ドラマ「東京タワー」を観て

30分ドラマが最終回で時間が倍になって、どうなることやらと色々考えてはいたけど思いつかなくて、先が想像できないまま、どう恋を成就するのか?そればかり考えていた。
そしてなぜ「東京タワー」なのか、登場人物がドラマが進むときによく出てきたが、最後に意味が知れてとても腑に落ちた。

特に耕ニの恋愛模様替は意外な結末を迎え、あまりの展開にグズグズと泣いてしまった。
透の恋愛も想像してたものとは違い、詩史の考えに圧倒された。大人の女ってこういうことか‥。と脱帽の念を抱いた。

映像美、ドラマから得られる空気感、世界観がとても美しく、それでいて儚くて、透の心揺らぐ様と同化していて、すごく不安定で繊細な物語の展開は、時に激しく、時に穏やかに、それらを経験した青年二人のこれからの人生に想いを馳せずにいられない。

詩史は本当に放つ空気感と、自分の中身の対比が最後に彼女の言葉から知れて、透から見た「大人の自立した女性」とは違う、と自信を客観視しており、自分を愛する為に下した沢山の決断は本当に心が痛み、何度も言うが切なかった。

きっと東京タワーを見て何度も透が想いを馳せるように、きっとこのドラマを見て、感じたことを思い出すだろう。でもきっと時が経てば薄れていくのだろう。だからこうやって、今の気持ちを書き留めておきたいと思う。

「女性の優しさ」を耕二と透と一緒に知り、また二人の知らないところで「女のプライド」を知れた、とても深みのある最終回だった。
歳の差の恋愛がこんなにも難しく、すれ違うものなのだと知れた。余韻にしばらくの間浸っていたい。沢山の感情をくれた名作ドラマに出会えてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?