【NovelAI Diffusion】狙った百合ップルを、つまりジタルリを召喚したかった騎空士の記録
みんな!ジタルリを愛でたいかーーー!!(挨拶)
これや……こんなジタルリが見たかったんや、ボクは……( ;∀;)
というわけで、最近ジタルリの百合絵ばっかり召喚しているみなぎです😇
でもですね、実は狙ったキャラ同士の百合を召喚するのって、けっこう難しいんですよ。
というわけで今回は、ジタルリ百合を狙って召喚する方法についてお話します。
なんで百合絵の召喚は難しいの?
たとえば、上の1枚目のジタルリを召喚するのに使った呪文👇
試しにこれをNovelAIに入れて何回か召喚してみましょう。
見てもらったとおり、ルリアちゃんの特徴である長い髪がジータちゃんに移ってしまったり、逆にルリアちゃんがショートカットになってしまったり、また、ジータちゃんの服の色として指定したピンク色がルリアちゃんの服にも移ってしまったりしています。
こんなかんじで、キャラの特徴が混ざってしまうんですね。
これはこの界隈では「色移り問題」とか呼ばれているものです。(指定した色が意図していない部分に反映されることが多いため)
この「色移り問題」を回避するための呪文の書き方も一部では研究されているそうなのですが、今のところ効果のある手法は編み出されていないそうです。
これが、複数の特定キャラの絡みを召喚するのがむずかしい理由です。
どうやってるのか?
じゃあボクがどうやってジタルリ百合を召喚しているのか、その手法を紹介したいと思います。
手法1:AI生成ガチャを回しまくる!
身も蓋もないww
ですが実際、最終的にはこれは避けられません😓
でも、あてもなくただガチャを回しまくるのは、効率が悪すぎます。なので、ガチャで当たりを引ける確率を上げるのが重要になります。
これが次にお話する今回の本題です。
手法2:i2iを使う(今回の本題)
ガチャの当たり確率を上げるための手段として、i2i (image2image) を使います。
前回の記事👇で紹介したポージングと考え方は同じです。
前回は狙ったポーズを召喚するためにi2iを使ったわけですが、今回は特定キャラが召喚できる確率を上げるために使います。
どういうことか、実際に冒頭のジタルリを召喚するために使った元絵をご覧いただきましょう👇
・・・・相変わらずホラーレベルの絵心のなさ…(゚A゚;)
こんなかんじで、「ここに蒼い長髪の女の子がいて、こんなかんじで金髪ショートボブの女の子がもたれかかってんすよ!こんな感じでひとつよろしくたのんます🙏🙏🙏」と、AIさんにボクの欲望希望を伝えようというわけです。
これを元絵にして、呪文調整しながらi2iでひたすら召喚ガチャを回すというわけです。
実際にやってみた例
ここからは、実際にこの画像を召喚するまでの手順を見ていきましょう👇
なお、使用しているツールは次のとおりです:
Design Doll - 3D人形を動かして好きなポーズが作れます
Krita - フリーのお絵かきソフト
NovelAI - 言うまでもないですね
Design Dollでポージング
まずは、DesignDollを使ってお望みのシチュでポーズをとってもらいます。今回はお休みの日に2人でお部屋でお昼寝しているイメージでポージングしました。
ポージングの結果がこちら👇
もうね……このこの段階で「てぇてぇ…てぇてぇ…」ってヨダレ涙を流しながらポーズつけてましたわ( ;∀;)
NovelAIで背景を召喚
続いて、背景となるイメージを用意します。
こちらもNovelAIを使って召喚しました👇
ここで召喚した背景は、どうせi2iで上書きされてしまうので、細かいところは気にしなくてOKです。
重要なのは、「構図」と「色合い」が希望通りになっていることです。
ペイントソフトで重ねて構図を決める
上で作ったポーズモデルと背景を重ねます。
モデルと背景のどこまでを(切り抜いて)使うと画面の収まりがいいのかを考えながら、配置を調整します。
この段階で、大まかな構図が決定しました。
キャラの特徴となる「色」を塗る
ここで、キャラを指定するための色を塗ります。
いちばん重要なのは髪の色と長さです!
