「生駒山ダービー」を織り成すもの【第15節アウェイvsFC大阪戦・前編】
2024年6月2日。
東大阪市・近鉄花園ラグビー場にて、FC大阪vs奈良クラブの試合が行われた。
この2クラブに関わりのない人にとっては、何てことないJ3リーグの1試合に過ぎないのだろうが、実は結構「バチバチにやり合う」関係である事は、あまり知られていないようだ。
この日、奈良サポーターの一部の人達はXやLINEグループで申し合わせて、電車の時間を合わせて最寄り駅の東花園駅に集まった。
ざっと40人くらいかな。
去年よりも確実に増えてる。
ありがたい😊
現地に着くと、大旗を掲げた先着組の皆さんが。
合流して、めいめいに旗を持ってスタジアムまで練り歩く🚩🚶
奈良クラブのグッズショップのスタッフさんたちが笑顔で反応してくれる😊
そして入場。
横断幕の取り付けをちょっとだけお手伝い🫴
風の強さに少々手間取る😓
今回のスタグル。
吉牛なんていつでも食べれるやんけ…とか言われそうですけど。
こういう場所で食べるのは一味違うというか。
いや味は一緒ですが💦
頭大盛り並にプラス半熟卵で¥800。
吉野家にこんだけ払うなんて普段は考えられないけど、スタグルだと千円でお釣りが来ると安く感じてしまうから不思議…
さすが、安定の美味しさでした😋
ビールを引っ掛けながらゴール裏に戻る🍺
いつもの記念撮影とかもあり(たぶん過去最多人数😮)
そして座ろうとすると、今日はコレオ(人文字)をやるとかで。
事前にお話は伺っておりました。焼き肉丼はじめのママさんを中心に何人もののサポさん達が資材の調達や製作・準備に携わったと聞きます。
試合当日もあれこれ試行錯誤しながら。
そうして浮かび上がった+3の文字。
ひとまず大成功ですね👏
浦和さんとか、ビッグクラブのそれにはまだまだ…ではあるとは思いますが。
まずは、最初の一步をめでたく踏み出す事が出来ました😊
そして、そこに参加出来た事は大いに誇りに思いす😤
さて、繰り返しになりますが今日は「生駒山ダービー」と銘打ったダービーマッチです。
いわゆるお隣さん同士。それ故に仲良くしたい…けど、得てしてそうならなかったりもする💧
FC大阪の創設者にして先代社長の故・疋田晴巳氏は「奈良クラブには④んでも勝て」と選手達に檄を飛ばした事もあったとか😱
その疋田氏はFC大阪のJリーグ昇格を見る事なく、2021年に急病でこの世を去りました🙏
Jに上がった今も彼の肖像画がゴール裏に掲げられています。そこにいつも、FC大阪さんの「矜持」を感じるのです。
JFLに昇格した時も、J3に昇格した時も同時。
地域性だけではない関係性の深さを感じます。
ただ、最近は両サポーターとも明るく楽しいゴール裏を目指す、という方針でやってるし、Xでは私と相互フォローしている方の中にも大阪サポの方がいらっしゃる。
あと、奈良クラブからFC大阪へ移籍した選手も結構いたり。何故か逆はなかなかないのだが…🤔
そういう事で最近の関係は一応友好的だったりします。今回のタイトルバックの写真にもそれが表れていますよね😉
そして。
今回はMBSテレビ「キックオフ!カンサイ」のメインMC大久保嘉人さん、海渡アナ、ゲストに安田理人さんが来られました。
こういうサッカーレジェンドに来てもらえると間違いなく盛り上げる⤴
子供達も一緒にサッカーして、貴重な体験になるでしょう。
かくして、生駒山ダービーはお祭りムードを醸し出して行く。
そこに仕事として携わった人。
個人的意志で盛り上げる為に動いた人。
サッカー観戦が初めてだったり久しぶりだったりの観客の人。
そして、いつもの人も。
素敵な空間を作る事に少しでも関わって頂いた全ての人の存在がありがたい。
普通の人よりちょこっとだけ「深く」関わろうとしている私には、そういった人々の思いが透けて見えて来て。
伝えなきゃ、という気持ちが湧いてくる。
どれだけ、彼らの思いに応えられるか、分からないけれども。
ただ。
サッカーの試合には勝負がある。
ダービーマッチでは、そこが何より強調される。
そこの厳しさは、フィールドに立った事もなく、サポーター歴も浅い私には、まだまだ分かっていないのかも知れない。
それを今回、我々に教えてくれた選手がいた。
試合開始の1時間程前になると、ゴールキーパーのウォーミングアップが始まる。
奈良クラブのGKは、今回の先発は岡田慎司選手、控えはマルク・ヴィト選手。ちなみに奇しくもこの二人は、同年同月同日にこの世に生を受けている。
岡田慎司という選手は、誰が見てもイケメンであり、そして2児の父親らしく誰にも、子供に対しては特に優しいジェントルマンである。いつもサポーターの慎司コールに対して微笑みをたたえながら手を合わす。
だがしかし。
この日、岡田慎司は神妙な面持ちで胸のエンブレムを叩いた。
あっ、いつもと違う……。
違和感は、この時すでに始まっていた。
[後編に続く↓]