろう…笑」と思っていた私は、思いっきり面食らってしまいました。TwitterのDMってこんなに騒がしくなるんだな…と。
日程の都合上、合わせられない方もいらっしゃったのですが、noteがきっかけで、12人の方を撮らせていただくことに。
元々知っている人から、全くの初めましての人まで。
色々な人と話し、写真を撮らせてもらう中で、私の中に一つの気づきが生まれました。
話しはじめは、
「私、自分に自信がないんです。」
「今の自分を写真に残しておく理由が今までなかったんですけど…」
なんて、消極的な言葉を並べていた相手が、シャッターを切るにつれて、
「私、こんな顔してるんですね笑」
「あれ、なんかいいかも…?」
と、どんどん笑顔になっていく。
「ひょっとして…被写体の皆が感じているものって、私と同じ…?」
名乗りをあげたはいいものの、「自分なんかが…いいのだろうか。」と不安を感じた。それでも何かが変わるきっかけが欲しくて、一歩を踏み出してみた。
「カメラマン、やります!」
初めて手を挙げた、あの日の私と、同じ。
そして、手を挙げていくうちに、
「もーりーの写真、素敵だよ。」
「撮られると、なんか安心感あるんだよね。」
と、認めてもらう場所ができた、今の私と、同じ。
私が向き合う相手は、こんなにも近くにいたのだと。
ファインダー越しに見ていたのは、かつての私。そして今の私でもあったのです。
こんにちは、カメラ紳士です。
”カメラ紳士”という名前とロゴをくれたのは、いつもワクワクする企画を投げ込んでくれる、オンラインサロンの悪巧み仲間はるかぶちょー。
”君は、優しさを切り取れるカメラマンだよ”と、今の私の軸を作ってくれたのは、尊敬するライターであり、飲み仲間のまいち。
”正反対なのに、どこか似てるんだよね。”と、互いの写真を見せ合い、遠慮なく話ができる、最高の壁打ち相手であり、友人の駒ちゃん。
そして、私に「撮って欲しい!」と声をかけてくれる、被写体の皆。
2018年
この一年を私は、生涯忘れることはないだろう。
私が私であること。
「貴方はそのままでいい」と、認めてもらえたこと。
私も、誰かにそう言える人でありたい。
カメラ紳士
『”あなたらしさ”と”優しさ”を、一歩先へエスコートするカメラマン』
今まで曖昧にしていた”カメラ紳士”という概念をここに定義して、2019年へと歩み出そうと思う。
いつか、あなたをエスコートできる日が来ますことを。
カメラ紳士