『人形』大野キャンディス真奈監督【在宅映画制作 LINER NOTES #12】
オーバーリアクションと平静の狭間で、虚構と虚構のかけ算は新たな時代のfactとなるのか?
度重なる水爆実験によって生まれたのがゴジラなら、メディアと映像の急速な多様化(もしくは歓迎され始めたぶっ飛び自己表現)によって誕生したのが、大野キャンディス真奈監督かもしれない。オーバーリアクションと平静の狭間…無知と熟知の重ね合わせ…惰性的なようで精力的なようで…(あれ、意味不明だな。もしかして大野監督を表す言葉はまだ発明されていないのか…)まずは、この在宅制作映画を観てみよう。彼女が、映画界の時代遅れな既成概念を破壊し始める前に。
Postscript #12 大野キャンディス真奈監督
・今回の作品の着想は?
家の掃除をしていました。
そうしたら、なんかよく分からないけれど悲しくなってきました。
そんな時、犬や猫のことを思い出しました。
そして、保健所で保護されている犬や、猫のことを思い出して、また悲しくなてしまいました。
もともと、ペットショップ反対派閥の人間でした。
無造作に命というものを作られては、人間勝手に捨てられて悲しいなー。と。
海外は、ペットショップ廃止運動など、取り締まりも厳しく、犬や、猫はブリーダーから受け取るか、保健所から預かるという手法が多いです。
日本は廃棄食第2位という国です。他の国では飢餓に陥っている国もあるというのに。そうやって無駄に捨てて行くという行為とか色々思い出す。日々ですね。ピエン。
食べ物もそうですが、命もまた、捨てているという実感がないのはとても悲しいですね。
というような感じですね。
私は、恥ずかしがり屋なので、hahaha.
あんまりテーマとか本質とかは書きたくないんですけれども、言ってみました。
・撮影時のエピソードや裏話を教えてください。
私は映画や、自分の作品を作るときに、ファニーにしたいという思いが強いみたい。
だって、悲しくなっちゃうじゃないですか。
悲しい映画を見ると悲しくなって、ボロ泣きしてしまうんですね。
そうなんです、情緒不安定だからすぐ泣いて、落ち込んじゃうの。
特に生理前と、満月はひどいですね、そういう少女ですね。ウケピ。だけど、ピエンちょ。😢
なので、明るい映画や、前向きな作品を作ってその中でも、何かを感じてくれたら嬉しいなって思っちゃったりしてるんです。わらわら。💄
そういう事を前提に。
実際撮影して、前半部分のリモート部分。
演技指導など、ホラー感を出して行くうちに、本当にホラー映画になりまして、さらに後半部のリカちゃん人形でもっとホラー感が出ちゃったの。
だから、どうすれば、シュール&ファニーになるかを考え、ナレーションをドスい、ガードボイルドな声にしようと思い、追加させていただきました。ははは。
・今回の作品を制作して実感したことは?
最初は怖かったけど、後半笑ったという感想をたくさん頂きました。
嬉しいな。
ホラーコメディーが成功したのかなという印象ですね。
Hahaha。わーい。
・ 在宅映画制作を通して、これからの映画制作に活かせそうなことだと思ったことは?
これからの映画製作に関していうと、人形のコマドリがシュールで面白かたので、入れたら可愛いなと思いました。
また、ホラー感という引き出しを少し発見できたかなと思います。
・作品をご覧になった人にメッセージをお願いします。
見てくださってありがとう。
私は、見てくれてHAPPYだな。✳️
とても!
イヤフォンをつけて1人で見ると、怖いという意見がありました。
ぜひお手持ちのスマートフォンや、PCで、耳にその物をつけて聞いて世界に入っていただけたらと思います。
ははは。
・その他、感じたこと、考えたことがあれば、教えてください。
最後に、shippaに誘ってくれてありがとうございました。こういう世界状況の中、こういった、映画製作ができて、とても貴重な経験でした。
一緒に作ってくれた俳優さんと、カメラさんもありがとう。
『人形』
監督・脚本 / 大野キャンディス真奈
撮影 / 大野ポニティー真依
キャスト
大野キャンディス真奈
小島翔
田中爽一郎
佐咲日菜
フェルナンデス直行