旭川14歳いじめ凍死事件について
しばらく筆がとまっていたnote.でもこの件についてはどうしても発信したくなって、久しぶりに投稿ページを開いた。
何が起きたのか
北海道旭川市で起きた先の事件は、2019年9月発売号の月刊誌「メディアあさひかわ」でいじめ問題が報じられ、被害者の死後、後の文春オンラインを通し全国区のニュースとなった。
2019年当時、いじめ問題と被害者の自殺未遂を把握した北海道警察や旭川市教育委員会は、北星中に対し適切な対応を求めたものの、学校側はいじめの否定をした上で「男子生徒らの悪ふざけ」などとし、おざなりな対応に終始していたという。
被害者の猥褻画像や音声を脅しにつかい、集団の面前での自慰行為強要、性行為(強要)のSNSライブ配信、当該画像・動画の拡散、殴る等の暴行、金銭的搾取。自殺強要に近いモラルハラスメントが繰り返し行われていて、もはや「いじめ」という稚拙な枠におさまらない、性犯罪・心理的虐待だと思う。
性犯罪は人を何度も殺す卑劣な手段だ。
そして何よりも背筋が凍るのは、周囲の大人たちの無関心さ。
96年に起きた「旭川女子中学生集団暴行事件」内で行われた性犯罪の反省がなにも引き継がれていないどころか、その世代の子供達世代が今回の事件を引き起こしている。少年法に未来なんてないのではないか。そう思ってしまった。
無関心の背景
この事件を知ってから、中学2年生当時、ある女の子の友人に打ち明けられた秘密に思いをはせるようになった。
それは「義父からの性的虐待と児童売春強要」という凄まじいものだった。
母子家庭で育った彼女は、小学高低学年の頃から客を取らされていたという。半グレの義父が中年客を斡旋し、相手する。実母は性的虐待と売春を黙認している。食べるためには仕方がない。
「何かあるとお母さんが義父に暴力をふるわれるから波風を立てたくない。」教師にも相談したが、家庭の話だからと取り合ってもらえなかったそうだ。
夕食の献立の話をするようにあっけらかんと、時折笑顔を浮かべ語る彼女が強く印象に残っている。それは生きるための防衛本能だ。
当時のわたしは無力で、証拠集めの方法や児童相談所への通報を勧めることぐらいしかできなかった。母に相談しても「そういう危ない家の子とは遊ぶな」と言うだけで、数日も経てば当たり前の日常が戻った。
私も「無関心」に加担している一人だった。
もちろんこれは旭川の被害者のご家庭とは一切関係ない話だが、
無関心の背景にはこうした田舎特有の「事なかれ主義」と「同調圧力」が強く影響していると想像する。また片親家庭への風当たりの強さは、都会とは比べ物にならない厳しさがある。
"成熟した父性"なき人間の集合体。大人の皮を被った子供の集合体が、田舎という事なかれコミュニティを形成している。そんなふうに、閉鎖的な田舎で育った私は思う。
ネットの声と、フェミスト界隈の無関心
報道を受けて、SNSやネット掲示板では真実を解明しようとする動きが顕著だ。報道機関の静観姿勢に反動して「加害者を特定しようとする動き」が起こっている。
逮捕の暁には、顔写真や実名拡散により「私刑を受けた」とみなされ、減刑につながってしまうのではないか。わたしはそれを一番恐れている。
真犯人にはしかるべき刑を受け、死の直前まで重々たる罪の意識を背負い、償って欲しい。
そして巷のもう一つの「無関心」は、被害女性の生き方にもつながる大切な「性」を弄び、蹂躙し、生きながら殺す卑劣な行為が行われたにもかかわらず、フェミニスト界隈の方々が静観していることだ。
また、某フェミニストが「親がシングルファザーだったらこの事件は起きていなかった」「被害者が男だったら自慰行為を動画にとられることもなかった」という発言をしたことにも怒りを覚えた。ご遺族に対する配慮がなくとても悔しかったし、同界隈から「その考え方はおかしい」と咎める声が起きなかったことにも絶望した。これこそがわたしが疑問視している、自浄作用なきフェミニスト界隈の実態だ。
※ちなみに別件だが、男児に対するわいせつ撮影被害もある。性被害は男や女といったジェンダー区別で語れない深い問題だ。
この事件を"フェミ叩き"に使うべきではないと思うが、一人の少女が性的に弄ばれ人生を奪われたという事実に対し、何か発信してもいいのではないか。アニメ表現やAV表現は騒ぎ立てるのに、今回異様に静かなのはなぜなのだろうか。まったく不思議で仕方ない。
(これまでの界隈の動きを見るに、加害側に女性、韓国人、在日、半グレ等が加わっている場合は静観しがちだと感じる)
そんな方々に期待してもたいして公益性のある動きにはつながらないだろうから、わたしも界隈へは何も期待しないことにした。
何ができるのか
こうしている今もどこかで被害に遭っている人がたくさんいると思う。
旭川にも第二第三の被害者がいるかもしれない。そんな人のために何ができるか考え続けているが、正しい答えが見つからない。
若者が"学校と家の往復"という閉鎖的な生活で、もし性的な脅しや強請りをされたとしたら、社会のどこに逃げ場があるのだろうか。
性的な悩み事ほど「ネットで繋がる他人」のほうが話しやすいという側面があると思うが、あくまで"話し場"にとどまり、具体的な解決にはつながりにくいだろう。学校や警察も実被害を受けないと動けないし、相談したことがバレると被害がエスカレートする可能性もある。
↓直接的な解決にはつながらないかもしれないが、前進への一助となることを願って
性的な暴力から子どもや若者を守るNPO法人『LIGHTHOUSE』のリンクを貼っておく。https://lhj.jp/index.htmlLINEや電話相談が可能だ。
わたしの方でも、このような法人へ、個人もしくは所属企業を通して何か支援ができないか考えてみようと思う。
また、何か羞恥的な画像や音声を撮られ脅されても「ディープフェイクだ」と言ってとりあわないようにするというのも手だと思う。いまは専用ソフトがあれば素人でもある程度偽造できる世の中だ。
(もちろんその場しのぎの手なので、根本の精神的苦痛からは逃れられないかもしれないが)そんなものはハナからなかったんだと言い切り、思い込み、現実的な苦痛から逃げてしまおう。奴らは次のターゲット探しを始めるだけだ。
また、YouTuberの方が本件を通じて、いじめ調査の迅速な対応と、いじめの厳罰化を求める署名活動を行っています。ご興味のある方はぜひご一読いただけると嬉しいです。
最後に、亡くなられた被害者の方のご冥福をお祈りするとともに、ご家族、ご親族の方へ心よりお見舞い申し上げます。
事件の早急な解明と、加害者が法の裁きにかけられますように。
二度とこのような事件が起きないよう祈るばかりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。