1年ぶり3回目
まさかポッドキャストを通して三度出会うことになろうとは…。
年末年始は家で過ごすことはほとんどなく、大体両親どちらかの実家で過ごす。かれこれ20数年近い。年越しに合わせて近くの寺社仏閣に並ぶなんて事は無い。そもそもオールをしたことが無い。年末年始は家族で過ごすべし。誰に言われたわけでもないが至極当然のようにそうしている。12月30日、31日に飲みに誘われた年もあったが、さすがにそんなこともなくなりつつある。いざ問われ「じゃあ許しが出れば行きたいか?」と聞かれると、「まぁ腰は上がらないかな…」と。
週休二日制が叫ばれ何とか変わりつつある業界において、ほぼ決まって休みなのが旗日。というか「旗日」ってまだ伝わるのか…?
就職してからほぼ毎年12月29日が仕事納め。「仕事納め」という表現を口に出すとなぜか母が怒る。「結婚して家持ってから言え!」との事。深く理由は考えないが、そういえば父が言っていた記憶は無い。というか年始に持ち越す仕事も山積しているので「収まっちゃいねぇ」と思うここ数年。便宜上の表現という理解に留めている。
とすると12月30日から「よーいドン」と言わんばかりに毎年両親いずれかの実家に行っているわけで。特別汚いわけでもない、むしろ「いつ人を招き入れても全く問題無し」くらいの家なのになぜか「年末なんだから大掃除!」となる。月日が経てばなれるが面倒。
ふっと一息付くべくテレビをつけると当たり前のように毎回同じ局が映る。田舎の高齢者宅あるあるだ。テレビをほとんど見なくなったから「つまんない」とか「チャンネルを変えよう」とすら思わない。この年になったからか「ボケっと見るのにこんなに良いチャンネルはないな」と感じる。年末年始は各局特番ばかりだからガチャついている。
2年前のその日、こういう形で偶然出会った番組こそがそう、「ドキュメント72時間」。おそらく週一とかで放送されているのだが、年末の特番として「今年の人気回」なるものを放送していた。定点カメラから見えてくる3日間の中の人やモノから生まれる人の行き交う姿や関わり、思いといったことにフィーチャーされたそんな番組だなと思う。
次は1年前。同じくしてテレビを付けて、「あっ、やってる。去年見たやつだ」となった。また1年分の「それぞれ72時間」を見ていく。前述したことに思いをはせながらボケっと見る。
そして今年。というか3日前。ジャケギキに行って思わぬ形で「ドキュメント72時間」との再会を果たす。なんと「ドキュメント72時間」を語るポッドキャスト番組がジャケギキに出展していたのだ。「真夜中、コンビニの駐車場で」というポッドキャスト番組。
早速おすすめ回を聴く。もちろん番組を見ているとき同様「ほぉ~」とか「へぇー」とか「はぁ~」とかそんな声しか出てこない。が、もちろんそのあとには「こんな事が・考えが・思いが」みたいな感情には一応なっている。
とここで、思いつく。最初に「ドキュメント72時間」にであった際、総集編=特番を見ただけだが、覚えている回があった。2年前見たのは、「銀座のおつまみ屋の話」と「献血に行く人の話」。
Spotifyの並び順を「日付」にし「古い順」にすると、あった。しかも第2回と第6回。めちゃくちゃ最初の方!
各回を聴き、今に至る。
「横の繋がりが希薄」とか「黎明期」とか言われるが、こういうことがあると「ほんとにそうだろうか」と思うこともしばしば。繋がりがあったわけではないが、接点じみたモノがあったのは事実。多分今年も実家に行けば見るだろう。
っと、その前に公開収録があるらしい。無理矢理でも行ってみたいところだ。ポッドキャストのイベントのために仕事を頑張れるのは良いことだ。