『カーテンコール』 松居大悟監督【在宅映画制作 LINER NOTES #2】
ボーイズ・アンド・ガールズ・シンギング・インダハウス!そのカーテンコールの時間まで・・・
松居監督による、THE BOYS&GIRLSのミュージックビデオ。ただ、今この瞬間をダイレクトに切り取ったイメージの洪水の中で、観終わる頃、私たちは一本の映画を完走したような多幸感を味わうことが出来る。私たちはいつの時代も、確実に同じ空の下で繋がっていて、今は映像越しでそれを感じることが出来る。これは、常に最先端のツールとエモーションを肯定し、それを普遍的なピュアネスに還元してきた松居監督にしか創れない在宅制作映画なのだ。
Postscript #2 松居大悟監督
・今回の作品の着想は?
在宅だからこそ閉塞感のない、抜けていくような作品にしたくて、音楽とみんなの力を借りようと思いました。
・撮影時のエピソードや裏話を教えてください。
どこまでが在宅なのかわからなかったのですが、共用廊下の窓からベランダが見えて、いつも帰ってくるときに見えるその景色が好きだったので、自分の中で共用部まではオッケーにしました。夜中に共用廊下の蛍光灯を勝手に外したのがなんだか悪いことしてるみたいでドキドキしました。
・今回の作品を制作して実感したことは?
遠く離れた300人以上の方に在宅の景色を送ってもらったのですが、こんなに人が映っていないのに人を感じることができるんだなって、ぐっときました。
・ 在宅映画制作を通して、これからの映画制作に活かせそうなことだと思ったことは?
スマホで撮影したものをスマホで見れる、という共犯関係のような近さを、スクリーンで体感するとしたらなんだろう、と考えています。
・作品をご覧になった人にメッセージをお願いします。
ありがとうございます。編集のエリザベス宮地も面白い男で、音楽のTHE BOYS&GIRLSもいい音楽です。はやく映画館に行きたいですね!
・その他、感じたこと、考えたことがあれば、教えてください。
みんなアイデアがすごいなぁと。あと中村祐太郎が尻毛を出せばよかったと悔やんでいたので、次回作シナモンボーイに期待したいです。
『カーテンコール』
督 / 松居大悟
歌・演奏 / THE BOYS&GIRLS
編集 / エリザベス宮地
協力 / 家にいるみんな