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第一夜 海外院進立志篇▶️

第零夜:帰国の挨拶。

平素よりお世話になっている友人の方々、先輩方、そして陰ながら応援して下さっている皆様方、こんにちは。

この記事に到達されている時点で御存じの方がほとんどだとは思いますが、私は2021年9月に開始されたミラノ工科大学ビジネススクールでの一年制のマスタープログラム※を修了し、概ね3ヶ月前、2022年10月16日に帰国しました。

※正式名称:POLIMI Graduate School of Management, International Master in Marketing Management, Omnichannel and Consumer Analytics

推奨はしませんが参考までにリンクは貼っておきます。
https://www.gsom.polimi.it/en/course/international-master-marketing-management-omnichannel-consumer-analytics/

閑話休題。
SNS上で知り合いイタリア各地でお世話になった方々、ミラノのPasticceria、BAR、バドチームで偶然知り合い懇意にして下さった方々、各種SNSで激励や応援のメッセージを下さった方々、私のインスタやツイッターの投稿にイイねやリプライを下さった方々、

皆様のおかげで非常に充実した
イタリア生活を送ることができました。

誠にありがとうございました!!!
本当に感謝でいっぱいでございます!!!

この度は帰国から3ヶ月経過し、バタバタも落ち着いてきたので留学生活の振り返りも兼ねて留学後記として赤裸々に綴ることにしました。1つの記事で全て書き切ると結構な分量になる気がしましたので、連載という形で少しずつ小出しにすることにしました。当然マネタイズも難しくなるので、「面白かった」「良かった」と思って下さった際はイイね👍やコメントを下さると幸いです。

※「どうせこんな記事誰も目を通さない」と思っているので恨み節や罵詈雑言が出てしまう可能性がありますが、私が普段はあまり表に出さない部分が垣間見えたと思って楽しんで頂けたらと思います。私も人間です。


第一夜:海外院進立志篇

コロナ禍で留学中止になっちゃた…

時を遡ること2年と少し前、2020年2月である。私はオランダはライデン大学への派遣留学生として立教大学から内定を頂戴し、念願叶って2020年の9月から一年間の留学をすることが決まっていた。

国際社会学を専攻していたのもあり、留学をすることで立教大学社会学部での学びが一区切りつくと考えていたので、卒業年度を一年遅らせることに十分価値を見出していた。

2019年の終り頃に既にCOVID-19自体は観測されていたものの、日本での最初の感染確認は1月中旬であり、派遣留学予定者になった時点ではコロナウィルスが世界の生活様式を一変させる程に世界的に猛威を奮うとは想定すらしていなかった。

2020年5月、世界は既にパニックに陥っていた気がする。「もしかしたら留学に行けるかもしれない」という淡い期待は大学からのメールによって打ち砕かれた。留学中止の連絡である。


エントリーシートが書けない!!

2020年の5月初旬に派遣留学中止の連絡が来たわけだが、よく考えて欲しい。大学4年生の5月から就職活動をすることが如何に厳しいものであるかを。

とはいえ、何もしない訳にはいかないため、暇潰しに参加していた夏季インターンの記憶や、留学後を見越して購入していた就職四季報と業界地図をもとに企業へのエントリーを開始したのである。開始早々に大きな壁にブチ当たった。エントリーシート、俗に言うESである。

私は大学生活の集大成としてオランダ留学を位置付けていた。それが中止になった。何も成していないのだ。「学生時代に力を入れたこと」俗に言うガクチカがないのである。特別学業を頑張っていたわけではないし、大して頭が良いわけでもない。卒業論文すらこれから執筆という状況である。アルバイトは宅配便の早朝仕分けという単純労働の権化みたいものであったし、サークルはほぼ幽霊で終わった。せいぜい自慢できるものと言えば早朝5時出勤を週5日で2年以上休まず継続していたことくらいだ。

何より「留学ができなかった」消化不良感が尾を引いて一向に筆が進まなかったのである。いくつか面接も受けられたが、取って付けたような仮初の言葉などすぐにバレるのである。

同じ嘘でも未だ誰にも見破られていないヒソカのドッキリテクスチャー(薄っぺらな嘘)が如何に凄いかよく分かる❤️♠️。

当然ながら内定なんぞ1つも貰えなかった。

とりあえず卒業論文の執筆に専心することにしたが、それでも頭の中は「留学行きたい」が占めていた。


どうすれば外国に行けるかな??

卒論執筆の片手間に海外渡航の手段を色々思案した。

まず「留学に行きたい」という願望を
「異国で長期滞在したい」といった感じで
少し広く捉えることから始めた。
これで大体3つの手段が浮かんできた。

1. 外国の語学学校に行く
2. 卒業を2年遅らせて派遣留学に申し込む
3. 外国の大学院に直接進学してしまう

では、どの選択肢を取るかである。

私は以下二つの基準を設けた。
・「海外渡航の実現可能性」
(「留学中止リスクの高さ」とも言える)
・「体験の希少価値の高さ」

この二つだけで充分に絞れた。
「海外渡航の実現可能性」
世はコロナ時代、入国規制がある。語学学校では入国すら叶わない可能性が高い。2年卒業を遅らせても留学できる保証はない。また、仮に入国規制が緩和傾向になったとしても大学の協定派遣は所属大学、つまりは立教大学が学生の安全保障上の責任を少なからず担うためにストップがかかる可能性が考えられた。この点で外国の大学院に直接進学することはビザも下り易く、入国のハードルも他の二つに比べれば低いだろうと考えられた。

「体験の希少価値の高さ」
語学学校に行ったことがある人も、大学の交換留学の経験者も私の周りには少なからずいた。私の準拠集団ではありふれた経験である。エピソードとして面白くない。どうせなら他人がやらなそうな事をやった方が良いだろう。頭がよろしくないので、人と競争するよりかは人に面白がってもらって懐に入る方が私には良いとも考えた。

文系の大学院進学率は10%にも満たないらしい。国内ですら10%未満なのだから外国の大学院に行くような人間は圧倒的マイノリティであろうと安直に考えた。そして、そこに「体験の希少価値」を見出した。

よし!!!
海外大学院への進学を目指そう!!!

第二夜へ続く… 


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