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読書記録『広告コピーってこう書くんだ!読本』
重鎮コピーライターの谷山雅計さんの書かれた本『広告コピーってこう書くんだ!読本』を読みました。
コピーを書くための心構えやメソッドが書かれています。
テレビCMから新聞から電車の中吊り広告から、さらにはSNSからYouTubeから、たくさんの広告が流れてきて、星の数ほどの広告コピーが目に飛び込んできます。
その中でも、「良いコピー」と「悪いコピー」が存在します。
谷山さん視点での良いコピーと悪いコピーの違いは何か。それは「解決」になっているか「描写」に留まっているかだそうです。
広告コピーというのは、人に何かしらの行動(あるいは何かしらの気持ちの変化)を起こさせることが大きな役割です。
商品があって、その横にコピーがあるのとないのとで、その商品の見え方が変わらないと意味がありません。
その上で、例えば「古本屋さん」の広告コピーを考えるとして。
「セピア色の本が詰まっている」とか「誰かの思い出を共有できる」みたいなものは悪いコピーの例です。「古本屋には古い本がある」ということは誰でも知っていることで、それを別の言い方で「描写」しているに過ぎない。
では良いコピーの例はというと。
たとえば「お風呂で読むための本は、古本屋で」。
これはお風呂でシワシワになって読むのは新刊よりも古本だな、というひとつの発見を促しており「解決」になっています。
火事があったときに、その火事の炎を描写するだけのコピーは悪いコピーで、消防車を呼んだり水をかけたり「解決」を促すコピーが良いコピー。
広告コピーに限らず、言葉で人を動かすことを目指したい人、是非読んでみてはいかがでしょうか。