映画 ミッシングを観て
まさかそういう終わりじゃないよね?という終わり方だった。
でもそれが救いも絶望もはっきりしてない、現実的に捉えられて、実際にある事柄だと言うことを感じさせられた。
自分の子供が居なくなる。そのことで周りの大人達がこんなにもそれぞれに苦しみ、共感や温度差やもどかしさを抱えながら、それぞれ孤独に、戦っているのだと知れた。
今やSNSで簡単に自分の子供を顔つきで載せて、支持を得ているアカウントや、幸せそうな芸術性の高い子供の写真を載せている親がいるが、その幸せや華やかさの裏にはこの映画のような危険性が備わっているのだと感じた。
実際問題子供が行方不明になる事件はよく目にする。しかし数日経てば、それらの話題はいつの間にか無くなっていて、視聴者も次第に記憶から薄れていく。
しかしニュースとして取り上げられてなくなっても、当事者である親はずっと見つかるまで、無事かどうか解明するまでずっと苦しみが続くのだと知らされた。
この映画を観て、子供を持つということが怖くなった。子供は幸せをもたらす反面、失えば終わりのない闇の中に葬られてしまう。そんな経験、もちろん絶対にしたくない。
子のいない私は想像することでしかイメージ出来ないが、飾らないリアルが映像の中にあって、私は私の、今持つ大事なものを、より大事にしようと思えた。
気になっていた映画だったので家で観れてよかった。色んな立場、角度で考えさせられる映画だった。
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