スポーツにおける着地動作 まとめ


スポーツにおける着地動作1.2のまとめたものです

ジャンプ後の着地の際に大切なのは下肢の関節を十分に屈曲(足関節の背屈・膝と股関節の屈曲)させて衝撃の吸収と吸収にかける時間を取ることが重要になります。
そのためには下肢の関節の可動域が十分にあることが重要になります。
足関節・股関節が硬いと十分な屈曲を行うことができません。そのために先ほど書いたような衝撃の吸収と吸収にかける時間を取ることができません。
車でも十分な制動距離と時間をかけた方が負担が少ないのと同じです。

足関節・股関節の可動域のチェックとして下の画像のように両足をつけて踵が浮かないようにしゃがめるか?仰向けで膝を胸につくまで曲げられるか?
この二つが十分にできない場合は可動域が十分とはいえません

画像1

画像2

前十字靭帯損傷の多くは相手との非接触で着地やダッシュ後の減速時に多いようです。多くの選手が膝の屈曲角度が小さく衝撃を吸収していないようです。膝を屈曲できないと重心が後方になってしまい膝関節の剪断力が強くなってしまうようです。膝が十分に屈曲できないと身体を前傾できないために後方荷重になりやすいようです。

着地時に膝がニーインしてしまう(外反・ⅹ脚)ことが前十字靭帯損傷の可能性を高めているようです。ニーインしている選手は前十字靭帯損傷のリスクが2倍になるともいわれています。

ニーイン(外反・ⅹ脚)になってしまう原因として


クセ
女性に多いですがいわゆる女の子座り・アヒル座りなど言われる座り方がクセになっているために股関節が内転・内旋する癖がついてしまい膝を曲げた時にニーインをしてしまいます。

筋力の弱さ
筋力が弱いために着地時に衝撃を筋力で吸収できないためにニーインして靭帯の力で衝撃を吸収しようとしてしまい靭帯への負荷が強くなる。そのために大腿四頭筋・大腿二頭筋の筋力の強化が必要になります

股関節の外転・外旋筋の力が弱いために股関節が内転・内旋してしまい結果的に膝がニーインしてしまうので股関節の外転筋・外旋筋(大殿筋・中殿筋など)を鍛える必要があります

体幹が弱いと空中での姿勢が安定せずに上体が傾いてしまいます。
着地時には重心を体の中心に保つことが大切で横にも後ろにも崩れないようにしなければいけません。
体幹の安定性が悪く着地時に上体が横に傾いてしまうと重心が身体の外側に移動してしまいバランスを保つために股関節が内転・内旋してしまい膝がニーインしてしまいます。
特に片足での着地が危ないです。こんな感じになります↓
上体が外に倒れることによりバランスを取るために股関節が内転している

画像5


着地時には上体は屈曲(前傾)していないといけません。そのために上体が後ろに倒れてしまうと着地時に膝・股関節の屈曲を十分に行われずに重心が後方になってしまい膝の剪断力が強くなってしまいます。

技術的な問題
そもそも、どのように着地していいかわからない

始めに言ったようにジャンプ後の着地の際に大切なのは下肢の関節を十分に屈曲(足関節の背屈・膝と股関節の屈曲)させて衝撃の吸収と吸収にかける時間を取ることが重要になります。
簡単な指標として
・足幅は肩幅からやや広い程度でつま先はやや外向き
・膝はつま先と同じ方向に曲げる(やや外側)つま先の方向と膝が曲がる方向が違うと膝のねじれが生じで膝の負荷が大きくなってしまいます
・股関節は外転・外旋位

下の画像を参考してみてください

画像3

ニーイン ダメなのは↓
股関節が内転・内旋して膝が内に入るニーイン(外反・ⅹ脚)

画像4

そのためにジャンプした際にの空中での姿勢や着地時の姿勢を意識して練習することが大切です。

あと着地時に踵から着地してしまう選手がいるので注意が必要です。踵からの着地は衝撃の吸収が十分にできないことと重心が後方になってしまいます。

最後にニーインパターンの動画をのせるのでよかったら確認してみてください



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