人間関係の問題とは、あなたとその相手との距離の問題である
人間関係で悩んでいる人は多いですね。
人間関係の悩みは、シンプルに考えると
あなたとその相手との距離の問題であるということがわかります。
苦手な人がいるとして、その人のことが嫌なのであれば、
「その人との距離が、あなたが望んでいるよりも近すぎること」
が悩みの原因です。
そうであればシンプルに考えましょう。
その人がいなくなればいいのに…そんな風に思っているのなら、
その人があなたの世界から立ち去るのを待たずに、
あなたのほうがその人から距離をとればいいのです。
つまりその相手があなたの人生に存在しているのは、
どうしようもないことなどではなく、
１００％あなたの選択により、
その距離を決めることができるということです。
このことを忘れてしまっているから不快な気分が続くのです。
距離をとる、とは具体的にどういうことなのでしょうか？
物理的にも精神的にも距離をとる方法を考慮してみましょう。
まずシンプルに
顔を合わさなくていい方法を考える。
引っ越す、転職する、バイトをやめる、などがこれにあたるでしょう。
物理的に距離をとることが今すぐできない場合には、
時間をずらすという方法もありますね。
いつも子供と行く公園に行く時間をずらす、
シフトを変えてもらう、などがこれにあたるでしょう。
要するにその相手と同じ時空を共有しなければよいのです。
しかし、それができてもなお、
その人の言動を思い出しては不快になる、
という体験があなたを待っています。
あなたの現実空間からその人を消すだけでは不十分で、
あなたの意識空間からもその人の存在を消さなければならないのです。
毎日あなたがその相手のことを思い出して
不快な気持ちがリフレインするのであれば、
結局その人と毎日会ってそんな目にあっているのと同じことなのです。
よくやっちゃうのが、
その嫌いな人のことが頭から離れない！状態で、
これは実は、恋をしているのと同じ状態なのです。
けれども
「紫色のベストを着ているクマちゃんのことは
決して考えないようにしよう」
などと思っていると、
紫色のベストを着たクマちゃんが
脳裏に浮かんでなかなか消えないのと同じように、
考えないようにしようとすればするほど、
その人のことが頭に浮かんできてしまうものですよね？
あなたが繰り返し悔しい思いや、
不快な思いをしたのであれば、
なおさらそれを止めるのが難しくなるでしょう。
記憶の中の何かは、消そうとするよりも、
上書きする方がうまくゆく、ということを
まずは覚えておいてください。
あなたは、どんな風に扱われるのが嫌だったのか？
本当はどんな風に扱われたかったのか？
↓
これを踏まえて
あなたは本当はどんな人と一緒に時間を過ごしたいのか？
を明確化して
「あなたが欲しいのはどんな新しい人間関係なのか」
をクリアにすることが、実は
不快な人をあなたの記憶から消すための秘訣なのです。
間違っても
「あの人はなぜこういうことをするんだろう？」
みたいにその相手を主語に考えないことです。
そうではなく、
どんな人間関係が嫌なのかを明確にすることに集中してください。
それを明確にして、
もう今までのような関係はいらない、
今度はこのような人間関係が欲しい、と決めることで、
不思議不思議、その人のことが気にならなくなってゆくのです！
※そうならずに、繰り返し思い出すのであれば、
まだ新しい人間関係を得るための設定が明確になっていない証拠なので、
どんな新しい関係を手に入れるのかを決め直してください。
やってみるとわかるのですが
これができて初めて、
あなたにとってその人は存在していないのと同じになります。
あとはあなたの行動を、
その新しい人間関係にふさわしいように調整してゆけばいいのです。
たとえば、
いつも相手のペースに合わせて、切りたいと思いながら
だらだら電話で愚痴を聞かされてしまう自分はもう卒業だ！
と思ったのであれば、そのような電話をとらないようにする。
冴えない時間を過ごしたくないのであれば、
気が進まないお誘いをお断りする。
などです。
こういった行動は、理想の人間関係を明確にすること、たとえば、
お互いに刺激しあって成長しあえる関係が欲しい！とか
家族のようにお互いの幸せを願える人間関係だけでいい！などを明確にすることで、自然に選択することができるようになってきます。
要するに、これまでの不満な人間関係は、
自分で自分を大切にできていなかったことが原因であったのだと、
遅かれ早かれあなたは気がつくことでしょう。
それをやめて、
自分の気持ちに耳を傾け、
あなたが過ごしたい人と一緒に過ごす方法を考えはじめましょう。
するとシンクロが起こり、
あなたはいつしか新しい、
そして心地よい人間関係を得ることになるでしょう。
コツコツ取り組んでみてください。