『シナモンガール~なんだコレ?~』中村祐太郎監督【在宅映画制作 LINER NOTES #10】
息を吸うように映画は撮れなくとも、息を吸った時間すべてを映画と名付けたい。
「息を吸うように映画を撮る」とゴダールがフィリップ・ガレルを語ったように、映画制作が日常と分かち難く結びついている監督の流れがある。
ところ変わって、中村祐太郎は20代最後の映画で『シナモンガール』と連呼した。シナモンのような女の子と出会い、シナモンガールを具現化したい。奇想天外な願望を本気で唱え、人々を巻き込み、自身の浪漫を分け与えていく。それが中村監督の世界であり、生活なのだ。シナモンガールとの旅路を経て、30代に突入する中村祐太郎は、変わらず浪漫を求め、与え続ける。その姿は、令和時代に生きる、大人のためのサンタクロースであるかのようだ。
Postscript #10 中村祐太郎監督
・今回の作品の着想は?
正直、考えあぐねていて、その時に小林達夫さんとの雑談を思い出しました・・・。
中村がシナモン好き→シナモンボーイ→シナモンガール→シナモンガールを探す旅と発展・・・。
今作は、その0作目に当たる作品を作ろうと思いました。
・撮影時のエピソードや裏話を教えてください。
苦労した点は、このコロナ禍での憂鬱の中、制作にあたるモチベーションの維持でした。
・今回の作品を制作して実感したことは?
公開後、「観たよ。最近何してるの?」という連絡が来るようになりました。
・ 在宅映画制作を通して、これからの映画制作に活かせそうなことだと思ったことは?
ビデオ通話を用いた打ち合わせの価値を、ビシバシと感じました。
・作品をご覧になった人にメッセージをお願いします。
どんな世になっても、最終的には人は人でしか癒されず、人しか愛せません。この36分間、付き合ってくれたあなた。僕は否応無しに愛します。
・その他、感じたこと、考えたことがあれば、教えてください。
参加者としても、バラエティに富んだ在宅映画が毎日見れて、とても充実し楽しかったです。
また、リモートでの作品制作の未来も実感しました・・・。
『シナモンガール~なんだコレ?~』
監督・撮影 / 中村祐太郎
キャスト
安本依里花
GON
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