室内での撮影時にフリッカーが発生。フリッカーの発生原因を考える。
フリッカーが発生する原因はいくつかありますが、最も一般的な原因は、照明とカメラのシャッタースピードやフレームレートの不一致となります。
<フリッカーが発生する主な原因>
照明の周波数とカメラのシャッタースピードやフレームレートが一致していない場合にフリッカーが発生します。例えば、50Hzの照明と30fpsのカメラ設定ではフリッカーが発生することがあります。
蛍光灯やLED照明など、一部の照明器具は電源周波数によって点滅します。この点滅は通常目に見えない速さですが、カメラで撮影するとフリッカーとして現れます。
カメラのオート露出機能が、シーンの明るさの変化に対して適切に対応できない場合、フリッカーが発生することがあります。
1と2については一般的ですが、3についてはカメラのオート露出機能は、撮影状況に応じて自動的に露出を調整する機能です。しかし、この機能がシーンの明るさの変化に対して適切に対応できない場合、フリッカーが発生することがあります。
<カメラのオート露出機能でフリッカーが発生する原因>
照明の変動:照明が不安定で明るさが変動する場合、オート露出機能がその変動に追従しようとして露出が不安定になり、フリッカーが発生することがあります。例えば、蛍光灯や安価なLED照明は電源周波数によって微妙な明るさの変動がありますが、これがオート露出機能によって露出の変動として捉えられる場合があります。
シーン内の明るさの変化:撮影対象や背景に明るさの変化がある場合、オート露出機能がそれに適切に対応できずに露出が不安定になることがあります。例えば、撮影中に雲が太陽を遮ってシーン全体の明るさが変わる場合などです。
カメラの露出測定モード:カメラには複数の露出測定モードがありますが、適切なモードが選択されていない場合、オート露出機能がシーンの明るさを正確に測定できずに露出が不安定になり、フリッカーが発生することがあります。
以上がフリッカーの主な発生原因となります。
これらの問題を対処するために以下の方法を試してみてください。
カメラのシャッタースピードやフレームレートを照明の周波数に合わせて調整します。例えば、50Hzの照明の場合は、シャッタースピードを1/50秒や1/100秒、またはフレームレートを25fpsに設定すると良いでしょう。
照明を変更して、フリッカーの発生しないものにします。例えば、映像撮影用の照明器具やフリッカーフリーのLED照明を使用することが推奨されます。
カメラのオート露出機能をオフにし、露出を手動で調整してフリッカーが発生しない設定を見つけます。