夢から学んだこと
今日は夢を見た。
たくさんの今まで出会った人たちと行列をなして歩く夢。
今まで出会った人々と一本の道を練り歩く賑やかなパレードだった。
よそ様からすれば、他人の見る夢なんてつまらない話かもしれないが、
この夢を見て、とても切ない気持ちになって、大事だと思った学びがあったから書いておく。
他愛もない話なのけれど、この夢を見て
”どんな時もその時その時の目の前の人たちと「今」を大切にしたい”
と想った。
この気持ちは忘れたくないなと感じた。
どんなに大きな夢を抱いても、どんな将来を描いても、出会う人は”ただ目の前にいる人”なんだと学んだような気がする。
夢の記憶の最後にあるのは、数多くの友人や、仕事先、別れた恋人と列をなして楽しそうに歩く夢だった。
誰かが笑える一言を言い放って、ドッっとみんなが笑って、僕が「ばいば~い」と手を振る様子。
昔の恋人のことは今でも引きずってるのだろう。
彼女の泣きそうなのに、無理した笑顔に、心から申し訳ない気持ちが沸いて、背を向けて逃げる姿が僕の心に残っているんだと思う。
自分がバラエティ番組にでて、とんでもなく面白いものまねで爆笑をかっさらう夢もみた。
不動産会社の友人とお客さんと一緒に、家を探す夢は、修学旅行みたいで楽しいものだった。
歩幅で間取りを図ったりして、わいわい楽しくやっていた。
どうしてこんな夢から
”どんな時もその時その時の目の前の人たちと「今」を大切にしたい”
と想ったのかが、正直今書いていてもわからない。
でも目が覚めて、最初に想ったのがそれだった。
大学の仲間や、昔の恋人、高校の時好きだった人、中学の友達、今の仕事の人たち、こんなにたくさんの人が出てくる夢は珍しくて、またパレードみたいにその人たちと一本の道を練り歩く様子は、とても和やかで明るい。
こんなにも楽しいのに、その人たちに手を振って、さよならを告げるのが、切なかった。
まるで、自分の今までのすべての人生に別れを告げるみたいで。
さみしい気持ちと一緒に、ありがたいとも感じた。
今まで出会った一人ひとりの人が、今の自分に続く一本道に続いていて、かれらは、大切な人たちだったんだと思った。
彼らがいてくれたから、今の自分があるのだと思う。
人生って、その時その時の大切さって、その時には分からないもので、
後になって振り返って、初めて「貴重だったんだ」とわかる。
そして、その貴重な一瞬一瞬の積み重ねが、人生を形作る。
彼らともっとちゃんと対話したかったし、もっと”あの時”を楽しめば良かったと思う。
でも言い換えれば、それは”今”も同じ。
今2024年9月現在もそうなんだ。
今はもう大人になって、気づいたら35歳にもなっていて、高校や大学のように友達と遊ぶ時間なんてないかもしれない。
「仕事」のフェーズに入り、学生の頃よりも大変な気にもなる。
だけど、出会う一人一人のお客さんや、こうしたnoteのような新しい人々との関わり、妻と旅行や生活を楽しむ今の日々は、かつての中学校生活、高校生活、大学生活と何も変わらない。
気づいていないかもしれないけれど、僕にとっての”今”出会う目の前の人たちが何よりも大切できっと後になって「貴重だった」と思うのだろう。
「苦しい日々も、いつか良い思い出になる」なんて言うけれど、本当なんだな。
学生だった時だって、部活や勉強や恋なんかで辛いとき、悲しい時期があった。
過ぎ去って、今になって、それすら貴重で有難いことだったと分かるように、コロナや発達障害で辛かった数年前の日々も、懐かしいと思い、大切だったと分かる日が来ると思う。
今現在も、大変なことは多くあるけれど、どうかこの今を貴重だと思って逆に楽しんでほしいと思う。
そして、どうか今僕が出会う目の前の人たちを大切にしてほしい。
辛い時を一緒に乗り越えて支えてくれた今いる妻を。
私たちの生活を支えてくれている今いるお客さんを。
今生きている兄弟や両親や家族を。
ネットでもリアルでも変わらない、今いる気持ちの通じ合えた友人たちを。
どうか大切にしてほしい。
いつか本当に「ばいば~い」と手を振る日が必ずくるから。
今まで出会った人々と一本の道を練り歩く、賑やかなパレード。
僕の人生の終わりが本当にそうな風だったら良い。
おわりに
きっと、つい先日やっと決算が終わって、新しい家を探して、笑いのある自分になりたい、そんな「新しい自分になりたい願望」から見た夢なんだろう。単純だなぁ。
創業して、お店を出して、大きなビルの屋上に事務所を構え、結婚して、売上も過去最高となり、3か月前に新しく会社を起ち上げ、新しい家を探し、借金も完済に向かって、今は新しい生活の兆しが見えてきた。
こうやって自分がつかんだ小さな成功を、繰り返し挙げて書いてしまうのは、どれもぼんやりした夢のようで、また時の流れが速すぎて、時々それを忘れてしまうからだ。
なのに現実だけは確かで、お金はカツカツで、仕事にも追われ、正直、昔思い描いたような大きな成功を納めたわけではなくて、こんなにも現実は辛辣なのだということだけは、ハッキリとわかってしまう。
そんな忙しい毎日に埋もれてしまい、今を大変だと感じてしまうが、こうして時々でも良いから”良い今と、目の前の人”を想うことができるようになりたい。
今日見た夢は、そんなことを気づかせてくれたように思う。