特にアニメキャラの場合、描く人が違ってもキャラの見分けが付くように、視覚的に特徴がつけられていますから、その特徴が伝わりやすいように色を付けます。
このとき、細かいところは気にしなくていいので、とにかく「ここら辺にこういう色のものがあるんだよ!」というのがわかることが重要です。
ここの作業が、キャラの出し分けの成否の9割を占めると言っても過言ではありません。
ちなみに、今回は目を閉じているシチュだったので目は描いていませんが、描いたとしても狙った色にするのは難しいです。
これは、目が比較的小さくて、ノイズに潰されてしまう可能性が高いためです。
少女漫画チックな絵柄など、瞳が大きく描かれる場合は狙った色に出しやすいと思います。
さらに、服装によってキャラ付けがされている場合もあります。
こういう色の服を着せたい!という場合は、服の色を塗っておくことも重要です。
最終的に、今回はこんなかんじに塗りました👇
i2iで召喚ガチャを回す!
ここまで準備できたら、あとはガチャを回すのみ!
SSRこいやぁぁぁーーー!( ゚д゚ )クワッ!!
はい、いきなりそれっぽいの来ましたー😇
あとは、呪文やパラメータを調整しながら、納得できる結果が召喚できるまでガチャを回すだけですね!
ここで注意点なのですが、パラメータを調整せずにガチャを回すと、こんなかんじのノッペリした塗りの絵が召喚されやすいです👇
これは、元絵が単色のノッペリとした塗りになっているためですね。元絵を尊重すると、こういう塗りになってしまうわけです。
これを解決するためには、画像生成の際のノイズを強めに入れるという手法があります。「Uploaded Image Settings」の「Strength」を調整します👇
デフォルトは0.6に設定されているかと思うのですが、これを0.7以上にするといい感じになってきます👇
ただし、ノイズを強くしすぎると元絵からどんどん離れていってしまうので、せっかく元絵で狙ったキャラの出し分けが効きにくくなっていきます。
ここは、トライアンドエラーを繰り返しながら調整するしかないですね。
ただ重要なのは、トライアンドエラーの中で何度か召喚しても、それぞれのキャラクターが高確率で出し分けできていることです。
狙ったキャラクターさえ召喚できているのなら、あとは納得がいくまでガチャを回し続けるだけですからね!
まぁ、ノイズに頼らずにノッペリした感じにならないようにするためには、元絵に描き込んでおくという手もあるわけですが……そんな絵心があったら自分で絵を描きますよね…
まとめと弱点
というわけで、i2i を使って複数キャラの出し分けをする手法を紹介してきました。
今回は説明の都合上、ポージング→元絵→ガチャを回す、という順番で "まっすぐに" 手順を説明してきましたが、実際には元絵を作ってガチャを回して、思った結果にならなかったら元絵をちょっと修正してまたガチャを回して……という行ったり来たりを繰り返しています。
おそらく皆さんも、画像生成の際に生成してみてプロンプトを調整して、また生成して…というのを繰り返していると思います。あるいはプロンプトはそのままにStep数やScaleといったパラメータを変えて繰り返し試すということもしているでしょう。
その調整できるパラメータの中に、元絵という要素が入ってくるイメージですね。
一方で、i2iを使う方法には弱点もあります。
1つは、構図を自分で決める必要があるということです。つまり、自分の想像した以上の絵は出て来ないということです。
AIに画像を生成させる面白みのひとつとして、「この発想はなかった」的な想像外の絵が出てくるということがあると思うのですが、そういうことは基本的に期待できません。
ボクの場合は、「こういうのが見たいんじゃい!」というシチュがあってガチャを回しているので、ここはあまり問題になりませんけどね😇
2つめの弱点として、登場キャラが髪の色や長さなど、視覚的にわかりやすい特徴で出し分けれられる必要があります。
つまり、黒髪ショートカット同士の百合ップルとかだと出し分けが難しいわけですね…
もうひとつの弱点は、これはNovelAIの問題なのですが、i2iには必ずAnlasがかかるということです。
NovelAIのTier (料金プラン) で一番高い Opus に入っていると、中サイズまでの画像生成は無料で無制限にできます👇
ところが残念ながら、i2iはこれに含まれないんですね……
なので、試行錯誤を繰り返すたびに身銭を削ることになります🤤
というわけでi2iを使った百合召喚は、フトコロ事情とご相談の上、計画的にご利用ください。
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ところで、この記事は「画像生成AIでルリアちゃんを召喚!」の連載記事の4本目です。
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